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2012年12月22日 (土) | Edit |
さぼりにさぼったブログですが近日再開したいと思います
色々体調面がおもわしくなくブログも書けませんでした
映画感想や近況報告など記録していきたいと思っております
よろしくお願いします
では
この辺で
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テーマ:日記
ジャンル:日記
2012年08月06日 (月) | Edit |
1916年アメリカ映画サイレント。
戦争の悲劇を描いた反戦宗教映画。

あるところにヌルマという首都があり、民衆は王政によって平和に暮らしていました。
ある日、隣国との戦争が議会にて可決され、王の決済を待ちます。
王は重臣たちの意見を聞き、開戦を承認します
戦況が悪化するにつれ、どんどんと徴兵されていく民物資や食料も不足して行きます
戦争には消極的だったフェルディナンド伯爵は、軍艦の高官として赴任していました。フェルディナンド伯爵は、民間人の乗った輸送船に対しての撃沈命令に対し、良心の呵責に耐えかね反旗を翻します。そして自ら戦艦を沈めます。
フェルディナンド伯爵は、海に投げ出され生死の境をさまよいます。すると夢か幻か、黄泉の国の入り口で、フェルディナンド伯爵は、キリストに会い、神託を受けるのでした。
神がかり的に生き返ったフェルディナンド伯爵は、民衆に対し積極的に平和を説きますが、当局に危険な反逆者として投獄されてしまい……

予告編動画リンク

監督、トーマス・H・インス、レイモンド・B・ウェスト、レジナルド・ベイカー
原作、ヴィクター・L・シアーツィンガー
脚本、C・ガードナー・サリヴァン
出演、ハーシェル・メイオール、ホァード・ヒックマン、イーニッド・マーキー、ローラー・メイ、ケイト・ブルース

トーマス・H・インス監督は、草創期のハリウッドのパイオニアともいえる映画監督です。

解説には小津監督が愛した映画とあります。日本では大正6年に公開され、小津監督が映画を志すきっかけになったそうです。多感な14歳の時期の小津の心に響いたのでしょう。
サイレントながらも、スペクタキュラーな戦争映画で、その戦闘シーンには1910年代とは思えぬ迫力があります。
ただ、このWHD社版のDVDは、収録時間が短いバージョンで音楽も独自のものとなっています。そのため、どこまで当時の映画の雰囲気を再現しているかは分かりません。
偉大な映画だとは思いますが、DVDの仕様が少し残念です。ただ廉価で日本では未DVD化でしたので、DVD化したという意味では大変意義のあることだと思います。
この映画が製作された当時のアメリカ大統領は、民主党のトーマス・ウッドロウ・ウィルソンです。国際連盟の創設に深く関わり、ノーベル平和賞を受賞した人物です。そして、この映画は、そのウィルソン大統領の宗教観と政治観に共鳴して作られたもので、大変に宗教色の強い作品になっています


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2012年06月27日 (水) | Edit |
1987年イギリス製作TV映画。
冷戦時のイギリスを舞台にスパイをしていた男達を硬派に描いた本格サスペンス・ドラマ。

時は1951年。東西冷戦真っ只中。イギリスの外務省に勤めるガイ・バージェスとドナルド・マクリーンの2人が、ソビエトに亡命します。2人は、ソビエトのスパイで、正体の発覚を身近に感じ、亡命したのです。
その亡命計画の、指揮を執ったのは、ガイの親友であり元恋人でもあったアンソニー・ブルントです。ブルントは王室の美術鑑定人をしており、イギリスからすれば捜査のしにくい存在です。
かつてガイとアンソニーはゲイ恋人でした。計画では、ガイは亡命しなくても良く、ドナルドをソビエトの近くまで連れて行くだけの任務で、その後は引き続きイギリスに残る予定でした。しかし、ガイはアンソニーを騙し、勝手にソビエトに亡命してしまいます。そして、そのことで、アンソニーにも捜査の網が迫り……

製作、マーティン・トンプソン
監督、ジョン・グレニスター
脚本、ロビン・チャップマン
出演、イアン・リチャードソン、アンソニー・ホプキンス、マイケル・ウィリアムズ、ケーシー・ドイ、エマ・コットレル、ロージー・カースレイク、マイケル・マクステイ

