2009年11月03日 (火) | Edit |
2003年製作アメリカ作品。
少女の霊を見た精神科医が悪夢と現実の境目を彷徨うサイコ・ホラー。

女性刑務所の精神病棟に勤務する女精神科医ミランダ。仕事も順調で、上司で夫のダグとも、うまくいっています。
豪雨の降りしきる、ある日、いつものように職場から、車で家に帰るミランダでしたが、途中、雨による道路の陥没で、迂回を余儀なくされます。視界の悪い中、迂回路の白い橋を渡りきった、ちょうどその時、車の目の前に不気味な少女が出現。衝突しそうになったミランダは車を止め、傷だらけのその少女を抱きしめ・・
3日後・・ミランダが目を覚ました時、そこは女性刑務所の精神病棟内の独房でした。ミランダは、夫のダグ殺しの容疑者として収容されていました
しかし、ミランダには、ダグを殺したのかも、自分の身に何が起こったのかも、何もかも全く分かりません。少女を抱きしめて以降の記憶が全くないのです
そして、混乱するミランダに追い討ちをかけるように、身の回りで、現実とも幻覚ともつかぬ出来事が起こるようになります……

予告編動画リンク

製作、ジョエル・シルバーロバート・ゼメキス、スーザン・レビン
監督、マチュー・カソヴィッツ
脚本、セバスチャン・グティエレス
撮影、マシュー・リバティーク
音楽、ジョン・オットマン
出演、ハル・ベリーロバート・ダウニー・Jr、チャールズ・S・ダットン、ジョン・キャロル・リンチ、バーナード・ヒル、ペネロペ・クルス

マチュー・カソヴィッツは、フランスの映画監督で、俳優もこなす多才な人物です。監督作では、「憎しみ」「クリムゾン・リバー」などがあります。
ハル・ベリーは、2001年に「チョコレート」で白人以外で初のアカデミー主演女優賞を受賞しました。
ロバート・ダウニー・Jrは、薬物で逮捕されるなど、お騒がせな俳優として知られていますが、アメリカでは根強い人気があり、広く愛されています。
ペネロペ・クルスは、スペイン出身の美人女優で、ウディ・アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」で、アカデミー助演女優賞を受賞しています。かわいくて綺麗なので、個人的に好きな女優です。

監督としても有名な、ジョエル・シルバーロバート・ゼメキスが設立した、ダーク・キャッスル・エンターテイメント製作の映画です。
自分の身に起きていることは、悪夢なのか?狂気なのか?“Not Alone”という謎のメッセージの意味は?など、ミステリー仕立てのサイコ・スリラーで、ラスト近くまで結末の予想がつきません。カメラワークも凝っていますし、CGも控えめで目立たないところも好感が持てます。
ただ、ゴシカという題名がついていますが、ゴシック的なムードがあまり感じられないのは、残念です。
あと、ハル・ベリー強すぎるのも、ホラー的なムードを考えると疑問なところではあります。ハル・ベリーって、やっぱりホラー向きの役者じゃないんですよね。幽霊の方が逃げ出しそうな感じですし・・
まぁでも退屈することなく面白く観る事が出来たので、娯楽作としては合格点をあげれると思います。


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2009年10月29日 (木) | Edit |
2004年アメリカ作品。
遺伝子操作によって巨大化し変異した雷魚が人間を次々と喰らうモンスター・パニック。

河を奥深くまでさかのぼった湿地帯の沼地で、体のあちこちを喰いちぎられた異様な死体が発見されます。その死体の噛み傷は、沼地に棲息するアリゲーターとも他の生物とも別種の噛み傷で、とても大きな代物でした
検死官のサムと生物学者のメアリーは、その謎を解明すべく、沼地の近くのボートハウスが集まった小さな集落に向かいます。
そして、そこに住む漁師や住人に話を聞いてみると、ある日、怪しげな運搬船が上流に向かってから、魚やワニがいなくなるなど、周囲に異変が起こりはじめたというのです。そこで、住人の案内で上流まで調べにいくと、朽果て人けのない運搬船が放置してありました。早速、中を調べてみると、船の乗組員らしき人間は全て、無残な死体となって腐り、悪臭を放っていました。手がかりを失ったかに思えましたが、船の縁に魚らしき巨大なうろこが落ちていたのを発見し、なにかただならぬものを感じた2人は、案内の住人と共に、ボートハウスの集落に引き返そうとしますが……

