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2012年06月27日 (水) | Edit |
1987年イギリス製作TV映画。
冷戦時のイギリスを舞台にスパイをしていた男達を硬派に描いた本格サスペンス・ドラマ。

時は1951年。東西冷戦真っ只中。イギリスの外務省に勤めるガイ・バージェスとドナルド・マクリーンの2人が、ソビエトに亡命します。2人は、ソビエトのスパイで、正体の発覚を身近に感じ、亡命したのです。
その亡命計画の、指揮を執ったのは、ガイの親友であり元恋人でもあったアンソニー・ブルントです。ブルントは王室の美術鑑定人をしており、イギリスからすれば捜査のしにくい存在です。
かつてガイとアンソニーはゲイ恋人でした。計画では、ガイは亡命しなくても良く、ドナルドをソビエトの近くまで連れて行くだけの任務で、その後は引き続きイギリスに残る予定でした。しかし、ガイはアンソニーを騙し、勝手にソビエトに亡命してしまいます。そして、そのことで、アンソニーにも捜査の網が迫り……

製作、マーティン・トンプソン
監督、ジョン・グレニスター
脚本、ロビン・チャップマン
出演、イアン・リチャードソン、アンソニー・ホプキンス、マイケル・ウィリアムズ、ケーシー・ドイ、エマ・コットレル、ロージー・カースレイク、マイケル・マクステイ

のちに「羊たちの沈黙」でレクター博士を演じることになる、アンソニー・ホプキンスが、ゲイのコミュニストスパイ役で出演しています。

この映画は、イギリスのTVムービーをベースにしてそれをアメリカで編集したものです
スパイものですが、そこに描かれるのは、主に人間ドラマです。友情と家庭との板ばさみや信頼と裏切りなどのドラマが展開されます。
このTVムービーが変わっているのは、ゲイのコミュニストの恋愛感情を描いていることにあると思います。なぜかでてくるコミュニストは全員ゲイで、ゲイのスパイ活動やゲイの友情(恋愛)が赤裸々に描かれています。
ストーリーの終盤はコミュニストの友人と家庭の板挟みにあう男の苦悩に焦点が当てられます。
なんだか全体的に編集が総集編ぽく、薄っぺらい物語になっています。できれば米国編集版ではなくイギリスのオリジナル版が観たかったですね。


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テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2012年01月20日 (金) | Edit |
1989年アメリカ映画。
ギャンブル好きの冴えない男が一攫千金を狙って大勝負するハートフル・コメディ。

ギャンブル好きの冴えないタクシードライバーのトロッター家庭は破綻寸前で、復縁のため、トロッターは女房にギャンブルをしないことを誓います。
その日の夜、仕事場に行くと、客の会話を盗聴することが趣味の、ドライバー仲間で親友のルーニーが、客の盗聴テープを聞かせてくれます。そんなものには興味のないトロッターでしたが、早送り中のテープの途中で、偶然明日の競馬のレースの、調教師と馬主の八百長らしき話を聞きます。
これはチャンスだ!とばかりに競馬場に繰り出すトロッター。相棒のルーニーは懐疑的でタクシー客のホラ話ぐらいにしかとらえていません。
トロッターは、なけなしの100ドルの半分をルーニーに与え、目的の馬に全額突っ込みます
いざレースが始まると、人気薄のその馬がなんと一着に。
トロッターの50ドルは700ドル強になります。一方、相棒のルーニーは、その馬を買わずに別の馬に賭けていました。
トロッターはあまりのルーニーの間抜けさに腹を立てます。そして一人で、会話していた調教師と馬主に会いにいき、恐喝などすることなく盗聴したテープを渡し、お礼だけを言って帰ろうとします。そのトロッターの態度に好感を持った調教師は、次のレースの裏情報を教えてくれます
トロッターは、その情報通りに、全額700ドルを賭けます。すると、また大当たりで、700ドルは2400ドル強となるのでした。
次のレースでトロッターは、辺りにいるツイていない友人らに、何がオススメの馬か聞いて回ります。そして名前が上がった馬の名前を消していき、消去法で一頭の馬を選びます。そして、またまた全額2400ドルの大勝負に出ます。すると、なんと、ここでもトロッターの目論見通り、馬券は大当たり。手持ちは69000ドルになり……