のちに「羊たちの沈黙」でレクター博士を演じることになる、アンソニー・ホプキンスが、ゲイのコミュニストスパイ役で出演しています。

この映画は、イギリスのTVムービーをベースにしてそれをアメリカで編集したものです
スパイものですが、そこに描かれるのは、主に人間ドラマです。友情と家庭との板ばさみや信頼と裏切りなどのドラマが展開されます。
このTVムービーが変わっているのは、ゲイのコミュニストの恋愛感情を描いていることにあると思います。なぜかでてくるコミュニストは全員ゲイで、ゲイのスパイ活動やゲイの友情(恋愛)が赤裸々に描かれています。
ストーリーの終盤はコミュニストの友人と家庭の板挟みにあう男の苦悩に焦点が当てられます。
なんだか全体的に編集が総集編ぽく、薄っぺらい物語になっています。できれば米国編集版ではなくイギリスのオリジナル版が観たかったですね。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2012年04月26日 (木) | Edit |
1927年ドイツ製作サイレント映画モノクロ作品。
あらゆる映画や漫画などSFのみならず他ジャンルにも影響を与えた映画史に残る名作。

近未来の社会都市メトロポリス。そびえ立つモダンなビル群。光と荘厳さを放っています。
メトロポリスを形作っているのが2種類の人間です。
あらかじめ支配者として君臨する上流階級者、そして地下の工場でメトロポリス機構を維持するために働く労働者です。
地上には、ホールや図書館、劇場、競技場などがあります。御曹司クラブなんていうものまであり、夜にヨシワラ地区にいけば、小奇麗な女性との出会いが待っています。
ある日偶然に、エレベーターから地下から上がってきた子供たちとその引率者マリアを目の前にした、メトロポリスの支配者ジョー・フレーダーセン息子フレーダー・フレーダーセンは、マリアの可憐な姿に一目惚れをしてしまいます
フレーダーは、マリアの姿をもう一度見るため、地上より地下に潜入することを決意。地下に行き労働者と服を変えてもらい工員になりすまします。
やがて終業時間になると、工員は次々とさらに地下にあるカタコンベへと集まっていきます。そこでは、マリアが聖女のごとく、工員たちを慰め癒しており、地下住人達の苦しい現実に対する精神的支柱となっていました。マリアはそこでバビロニアの話などをし、頭と手の間には心が必要だと説き、支配階級との相互融和を説いていました。
フレーダーは身も心もマリアの虜になり、自らが頭(支配階級・資本家)と手(労働階級・労働者)との媒介者になることを決意します
一方、父親のジョーは、地下に潜入する息子を見張るため影の男を地下に派遣します。そして、発明家のロートヴァング博士のところに行き、近頃労働者たちが持っている謎の紙を解読してもらいます。博士は、すぐにその紙切れを地下のカタコンベの地図だと見抜きます
博士とジョーは、地下で行われているマリアの活動を、地上にとって危険なものだとみなし、マリアを誘拐し、マリアそっくりのアンドロイドを派遣することにします。そして、その偽マリアによる工作で地下を堕落させ労働者たちの結束を無きものにしようとします……

参考動画リンク

製作、ウーファー社
監督、フリッツ・ラング
脚本、テア・フォン・ハルボウ
撮影、カール・フロイント、ギュンター・リッタウ
舞台装置、オットー・フンテ、エーリヒ・ケッテルフート、カール・フォルブレヒト
衣装デザイン、エンネ・ヴィルコム
彫刻、ヴォルター・シュルツェ=ミッテンドルフ
絵画トリック及び技術アドバイス、エーリッヒ・ケッテルフート
特殊撮影、コンスタンティン・チェトヴォリコフ
音楽、ゴットフリート・フッペルツ
出演、ブリギッテ・ヘルム、アルフレート・アーベル、グスタフ・フレーリヒ、ルードルフ・クライン=ロッゲ、フリッツ・ラスプ、テオドア・ロース、エルヴィン・ビスヴァンガーハインリヒ・ゲオルゲ