予告編動画リンク

製作、アッシュ・シャー、デイビッド・ヒラリー、ティモシー・ピーターネル
監督、マーク・ディッペ
脚本、サイモン・バレット、スコット・クレヴンガー
撮影、エリオット・ロケット
音楽、ライアン・ビヴァリッジ
出演、トリー・キトルズ、チャイナ・チョウ、トーマス・アラナ、K・D・オーベール、マット・ローチ、ミューズ・ワトソン、トーマス・アラナ

マーク・ディッペは、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)出身のイフェクツマンです。他の監督作に、「スポーン」などがあります。

ジョーズのエピゴーネンであることは間違いないのですが、無数にあるその手の作品(駄作ばかり)の中では、上位クラスにくるかもしれません。テンポがよく、勢いよく人が死ぬので、理屈抜きに楽しめますし、人体破壊も景気良く見せてくれます。目新しさはありませんが、観て退屈はしないと思います。
強引なストーリー展開と人体破壊描写が、ギャグすれすれのバカバカしい味になっていて、水面をのぞきこんだ男が、魚に首を丸ごとパクリとやられたり、イカレたナイスガイモンスターの心臓を丸焼きにして喰らったり、火事になり銃が暴発し意味のない死を迎えてしまう主役クラスや、火事により吹っ飛んだプロパンが、対岸のボートハウスに偶然当たって大爆発巻き込まれた女が爆風で吹っ飛んでいくシーンなど、かなり面白かったです。
ちなみに、フランケンフィッシュというのは、遺伝子組み換え魚という意味です。


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2009年10月22日 (木) | Edit |
1960年アメリカ映画モノクロ作品。
アメリカ南部に深く根を張る偏狭な価値観と差別を白日の下に晒す社会派ドラマ。

ぜービアは、特徴のある蛇柄のジャケットを着ているワイルドで詩的な色男で、スネーク・スキンとあだ名されていました。ニューオリンズでギターを弾きながら、自由気ままに暮らし、女には不自由することなく、ヒモのように貢いでもらったり、ワルの仲間とつるんだりして、浮き草のような生活を送っていました。しかし、30歳になり、警察の厄介になったのをきっかけに、仲間ともニューオリンズともオサラバし、堅気の暮らしを夢見て、新天地を目指し、ボロ車に乗り、ギター1つで、あてのない旅へ。
道中、豪雨に見舞われ、車がエンコしてしまったぜービアは、ある小さな町にたどり着きます。ぜービアは、保安官事務所に行き、一夜の宿を求めますが、ちょうど脱走事件があった様子で、そこには保安官の奥さんしかいませんでした。ぜービアは、奥さんに頼み、留置所に泊めさせてもらいます。そして、奥さんに身の上話をしていると、ちょうど町にある商店の人手が足りていないと言うので、職を紹介してもらいます。その商店は、病気でほとんど寝たきりですが、横暴で支配的な性格主人ジェーブが経営しており、実務は奥さんのレディ(精神を病み気味)が仕切っていました。
無事、店員として雇われたぜービアですが、時が経つにつれ、暗い過去を持つレディと深い関係になってしまいます。レディとジェーブの夫婦関係が冷め切っていた(政略結婚)事もあり、いつしか2人の間には深い愛が芽生えます。しかし、そんな日々も長くは続かず、2人の関係を悟り、逆上した主人ジェーブが、レディに対し発した一言が、事態を思わぬ方向へと……