予告編動画リンク

製作総指揮、リチャード・ステンタ
製作、デヴィッド・ガイラー
監督、ジョー・ピトカ
原作、ジェイ・クロンリー
脚本、アーネスト・モートン
撮影、カーティス・ウェア
音楽、ジョルジオ・モロダー
出演、リチャード・ドレイファス、デヴィッド・ヨハンセン、テリー・ガー、アレン・ガーフィールド、ジェニファー・ティリーロビー・コルトレーン

音楽のジョルジオ・モロダーは、80年代に活躍した音楽家です。代表作に、「フラッシュ・ダンス」「スカー・フェイス」などがあります。
リチャード・ドレイファスは、「JAWS/ジョーズ」「未知との遭遇」などの、スピルバーグ監督の作品で一気にスターになりました。なお、この作品には、ドレイファスの母親ジェラルディンがカメオ出演しています。
テリー・ガーは、「トッツィー」でアカデミ助演女優賞ノミネートされた演技派女優です。
ジェニファアー・ティリーは、独特の高い声を持った女優で、個性派演技女優として、現在でもたくさんの映画に引っ張りだこです。
ロビー・コルトレーンは、「ハリー・ポッター」シリーズのヒゲモジャの大男で近年ではお馴染みです。

冴えない負け組だけれども善人なタクシー・ドライバーが、いつも負け続けのギャンブルで、千載一遇のチャンスを得、そして、そのチャンスを、自分を信じる事で、周りの人々をも巻き込んでいき、掴みとっていくという、まさにアメリカンな、典型的ハートフル・コメディです。
周りにいる誰もが不幸にはならない心温まるコメディ・・そんなのは夢物語で大嫌いだ!という人は見ないほうが良いでしょう。ただ、僕は楽しく観ることが出来ました。なぜなら、役者に嫌味な人間が全く出て来ないからです。愛すべきキャラクターばかりなのです。
70年代にはモヒカンにして売春宿に殴りこみをかけたタクシー・ドライバーは、80年代になると運良く競馬で大儲けというものには、流れ行く時代の気分を感じてしまいましたが、この映画は、秀作だと思います。なお、字幕に関してはノーコメントです。
ギャンブルなら全額勝負!それがギャンブルの醍醐味!これぞギャンブラーの美学だ!と思わせてくれる、ギャンブル経験者なら、誰もがニヤリと共感させてもらえる作品です。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2012年01月02日 (月) | Edit |
1988年アメリカ映画
NYの警官の姿をした殺人鬼が人を殺しまくるアクション・ホラー。

ニューヨークで、警官の格好をした大男が次々と市民を虐殺していく事件が発生します。
内部情報が漏れていることから、NY市警内部の犯行だとにらんだベテラン刑事マクレーは、独自に調査を開始します。
一方、ジャック巡査は、毎晩のように勤務にでかける事を、妻に怪しまれていました。なぜなら、連続殺人事件の犯人が主人のジャックだという謎のタレコミ電話に悩まされていたからです。
ジャックの妻は意を決し、主人のジャックを尾行します。するとジャックは、勤務には行かず、安ホテルに入って行きます。ジャックの妻は恐る恐る主人の入っていった部屋に忍びこみます。そこで目にしたものは、ジャックが裸で女性と抱き合ってる姿でした。そうです、ジャックは浮気をしていたのです
その光景を見てしまったジャックの妻は、逆上し部屋から去って行きます。
翌朝、勤務中のジャックのもとに、妻が死体で発見されたとの知らせが届きます。そして、その犯人は大男の警官だというのです。ジャックは、浮気相手が同僚の婦人警官だったこともあって、自分のアリバイを言うことができません。そうこうするうちに、ジャックは容疑者として拘置所に入れられてしまいます……