フリッツ・ラング監督のドイツ時代の作品に、「ドクトル・マブセ」「ニーベルンゲン」「スピオーネ」「M」などがあります。フリッツ・ラング監督は、脚本家のテア・フォン・ハルボウと1924年に結婚し、1934年に離婚しました。ナチスの台頭で居場所の無くなったラングは、フランスに亡命。フランスで映画を一本撮った後に渡米し、ハリウッドを拠点としました。しかしドイツ時代のように大作は作れなくなり、ハリウッドでは雇われ監督としてB級予算の小品ばかりを撮らざるを得なくなります。

映画を観る者全てにとって、必ず一度は観て置かなければならない名作です。1920年代当時のドイツ映画の水準が世界でも最高レベルだったことを証明する一本です。
この完全復元版は、現在観ることの出来る「メトロポリス」のバージョンで、一番長いものです。検閲で短くカットされ改変され消えたとされていた、幻のプリントが、南米アルゼンチンのブエノスアイレスで発見され、専門家の修復作業の後、これまで現存していた最長のバージョンよりさらに25分長くなり、完全版に限りなく近いバージョンとして生まれ変わったのです。
この完全版を観ると、従来観ていた(流通している)「メトロポリス」とは、全く違った「メトロポリス」だったということを思い知らされます。今までのバージョンは、親子と資本と労働の対立と和解という単純な物語だったものが、完全版では、影なき男などの登場人物の増加で、奥行きのある複雑なプロットを持っていることが分かります
1920年代の近代建築の発達もあり、美術としてのメトロポリスの造形は、素晴らしいものがあります。NYの高層ビル群やブロードウェイのきらびやかさを基にイメージされ、さらに当時の近未来的建築デザインも加味されたメトロポリスは、現代に通じうる意匠となっています。もちろん、アンドロイドのマリアの意匠も素晴らしく芸術的です
この映画がなければ、「スター・ウォーズ」「ブレード・ランナー」もなかったかもしれません。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2012年03月20日 (火) | Edit |
1970年スペイン/イタリア/フランス映画。
母を失い身寄りのなくなった美しい娘と娘を預かった父親替わりの初老の男が織り成す愛憎劇。

母親が亡くなり、身寄りのなくなった美しき娘トリスターナ
トリスターナは、没落貴族のロペに、養女として引き取られます。ロペは誇り高く善良な人間ですが、恋愛に対してはアナーキーな人間です。ロペは父親として充分に役割を果たしますが、やがてトリスターナを一人の女性として激しく愛し始めます。無垢だったトリスターナは、逡巡しながらも、その思いに応えるのでした。
ロペはトリスターナを支配しようとし、トリスターナに無垢であることを強要し続けます。しかし、トリスターナは、自由のない生活にうんざりし始め、やがて偶然知り合った、絵描きの青年オラシオと密会を重ねるようになります
お互いに激しく愛し合うトリスターナとオラシオ。ついにトリスターナは、ロペの元から去ることを決意。オラシオにその事を打ち明け、2人は駆け落ちします
数年後、トリスターナは、オラシオと共に、ロペのもとに帰ってきます。それはトリスターナの意思でした。トリスターナの足には腫瘍が出来、片足切断手術をしなければ、命を失うほどの重病でした……

予告編動画リンク

製作、ロバート・ドーフマン
製作、監督、脚本、ルイス・ブニュエル
原作、ベニト=ペレス・ガルドス
脚本、フリオ・アレハンドロ
撮影、ホセ・F ・アグエイヨ
出演、フェルナンド・レイカトリーヌ・ドヌーヴフランコ・ネロ

ルイス・ブニュエルは、スペイン出身の映画監督で、ダリと共作したシュールレアリズムの傑作「アンダルシアの犬」「黄金時代」があります。
フェルナンド・レイは、スペインの役者でインテリとして知られています。フリードキン監督の「フレンチ・コネクション」での麻薬密売人のボス、シャルニエ役が有名です。
カトリーヌ・ドヌーヴフランスの大女優です。その美貌は広く世界に知られています。他のブニュエルとの作品に、「昼顔」があります。
フランコ・ネロは、イタリアの二枚目俳優で、なんといっても「続・荒野の用心棒」の主人公ジャンゴ役でお馴染みです。