参考動画リンク

製作、マーティン・ジュロー、リチャード・A・シェファード
監督、シドニー・ルメット
原作、脚本、テネシー・ウィリアムズ
脚本、ミード・ロバーツ
撮影、ボリス・カウフマン
音楽、ケニヨン・ホプキンス
出演、マーロン・ブランドアンナ・マニャーニジョアン・ウッドワード、モーリーン・ステイプルトン、ヴィクター・ジョリィ、R・G・アームストロング

シドニー・ルメットは、社会派の人間ドラマとサスペンスに定評のある監督で、代表作に、「十二人の怒れる男」「セルピコ」「狼たちの午後」「ネットワーク」「プリンス・オブ・シティ」などがあります。
テネシー・ウィリアムズは、アメリカの劇作家で、「欲望という名の電車」「熱いトタン屋根の猫」で、ピューリツァー賞の戯曲部門の受賞をしています。
マーロン・ブランドは、「ゴッド・ファーザー」でのビトー・コルレオーネ役「地獄の黙示録」でのカーツ大佐役が知られていると思いますが、若いころはワイルドな青春スターで、その立ち居振る舞いやファッションが、多くのアメリカの若者の支持を得るとともに絶大な影響を与えました。

この映画は、テネシー・ウィリアムズの戯曲『地獄のオルフェウス』の映画化です。題名で分かる通り、ギリシャ神話をモチーフとして、アメリカ南部閉鎖的な白人社会に存在する暗部を告発しており、黒人差別よそ者に対する不寛容、中世の魔女狩りを彷彿とさせるような町ぐるみでのリンチなどが描かれています。
何事にも抑圧的陰鬱人間関係の濃密なスモールタウン(冥府のような)で展開される愛の物語は、隠された過去の忌まわしい事件を暴き、主人公ぜービアと女主人レディとの間に思わぬ出来事を引き起こします。そして、冒頭からずっと暗示されていた、必然ともいえる悲劇的ラストへと突入していきます。
結果、最後に残ったのは何か?それは何を表しているのか?それは観て判断してください。
難しいのは苦手だという人もいると思います。確かに、作品解釈には、多少知識を必要とします。しかし、何も考えず娯楽的に観ても大丈夫な作品ですので、安心して鑑賞してください。


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2009年10月14日 (水) | Edit |
1972年製作アメリカ作品。
脱走したアパッチ族と追う騎兵隊の駆け引きと闘いを描いた西部劇。

インディアン居留地サン・カルロスから、アパッチの勇猛な戦士ウルザナ率いる小集団が脱走。
ウルザナ達は、アパッチ族らしく闘いを好み、周辺の開拓民を次々と襲撃し虐殺
事態を重く見たアメリカ陸軍は、士官学校を卒業したばかりの新米中尉デビュイン騎兵小隊を率いさせ、ウルザナ一味の掃討を命じます。そして、ベテランスカウトでアパッチ族を知り尽くした男マッキントッシュアパッチの戦士で斥候のケ・ニ・テイを小隊の補佐につけ、ウルザナの後を追わせますが……

参考動画リンク

製作、カーター・デ・ヘブン
監督、ロバート・アルドリッチ
脚本、アラン・シャープ
撮影、ジョセフ・バイロック
音楽、フランク・デ・ボル
出演、バート・ランカスターブルース・デービソン、ジョージ・ルーク、リチャード・ジャッケル、ホアキン・マルチネス、ロイド・ボックナー、カール・スウェンソン、ダグラス・ワトソン

ロバート・アルドリッチ監督とバート・ランカスターは、「ヴェラクルス」「アパッチ」「ワイルド・アパッチ」「合衆国最後の日」の4作でタッグを組んでいます。
脚本家のアラン・シャープは、「ラスト・ラン/殺しの一匹狼」「さすらいのカウボーイ」「ナイト・ムーブス」などの脚本を手がけています。
ジョセフ・バイロックは、アルドリッチ監督のほぼ全ての作品の撮影を担当しています。
フランク・デ・ボルも同じくアルドリッチ作品の音楽のほとんどを手がけています。
ブルース・デービソンは、「いちご白書」「ウィラード」の青年役が印象的でした、今でもなお活躍している息の長い役者です。