予告編動画リンク

製作総指揮、ジェームズ・グリッケンハウス
製作、脚本、ラリー・コーエン
監督、ウィリアム・ラスティグ
撮影、ヴィンセント・J・レイブ
音楽、ジェイ・チャタウェイ
出演、トム・アトキンスブルース・キャンベル、ローレン・ランドン、リチャード・ラウンドトゥリー、ウィリアム・スミス、ロバート・ツダール、シェリー・ノース

製作総指揮のジェームズ・グリッケンハウスは、「エクスターミネーター」「シェイクダウン」などの監督作があります。
ラリー・コーエンは、「悪魔の赤ちゃん」シリーズや「空の大怪獣Q」の監督作があり、脚本家としても活躍しています。
ウィリアム・ラスティグの他の監督作に、「マニアック」「マニアック・コップ2」「マニアック・コップ3」があります。主にホラーなどのブルー・レイやDVDを扱うブルー・アンダーグラウンド社のCEOでもあります。
撮影のヴィンセント・J・レイブは、ジミー・レモの別名義です。
トム・アトキンスは、ジョン・カーペンター作品の常連として顔なじみがある役者です。
ブルース・キャンベルは、サム・ライミの盟友で、「死霊のはらわた」シリーズの主演や他のサム・ライミ作品でもカメオ出演が多いです。現在はTVシリーズ「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」で主人公の相棒のサム役で活躍しています。
リチャード・ラウンドトゥリーは、「黒いジャガー」のシャフト役で有名な黒人男優です。
ちなみに、リポーター役でサム・ライミがカメオ出演しています。

不死身の怪力モンスター警官が、次々と人殺しをしていく映画です。一応、復讐のために死の淵から蘇った警官が犯行を重ねていくというストーリーなのですが、復讐なのに関係ない人物が次々と殺されていきます。それはきっとモンスターの恨みが警察全体に向かっていったからなのだろうと勝手に(好意的に)解釈し、面白く観させてもらいました。
とにかく人が大量に殺される映画なのですが、意外にグロシーンは少なく、直接的な暴力描写も(多くのボディカウントがある割には)少なめです
ニューヨークのB級映画のベテランたちが結集し、ある種豪華なスタッフとなっています。もちろん映画は、B級アクションホラーの王道的作品です。ストーリーラインは、ヒッチコックの「サイコ」を意識しながら、一捻りしたつくりとなっており、展開の読めなさが、軽い驚きと共に面白さにもなっています
90分に満たない時間で、テンポよく無理なく作られた、職人的B級ホラーです。なお日本の日曜洋画劇場のためだけに撮られた追加シーンがあり、特典としてDVDに収録されています。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2011年10月17日 (月) | Edit |
1981年アメリカ映画。
南米の麻薬王から強奪した大金をめぐる争奪戦を描いたアクション作品。

アメリカのカリフォルニア州。不景気で職を失い、暇を持て余した無職のオッサン4人衆。そのなかのストーンという男が大金を得る方法を思いついたということで皆を連れ、どこかの農道へ。
そこで会ったのは、百姓姿の武器商人。他の仲間はあまりの急展開に戸惑います。「俺たちゃ何すんだよ!」という他の仲間の不安そうな問いかけに、「南米の麻薬王から金を強奪するのさ」と言い放つストーン。驚き反対する仲間たちに、ストーンは、「俺はこのために全財産を賭けてんだ!」という逆ギレで対抗「失うもんなんかないだろ!」と、仲間を無理やり説得したストーンは、マシンガンやライフルをたんまり買い込み、襲撃に備えます。
そして、傭兵の乗る飛行機をチャーターし、行きと帰りの送迎を頼むと、いざ4人は、南米の山奥へと決死の作戦に打って出るのでした……

予告編動画リンク

製作総指揮、ジョン・デーリー
制作、ジョセフ・ラフィル、ジェラルド・グリーン
監督、脚本、スチュワート・ラフィル
撮影、アレックス・フィリップスJr
音楽、マーク・スノー
出演、ジェームズ・ブローリンアンソニー・クインリンゼイ・ワグナーブルース・デイヴィソン、クリーヴォン・リトル、アーネスト・ボーグナインジェームズ・コバーン