ここまで恋愛物と芸術物は忌避してきたこのブログですが、ここにきて、とうとう踏みこんでしまいました。それもシュールで難解だと言われている芸術家ルイス・ブニュエル作品で。
この作品は、やはり難解です。ストーリーは、分かりやすいのですが、男女の感情の機微が本当に難解です。どう解釈して良いか分からないというのが正直なところではあります。
一応、感想ブログなので、分からないじゃ済まされないので、自分流の解釈をしてみます。
舞台はスペイン。没落貴族のロペは、警官と権力が嫌いな男として描かれています。貧しいものに対して施しをする慈善家でもあります。そして彼はほぼ無神論者で、特に恋愛に関しては、極端に自由です。善良さと偏屈さと柔軟さを併せ持つ複雑な変わり者といっていいでしょう。
一方トリスターナは、無垢で純粋な状態で、ロペにひきとられてきます。ロペに溺愛されたトリスターナは、次第に彼に染まっていきますが、それと同時に自我が芽生えていきます。ロペが生首の鐘になるトリスターナの悪夢のシーンがあるのですが、その夢は未来の予見と共に、トリスターナの自我の芽生えを示唆してると思われます。
自我が芽生えたトリスターナは、自分に正直に恋愛を貫き、駆け落ちをします。しかし、それも長続きはしません。片足切断しなければ死んでしまうほどの腫瘍が足にできてしまったからです。そこでロペ(庇護者)のところに帰ることになるのですが、ロペは老いてしまっており、人格も丸くなって、人が変わったように穏やかな人間になっていたので、父親と子供の頃に逆戻りしてしまったかのようでトリスターナはイラつきます
トリスターナが、足を切断された後、最初に弾いているのはショパンの練習曲で、『革命のエチュード』と呼ばれるものです。その曲によって、片足を失うことになったトリスターナの現状への、怒りと絶望がそこで表現されています。
とりあえず思ったより長くなりましたので、感想はここまでとします。
この救いのない寒々しい結末が待ち構える、愛と憎しみの物語を堪能して下さい。


テーマ:DVDで見た映画
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2012年02月20日 (月) | Edit |
1947年~1972年のケネス・アンガー監督のアートフィルムをまとめた作品集

「花火」
1947年モノクロ作品(15分)
監督・編集、ケネス・アンガー
音楽、オットリーノ・レスピーギ
出演、ケネス・アンガー、ゴードン・グレイ、ビル・セルツァー

水兵と男のホモセクシャルな関係を匂わせた作品で、ゲイを公言していたハリウッドスター、ウィリアム・ヘインズのハッテン場での水兵との事件を基にしていると思われます。
ゲイのセクシャルな関係を連想させる映像詩で、個人的には、おちんちん花火が印象に残りました。

「プース・モーメント」
1949年カラー作品(6分)
監督、撮影、編集、ケネス・アンガー
音楽、ジョナサン・ハルバー
出演、イヴォンヌ・マルキス

きらびやかなドレスが次々に写しだされ、色彩の洪水にあっているかのような作品。選ばれたドレスはプース色のドレスでした。

「ラビッツ・ムーン」
1950年モノクロ作品(16分)
監督、編集、ケネス・アンガー
撮影アレックス・トゥールジャンスキー
音楽、ザ・フラミンゴス、ザ・デルズ、ザ・カプリス、マリー・ウェルズ、ザ・エルドラドズ
出演、アンドレ・スーベイラン

月明かりの下、白い道化の恐れにも似た女性(月)への憧憬と、やり手の道化による女性との夜の遊戯。その対比はさながら、リア充と非リア充のようです(笑)。

「人造の水」
1953年カラー(13分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、ビバルディ(四季)
出演、カーミラ・サルバトレリ

続々と湧き出る噴水の山。石像の口からでる水。流れる水、噴水によって飛び散る水。身なりの良い貴族の女が公園を去ろうとしています。水は明るい光のように飛んでいます。

「快楽殿の創造」
1954年カラー(38分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、E.L.O
出演、サムソン・ド・ブリエ、カメレオン、ジョアン・ホイットニー、アナイス・ニン