相容れない異質な価値観や文化、宗教観、死生観、それによって起こる争いや摩擦など、ともすれば重くなりがちなテーマを、アルドリッチ監督の豪快で硬質な演出によって、見事に相対化され、娯楽的にも満足できる多面的な映画に仕上がっています。残酷描写の多さや、苦い結末は、アルドリッチの、70年代に対する、映画人的したたかさを含んだメッセージだろうと思います。
この映画は、相容れぬものの闘争を執拗に描き続けたアルドリッチ監督らしい、観るだけで、男として一皮むけることが出来る(劇中の若き士官のように・・)力強いけれど静かな西部劇の異色な傑作です。
ちなみに、個人的に気に入ったシーンは、アパッチ族になぶり殺しにされた開拓民の口の中に、切り取った犬のアレが突っ込まれていて、アパッチに詳しいマッキントッシュが、「これはアパッチ族流のユーモアだ」と若い士官に説明するところです。アパッチ族の謎めいた雰囲気と戦士らしい振る舞い、そして残虐性が同居している複雑さが面白かったです。


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2009年10月07日 (水) | Edit |
1983年アメリカ作品。
謎の殺人鬼が電ノコで女子大生を殺しまくるスプラッター・ホラー。

1942年ボストン。
抑圧的な母親に育てられた少年ティミー。裸の女が写ったアダルトなジグソーパズルで遊んでいた事から、こっぴどく叱られてしまい、いかかがわしいオモチャコレクションを捨てられそうになったティミーは、で母親を滅多打ちにして殺害。そして、ノコギリで母親の体をバラバラにします
それから、40年後
大学の構内で、チェーンソーで切り刻まれた女学生の死体が発見され、学内は騒然とします。警察が捜査するも、証拠がなく、決定的な容疑者もあがりません。そして、捜査をあざ笑うかのように、校内で女学生がチェーンソーで無残に切り刻まれる事件が連続して起こります。その被害者の女学生に共通している事は、バラバラにされたうえに体の一部分を持ち去られていたということでした。
捜査に行き詰まり、あせりを感じた警察は、おとり捜査官として、女性刑事を校内に潜入させるのですが……

予告編動画リンク

製作、脚本、ディック・ランダール
製作、スティーヴ・ミナシアン
監督、ファン・ピケール・シモン
脚本、ジョン・シャドウ(アリスティーデ・マッサッチェーシ)
撮影、ジョン・マリーン
音楽、CAM
出演、クリストファー・ジョージポール・スミス、エドムンド・パードム、リンダ・デイ、イアン・セラ、ジャック・テイラー

脚本のジョン・シャドウは、アリスティーデ・マッサッチェーシ(ジョー・ダマト)の変名です。その膨大なフィルモグラフィーは、さすがイタリアの映画職人(心ない)といった感じです。
クリストファー・ジョージリンダ・デイは当時夫婦でした。この年にクリストファー・ジョージ心臓発作でこの世を去り、2人は死別というかたちになりました。
ポール・スミスは、巨躯と独特の風貌が印象的な役者で、「ミッドナイト・エクスプレス」「ポパイ」「砂の惑星」などに出演しています。

猟奇殺人鬼が、何人もの女学生の体をバラバラにし、その切り刻んだ体を再びつなぎ合わせ女体パズルを完成させるという、聞いただけでゲンナリしそうな内容の映画ですが、チェーンソーを駆使し、首を切り飛ばしたり上半身と下半身を真っ二つにしたりする豪快で荒んだ(素晴らしい)スプラッターぶりは、この手の映画が好きな人には、たまらないものがあると思います。
ゴア描写で喜び、謎のカンフー先生やラストの股間握りつぶしなどの適当な作りのシーンで苦笑するという、トラッシュな映画の楽しみ方のパターンにピタリとはまる(パズルだけにね)、典型的な作品です。スプラッター・ホラーが好きな人は一回観ときましょう。ホラー好きじゃない人も、興味があれば観てみましょう。
ただ、この映画を観たところで、人生において何かが得られるという事は、絶対にないとは思いますけど・・