マーク・スノウは、TVシリーズ「Xファイル」の音楽を手がけています。
この作品で無職のオッサン軍団のリーダーを演じたジェームズ・ブローリンは、「ザ・カー」「カプリコン・1」「悪魔の棲む家」「ジャグラー/ニューヨーク25時」など、地味ながら味のある作品に出演している役者です。個人的には濃いヒゲのイメージが強いですね。
アンソニー・クインは、50年代~60年代に活躍した名優で、アカデミー助演男優賞に2度輝いています。
リンゼイ・ワグナーは、TVシリーズ「地上最強の美女!バイオニック・ジェミー」のジェミー役で、日本ではお馴染みの女優です。
ブルース・デイヴィソン主演の「いちご白書」「ウィラード」を早く日本でソフト化して欲しいですね。
アーネスト・ボーグナインが、武器商人の農夫役で出演しています。
ジェームズ・コバーンが南米マフィアのドンを余裕たっぷりに演じています。

無職のオッサン達の一発逆転を賭けた作戦が、南米の麻薬王からの資金強奪という無謀極まりないものであるため、ある種のスペクタクルを感じさせてくれる映画となっています。失うものは命以外に何もないぜ!というオッサン達のやけっぱちな行動は、観る者の負け犬魂に熱く響きます。
おそらく極端に観る者を限定するこの映画は、まず間違いなく女性や子供には全く受けないと思います。男性ホルモンが過剰分泌しているオッサンのオッサンによるオッサンのための映画といえるでしょう。
ストーリー展開的には、西部劇に戦争映画をプラスした80年代アクションです。何も考えずに昼下がりのリラックスタイムにでも観てください。意外と豪華キャストです。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2011年08月21日 (日) | Edit |
1986年アメリカ映画。
宇宙の刑務所から脱走した宇宙人クリッターが地球の長閑な田舎町を恐怖に落としいれるモンスターSFコメディ。

銀河の果ての宇宙刑務所に収容されていた危険生物クリッターが、看守を皆殺しにして脱走。
そのまま宇宙船を強奪し、逃走します。
クリッターは何でも喰らう超危険生物。このまま逃しては、全惑星を喰らい尽くしかねません。
そこで宇宙警察(そんなものがあるのか?)は、2人の腕利きの賞金稼ぎを派遣します。2人の賞金稼ぎは、クリッター退治用の重火器を装備し、クリッターを追います。
クリッターが逃げ込んだのは、地球。それもアメリカの超ド田舎です。
クリッターの乗った宇宙船を目撃した、近くに住む4人家族のブラウン一家(父母と姉弟)。何事かと思い、一家のイタズラ小僧のブラッド(爆弾作りが得意)と父親のジェイが様子を見に行きます。しかし、すでにクリッターは上陸しており、辺りの牛を喰らい尽くしていました。
そしてクリッターのターゲットは、近くに住むブラウン一家へと……

予告編動画リンク

製作、ルパート・ハーベイ、ロバートシェイ
監督、脚本、スティーヴン・ヘレク
脚本、ドミニク・ミュアー
撮影、ティム・サーステッド
音楽、デヴィッド・ニューマン
出演、ディー・ウォレス・ストーンM・エメット・ウォルシュ、テレンス・マン、スコット・グライムズ、ビリー・グリーン・ブッシュ、ビリー・ゼイン、ドン・キース・オッパー

スティーヴン・ヘレク監督の他の監督作に、「ビルとテッドの大冒険」「陽の当たる教室」「101」などがあります。
映画「E.T.」に出演していた、ディー・ウォーレス・ストーンと、「ブレード・ランナー」に出演していた、M・エメット・ウォルシュが、この作品に出演しています。
ニューシネマの傑作「ファイブ・イージー・ピーセス」「グライド・イン・ブルー」で印象的な役を演じていたビリー・グリーン・ブッシュが父親役で出演しています。