アレイスター・クロウリーの魔術的世界を映像化した作品。豪華で妖しく神秘的な映像世界が展開されていきます。快楽の館に集う古代の神々たち。聖書や神話の人物たち。神秘主義を、幻想とドラッグでトリップしているかのような映像で、具現化しています。

「スコピオ・ライジング」
1964年カラー(29分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、リトル・ペギー・マーチ、他
出演、ブルース・バイロン、ジョニー・サビエンザ、フランク・カリーフィ

バイカーとバイクの性的な関係を暗喩した映像。ただしバイクを乗りこなすのは若い男なのです。

「K.K.K.Kustom Kar Kommandos」
1965年カラー(3分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、ザ・パリス・シスターズ
出演、サンディー・トレント

車の磨き上げられた内部構造。むき出しになった機械。車も外装をまとっているのです。

「我が悪魔の兄弟の呪文」
1969年カラー11分
監督撮影、編集、ケネス・アンガー
音楽、ミック・ジャガー
出演、スピード・ハッカー、レノール・キャンデル、ウィリアム・ボデル、ケネス・アンガー、ボビー・ボーソレイユ

ベトナム戦争の記録フィルム、悪魔の儀式、サイケデリックで単調な電子音楽を組み合わせたドラッグを彷彿とさせる映像。現代に魔術を復活させようとしているかのような試み。

「ラビッツ・ムーン」〈1979年バージョン〉
1979年モノクロ(8分)
監督、編集、ケネス・アンガー
撮影、アレックス・トゥールジャンスキー
音楽、レインコート
出演、アンドレ・スーベイラン

1950年バージョンの「ラビッツ・ムーン」を短く再編集したもの。その分神秘性は薄れていますが、テンポがよくなり頭にすっと入ってくるような映像になっています。

「ルシファー・ライジング」
1981年カラー(29分)
監督、編集、ケネス・アンガー
撮影、ミカエル・クーパー
音楽、ボビー・ボーソレイユ&フリーダム・オーケストラ
出演、ミリアム・ギブリル、ドナルド・キャメル、ヘイデン・クーツ、ケネス・アンガー、マリアンヌ・フェイスフル

エジプトを舞台に、マグマなどの地球の神秘、神々の儀式、そしてオレンジ色のなにかしらの物体・・
ルシファーがライジングするのも当然なのでしょう。

参考動画リンク

ケネス・アンガーは、無声映画からトーキーにかけてのハリウッド黄金期の、きらびやかなスター達のゴシップを、赤裸々に暴露した、『ハリウッド・バビロン』という本を著作しました。
アンガー自身は、ハリウッドの黄金期に子役として映画出演を経験しています。大人になってからのアンガーは、アレイスター・クロウリーの強い影響をうけ、神秘主義に傾倒していきます。その(ドラッグを含む)呪術的イメージとアンガーの嗜好であるマゾヒストでホモセクシャルな性的趣味が混ざり合い、他にはない独特の映像世界が創造されています。その実験的な映像表現は、数多くの影響を後のアーティストたちに与えました。既存の音楽と映像の絶妙な組み合わせなどは、今や当然の表現となっています。
アートフィルムなので当然、説明的ではありませんし解釈は難しいものになります。さっぱり分からないものも正直ありますが、さっぱり分からない中でも何かサムシングを感じることがあると思いますし、映像世界は神秘的で蠱惑的なものですので、普通の映画に飽きた方には是非おすすめします。
なお、日本版DVDの特典映像として、ビンテージのミッキー・マウスの人形をアンガー独自の視点で撮影した「マウス・ヘブン」、アレイスター・クロウリーの絵画展のドキュメンタリー映像「ザ・マン・ウィー・ウォント・トゥー・ハング」「ラビッツ・ムーン」のフッテージ集が、収録されています。


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2012年01月20日 (金) | Edit |
1989年アメリカ映画。
ギャンブル好きの冴えない男が一攫千金を狙って大勝負するハートフル・コメディ。