テーマ:DVDで見た映画
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2009年09月27日 (日) | Edit |
1989年製作アメリカ作品。
死者の町ヘルゲイトに迷い込んだ若者が恐ろしくも不思議な体験をするホラー。

1950年代のこと。
無法者バイカー集団ストレンジャーズが、ヘルゲイト町の有力者ルーカス美しい娘ジョージー誘拐。バイカー集団の町での横暴に、業を煮やしたルーカスは、バイカーめがけて、手斧を投げつけます。すると、それがバイカーの頭にジャストミート主を失ったバイクは真っ直ぐに娘ジョージーの元へ。哀れジョージーは、バイクと共に壁に激突し死んでしまいます
悲しみにくれるルーカス。そんな時、使用人の爺さんが、偶然、廃坑で奇妙なクリスタルを見つけ、ルーカスに持ってきます。そのクリスタルは、青い光線を放ち、死んだものを生き返らせたり光線を浴びたものを爆発させたりする摩訶不思議な代物でした。ルーカスは、町の人間で色々実験するうちに、クリスタルを自由自在に操れるようになり娘のジョージーを生き返らせます。そして、娘を使い、近くに来た旅人などを、ヘルゲイトに誘い込ませて、殺すように。
時は経ち、現代。
廃墟になった町ヘルゲイトに、死んだはずの美しい娘ジョージーが、近くに訪れた人間を誘い込み、その人間は行方不明になるという、都市伝説的な恐い噂が、近隣の村や町で、まことしやかに、ささやかれています。
その土地の近くのコテージで休日を過ごそうとしていた2組の若いカップル。その中の1人の男、大学生のマットは、道に迷ってしまい、目的地のコテージにたどり着けません。すると突然、車の目の前に、忽然と美しい娘が現れ、マットは驚いて急ブレーキをかけます。その美しい娘は、ヘルゲイトという町の自宅まで、マットに送って欲しいと言い、車に乗り込みます。しょうがなく家まで送ってあげたマット。
お礼に家に招待され、部屋に通されますが、待っていたのは美しい娘の誘惑でした。娘の容姿と色気に魅了されたマットは、たまらず娘と抱き合いますが……

予告編動画リンク

製作総指揮、スディール・プラグジー
製作、アナント・シン
監督、ウィリアム・A・レヴィ
脚本、マイケル・オローク
撮影、ピーター・パルマー
音楽、バリー・ファスマン、ダナ・ウォルデン
出演、ロン・パリロ、アビゲイル・ウォルコット、カレル・トゥリチャード、ペトレア・キュラン、エヴァン・クライサー、ジョアンヌ・ウォード、フランク・ノタード

スタッフ・キャストに特記する事はありません。

一応、途中までストーリーを紹介しましたが、編集脚本、共に粗雑で、正直、何がなんだかよく分かりません。ストーリーも、ほとんど崩壊しかけています。シーンのつながりもたどたどしく、コメディタッチで作られていますが、全く笑えません。心底下らない映画だと思いますが、部分的に面白いところがあるので紹介します。例えば、斧がバイカーの頭にさくっと刺さるところ、剥製から生き返った亀にオッサンが噛まれ、そして、すぐにその亀が爆発するところ、金魚がギョー(楳図先生の)そっくりになって爆発するところ、看板で首を切断された胴体が、どこかへ勝手に走っていくところ、ゾンビが出てくるが、あまり意味がないところ、などなど・・
低予算で突っ込みどころ満載の映画ですが、ワンコインDVDなので、その安さからいうと、合格点をあげれると思います。個人的には、まぁまぁ楽しめました。なぜかというと、製作側の適当さと偶然が生んだ、シュールな味があり、何も考えず観る事ができ(何も考えない方がよい)リラックス(脱力)する事が出来たからです。