「グレムリン」「ゴーストバスターズ」「スター・ウォーズ」「E.T.」など80年代にヒットしたSFやモンスター映画を意識して制作されたコメディです。あわよくば何匹目かの泥鰌を狙おうとしている映画なのですが、意外と味のある場面や面白い場面がたくさんある作品です。緑色の風船みたいな頭をした宇宙の賞金稼ぎが、地球人に変身するとき、特殊効果がレイダース的な顔の溶け方をしたり、なんでも食べるクリッターがE.T.人形を食べてしまったり、クリッター同士がグレムリンのように会話をしたりするなど、他の映画のコメディやオマージュが散りばめられていて楽しいです。
クリッターは、丸っこくて毛むくじゃらで、体は小さいけれど口は大きく鋭利な牙を持っている凶暴凶悪なモンスターで、なんだか憎めない可愛さがあります。移動するときは丸い毛玉になって転がるのもカワイイです。
B級映画ですが、特撮や派手な爆破シーンなどもありスカッとする快作です。


テーマ:DVDで見た映画
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2011年03月20日 (日) | Edit |
1985年アメリカ映画。
連続殺人の陰にいる謎の狼男の正体に気付いた車椅子の少年とその姉の活躍を描いたホラー。

1976年春。
アメリカの小さく保守的な田舎町ターカーズ・ミルズ。
長閑な町に突如として、連続殺人が起こり始めます。殺害された人間の死体は、まるで獣にでも喰いちぎられたかのような、肉片が散乱した無残な姿で発見されます。
町の保安官も懸命に捜査しますが、証拠もなく、犯人の目星すらつけることが出来ません。
一向に進まぬ捜査に、業を煮やした町の住民は、自警団を組織し、大規模な山狩りをはじめますが、そこでも大量の犠牲者をだしてしまいます。
町に住む車椅子の少年マーティーは、事件が全て狼男の仕業だと気付きますが、大人は誰も信じてくれません。マーティーは、仲の良い叔父のレッドが作ってくれた、エンジン付きの高速車椅子シルバー・バレット号(銀の弾丸号)を操り、狼男の正体を突き止めますが……

予告編動画リンク

製作、マーサ・シューマッカー、ディノ・デ・ラウレンティス
監督、ダニエル・アティアス
原作、脚本、スティーブン・キング
撮影、アーマンド・ナンヌッツィ
音楽、ジェイ・チャタウェイ
特殊効果、カルロ・ランバルディ
出演、ゲイリー・ビューシィエヴェレット・マッギルコリー・ハイム、ミーガン・フォローズ、ロヴィン・グローブス、レオン・ラッサム

カルロ・ランバルディは、イタリアを代表するイフェクツマンです。この作品での、狼男の変身シーンは、なかなかの出来です。
ゲイリー・ビューシーは、一昔前の日本では、ゲイリー・ビジーと呼ばれていました。1978年の「ビッグ・ウエンズデー」では、引き締まった筋肉質な体でしたが、1985年のこの頃は、すっかりおっさん化しています。
エヴェレット・マッギルは、「ツイン・ピークス」「壁の中に誰かがいる」などの映画で、いい味の演技を披露しています。個性派俳優にみられがちですが、正統派の俳優です。
当時子役で日本でも人気のあったコリー・ハイムは、2010年3月に、ドラッグの過剰摂取により、この世を去りました。子役で売れた役者は、過去の栄光などや、早くから大金を手にすることによって、大人になって悲劇に見舞われる事が多いですね。

この作品は、スティーヴン・キング自身が自分の原作を脚本にしており、B級感あふれる佳作に仕上がっています。
アル中の浮浪者のオッサンの生首が吹っ飛ぶゴキゲンなオープニングから、予定調和なラストまで、テンポよく一気に見せてくれます。
誰しもが子供の頃に感じたり経験するような、近所の大人がひょっとして怪物なのではないかとか、殺人者なのではないかと思ったりする、無邪気な恐怖感がうまく表現されていて、懐か面白い感じがしました。
そういった意味では、大人より子供のほうが共感できる映画かもしれません。
なお、注意して欲しいのは、DVDのジャケットの裏面で、狼男の正体がネタバレしています。ネタバレが嫌な人は、先に裏面を見ないほうがいいと思います。