ギャンブル好きの冴えないタクシードライバーのトロッター家庭は破綻寸前で、復縁のため、トロッターは女房にギャンブルをしないことを誓います。
その日の夜、仕事場に行くと、客の会話を盗聴することが趣味の、ドライバー仲間で親友のルーニーが、客の盗聴テープを聞かせてくれます。そんなものには興味のないトロッターでしたが、早送り中のテープの途中で、偶然明日の競馬のレースの、調教師と馬主の八百長らしき話を聞きます。
これはチャンスだ!とばかりに競馬場に繰り出すトロッター。相棒のルーニーは懐疑的でタクシー客のホラ話ぐらいにしかとらえていません。
トロッターは、なけなしの100ドルの半分をルーニーに与え、目的の馬に全額突っ込みます
いざレースが始まると、人気薄のその馬がなんと一着に。
トロッターの50ドルは700ドル強になります。一方、相棒のルーニーは、その馬を買わずに別の馬に賭けていました。
トロッターはあまりのルーニーの間抜けさに腹を立てます。そして一人で、会話していた調教師と馬主に会いにいき、恐喝などすることなく盗聴したテープを渡し、お礼だけを言って帰ろうとします。そのトロッターの態度に好感を持った調教師は、次のレースの裏情報を教えてくれます
トロッターは、その情報通りに、全額700ドルを賭けます。すると、また大当たりで、700ドルは2400ドル強となるのでした。
次のレースでトロッターは、辺りにいるツイていない友人らに、何がオススメの馬か聞いて回ります。そして名前が上がった馬の名前を消していき、消去法で一頭の馬を選びます。そして、またまた全額2400ドルの大勝負に出ます。すると、なんと、ここでもトロッターの目論見通り、馬券は大当たり。手持ちは69000ドルになり……

予告編動画リンク

製作総指揮、リチャード・ステンタ
製作、デヴィッド・ガイラー
監督、ジョー・ピトカ
原作、ジェイ・クロンリー
脚本、アーネスト・モートン
撮影、カーティス・ウェア
音楽、ジョルジオ・モロダー
出演、リチャード・ドレイファス、デヴィッド・ヨハンセン、テリー・ガー、アレン・ガーフィールド、ジェニファー・ティリーロビー・コルトレーン

音楽のジョルジオ・モロダーは、80年代に活躍した音楽家です。代表作に、「フラッシュ・ダンス」「スカー・フェイス」などがあります。
リチャード・ドレイファスは、「JAWS/ジョーズ」「未知との遭遇」などの、スピルバーグ監督の作品で一気にスターになりました。なお、この作品には、ドレイファスの母親ジェラルディンがカメオ出演しています。
テリー・ガーは、「トッツィー」でアカデミ助演女優賞ノミネートされた演技派女優です。
ジェニファアー・ティリーは、独特の高い声を持った女優で、個性派演技女優として、現在でもたくさんの映画に引っ張りだこです。
ロビー・コルトレーンは、「ハリー・ポッター」シリーズのヒゲモジャの大男で近年ではお馴染みです。

冴えない負け組だけれども善人なタクシー・ドライバーが、いつも負け続けのギャンブルで、千載一遇のチャンスを得、そして、そのチャンスを、自分を信じる事で、周りの人々をも巻き込んでいき、掴みとっていくという、まさにアメリカンな、典型的ハートフル・コメディです。
周りにいる誰もが不幸にはならない心温まるコメディ・・そんなのは夢物語で大嫌いだ!という人は見ないほうが良いでしょう。ただ、僕は楽しく観ることが出来ました。なぜなら、役者に嫌味な人間が全く出て来ないからです。愛すべきキャラクターばかりなのです。
70年代にはモヒカンにして売春宿に殴りこみをかけたタクシー・ドライバーは、80年代になると運良く競馬で大儲けというものには、流れ行く時代の気分を感じてしまいましたが、この映画は、秀作だと思います。なお、字幕に関してはノーコメントです。
ギャンブルなら全額勝負!それがギャンブルの醍醐味!これぞギャンブラーの美学だ!と思わせてくれる、ギャンブル経験者なら、誰もがニヤリと共感させてもらえる作品です。


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