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2009年09月21日 (月) | Edit |
1988年アメリカ作品。
ロスのストリート・ギャング達とそれを取り締まるロス市警CRASH(ギャング対策班)の警官を中心に描いたドラマ。

ロス市警ストリート・ギャング対策課CRASHに配属された新米警官のマクガバン定年間近のベテラン警官ホッジスとコンビを組むことになり、ロスの貧困地域のギャングを取り締まります。ホッジスは長年の経験で、ストリート・ギャングと土地を知り尽くしており、取締りのやり方の術も心得ています。一方、新米警官のマクガバンは、自分に自信を持つ正義感にあふれた熱血漢ですが、行き過ぎた捜査もしばしばで、その容疑者に対する暴力的な手法に、穏健なホッジスに注意される事も。
苛烈な取締りを続けるマクガバンは、次第に地域の人間やストリート・ギャングから、忌み嫌われる存在となります。そんなある日、家宅捜索で、誤射して無実の黒人を殺してしまった同僚の行為が、マクガバンの仕業として噂が広まってしまい、マクガバンは、ストリート・ギャング団から、命を狙われることになってしまいます……

予告編動画リンク

製作、ロバート・H・ソロ
監督、デニス・ホッパー
原作、脚本、マイケル・シファー
原作、リチャード・ディレロ
撮影、ハスケル・ウェクスラー
音楽、ハービー・ハンコック
出演、ショーン・ペンロバート・デュバル、マリア・コンチータ・アロンゾ、ドン・チードル、トリニダード・シルヴァ、ランディ・ブルックス、グランド・ブッシュ

デニス・ホッパーは、専ら俳優として有名ですが、「イージー・ライダー」「ラストムービー」など、アメリカンニューシネマの傑作も監督しています。
撮影のハスケル・ウェクスラーは、「バージニア・ウルフなんかこわくない」「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」「カッコーの巣の上で」「天国の日々」などの撮影を担当しており、オスカーも2度受賞している名カメラマンです。
ハービー・ハンコックは、有名なジャズピアニストです。
ショーン・ペンは、初期の頃は、マドンナの暴力的な元旦那というイメージでしたが、今やハリウッドでも押しも押されぬ名俳優になっています。最近では「ミルク」で、2度目のオスカーの主演男優賞を獲得しています
ロバート・デュバルは、昔からあまり変わらない風貌で、ずっと名脇役として活躍しています。「ゴッドファーザー」のトム役や「地獄の黙示録」でのキルゴア中佐役などで、際だった存在感をみせています。
個性的な顔つきで、今や黒人演技派俳優の地位を確立したドン・チードルが、ストリート・ギャングのロケット役で出演しています。

この映画のヒットに影響され、アメリカのストリート・ギャングを真似て日本の若者(低学歴からお坊ちゃんまで)も、カラーギャングなどを作りました。それは、ある程度裕福な家庭に育った甘ちゃんが、ヒップ・ホップやラップのアーティストを表面的に真似ただけのものだったり、ヤンキーやチーマーと呼ばれていた層がシフトしてきただけの、外人から猿真似と馬鹿にされても仕方のないような、貧相で情けない代物でした。今現在はそれも定着してしまい、格好だけは普通にストリート・ギャング的な不良少年(青年)が、街にあふれるようになっています。個人的には、そういうは、そのまんまの格好でロスに行って、警察に手荒く捕まるか、本場のギャングに是非とも半殺しにされてきて欲しいのですけどね。
背景に人種問題や貧困問題があるとはいえ、殺人や薬物など犯罪を繰り返すストリート・ギャングは、やはり、最低の存在です。今のところ治安はいいとはいえ、格差が広がった今の日本では、本物のストリート・ギャングが大量に生まれないとは言い切れません。そういう兆候は、都市部を中心に確実に広がっていると思います。
貧困層の固定化人種差別移民政策が生んだ負の遺産。やまぬ暴力の連鎖と憎悪現場の努力だけでは決して解決できない問題を、この映画は描いています。


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