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2011年02月22日 (火) | Edit |
1985年アメリカ映画。
豪華2大女優競艶の女囚映画。

ドイツがベルリンの壁で隔てられていた時代
アメリカから、恋人のマイケルに会いに、西ドイツにやってきたクリスティーン。クリスティーンは、ペンシルバニアの女子大生。恋人のマイケルアメリカの軍の少尉で、西ドイツに赴任中です。
久しぶりに会った2人、アツアツムードも束の間、結婚話になり2人は揉めてしまいます。元々気性の荒いクリスティーンは、恋人に対し語気を荒め、「軍隊の仕事と私とどっちが大切なのよ!」という答えようのない質問をぶつけ、むくれたまま2人のホテル部屋に帰っていきます。
クリスティーンは、せっかくのお互いの休日を喧嘩して過ごしてしまった苛立ちから、しばらく頭を冷やす為に夜中の散歩に出かけます
その時、クリスティーンは、謎の男たちに、車によってどこかに拉致されようとする女性(ヘッダ博士)を目撃します。現場に居合わせ、目撃してしまった事を、謎の男たちに気付かれたクリスティーンは、ヘッダ博士と同様にどこかへ拉致されてしまいます
車に乗り、連行され着いたのは、裁判所。そこで拷問まがいの自白をせまられ、耐え切れなかったクリスティーンは、やけくそになって自らCIAの工作員だと言ってしまいます。そうして、クリスティーンは、何もしていないのに、スパイの罪で懲役3年の判決を受けます。
一方、東独の科学者ヘッダ博士は、国家反逆罪で懲役50年を言い渡されます。
判決をへて、刑務所に収監される事になったクリスティーン。
しかし、その監獄は、恐怖と暴力とエロスが支配する地獄の女囚監獄だったのです……

参考動画リンク

製作、アーネスト・R・フォン ザウマー
監督、脚本、アーネスト・コレクター
脚本、ゲイリー・ドラッカー
撮影、ウォルフガング・ディクマン
音楽、タンジェリン・ドリーム
出演、リンダ・ブレアシルヴィア・クリステル、スー・キール、ウィリアム・オストランダー、ソニア・マーティン、アルバート・フォーテル、エリザベス・フォルクマン

音楽のタンジェリン・ドリームは、人の名前ではなく、ドイツのシンセサイザーバンドです。テクノに影響を与えたといわれています。
リンダ・ブレアは、「エクソシスト」の少女リーガン役が強烈な印象を残しています。しかしその後はこれといった活躍もなく、子役は大成しないというジンクスの一例となってしまいました。
シルヴィア・クリステルは、70年代にセンセーショナルな大ヒットをした、フランス映画「エマニエル夫人」のエマニエル夫人役の女優です。籐の椅子に腰掛けた彼女のポスターを、見たことがある人も多いのではないかと思います。

この映画の最大の見所は、リンダ・ブレアシルヴィア・クリステルという、70年代に一世を風靡した2大スターの、セクシー競艶にあると思います。2人のヌードが拝めるという事が、製作側の最大の売りとするところでしょう。
しかし、リンダ・ブレアの太くて逞しい(ふとましい)ヌードは、集団シャワーシーンの1度きりですし、シルヴィア・クリステルの濡れ場(レズシーン)期待するほどではありません
女囚モノとしては、そこそこの映画で、ツボは押さえていると思います(あくまでも女囚モノとして)。全体的に、80年代に独特の、心のこもってないチープ感が味わえるのは、B級作品ファンとしては嬉しいです。シンセの音楽も、80年代ぽいチープさで、映画にベストマッチしています。
リンダ・ブレア(当時26歳)のとても大学生には見えない貫禄(すでにオバサン化?)も必見の、映画話の種になる大人(になりきれていない大人)の為の映画です。今の時代では、エロとはいえないぐらいのエロさ加減ですが、そこが昔を思い出させてくれて逆によかったりします。


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