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2011年08月15日 (月) | Edit |
2006年アメリカ/ポーランド/フランス映画。
幻想と虚構と現実が交錯する実験的でアートなミステリー。

ポーランドの豪邸に住む女優のニッキーのもとに、ハリウッドから映画出演の依頼がきます。ニッキーは大喜びでそのオファーを受けハリウッドに渡ります。
撮影が進むうちに、共演の男優デヴォンとお互いに心が惹かれあっていくニッキー。
しかし、この映画は、呪われた映画でした。過去にも同じ映画が作られましたが、主演女優と主演男優が本当の恋愛に落ちてしまい、揃って殺されたらしいのです。そして、映画は未完成のまま闇に葬られました。
ニッキーは、それでも映画に出演を続け、完成を目指しますが、過去の主演女優と自分が同化し始め、やがて迷宮のような多重な世界に導かれるように入り込み・・一方ポーランドで犯罪組織に拉致されているLostgirlはストーリーにどう関わってくるのか・・うざぎ人間の会話に意味はあるのか?ニッキーは現実を取り戻せるのか?映画はたくさんの謎を残したまま進んでいきます……

予告編動画リンク

製作、メアリー・スイーニー
製作、監督、脚本、撮影、音楽、デイヴィッド・リンチ
出演、ローラ・ダーンジェレミー・アイアンズ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントンウィリアム・H・メイシー、ジュリア・オーモンド、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー声の出演、ナオミ・ワッツ

独自の映像表現に一部に熱狂的なファンを持つデイヴィッド・リンチの他作品に、「イレイザー・ヘッド」「エレファント・マン」「ブルー・ベルベット」などがあります。
ローラ・ダーンは、リンチ監督作品の常連で、「ブルー・ベルベット」「ワイルド・アット・ハート」などに出演しています。
ジェレミー・アイアンズは、英国の名優で、「ミッション」「戦慄の絆」「運命の逆転」などの作品の演技で高い評価を得ました。
ウォーレン・オーツピーター・フォンダと同時代に活躍し、サム・ペキンパー監督の作品やモンテ・ヘルマン監督作に出演し、性格俳優としても知られているハリー・ディーン・スタントンが老助監督役で出演しています。老いてなお達者な演技を見せてくれます。
端役ですが、裕木奈江が出演しており、こんなに可愛かったっけと思うぐらい、神々しいほどの可愛さを見せてくれます。
ナスターシャ・キンスキーはラストに少しだけ出演しています。はっきりいって注意して見ないと気付きません。
ナオミ・ワッツが、ウサギの声で出演しています。

素晴らしい映像(フリーク的な)の素晴らしい映画だと思います、しかし、個人的な感想は、ローラ・ダーンのアップはキツイってことです。好みの顔ではない女優のアップの連続はとても嫌なものです。この映画は理屈やストーリーを越えたアートな映像に価値があると思うので、そこは感性の違いでしょうか。
正直、よくわからない映画なのですが、1ついえるのは、女性の映画であるということです。これは監督自身が、この映画は、ウーマン・イン・トラブルの映画だ、と述べているので確かでしょう。
予算を出してくれる映画会社や投資家がおらず、ほとんどリンチ監督の自費で撮影されています。最終的には、フランスの会社スタジオ・カナルが出資し劇場公開されました。監督が自主映画のごとく、チマチマと撮りだめしていた映像を、モザイク画のように集合させ1つの作品にしたものですから、難解でシュールなものになっています。しかし、それは監督の意図したもの(しょうがなく?)でしょうし、分かりやすいストーリーでの完結した映画というものを最初から意識してないでしょうから、デイビッド・リンチの映像世界を3時間堪能するという姿勢が、観客の映画の観かたになると思います。
狂気と非現実の融合した中毒性のある芸術的傑作です。解釈は自由だと思うのでイマジネーションとインスピレーション溢れる世界に浸ってください。
なお、インランド・エンパイアという題名は、リンチ監督がハリウッド近郊の実在の地名からヒントを得たということです。
ところで、映画の中でローラ・ダーンの手に書かれているLとBというのは、ひょっとして、2005年に結婚したローラ・ダーンベン・ハーパーの頭文字なのかなと思ったのですが、真相はどうなんでしょう。ピアニスト役でベン・ハーパーは出演していますし可能性は無きにしもあらずだと思うのですが。


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テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2011年08月09日 (火) | Edit |
2004年アメリカ/オーストラリア映画。
監禁された2人の男が向かい合う恐怖の罠を描いたスリラー。

男が目を覚ますと、そこは真っ暗闇の世界。そして、近くから声がします。
突然、電灯がつき、声をだしていた男が姿を現します。男はゴードンと名乗る医者で、鎖で足首をつながれています。目を覚ました男は、アダムという名の若い男。アダムも足首を鎖でつながれ、ほとんど身動きが出来ません。部屋の角と角にそれぞれつながれ、お互い協力することは不可能です。
状況が把握できない2人ですが、徐々に自らが置かれた危機的状況を理解します。
地下の誰も人がこないバス・ルーム。2人の間の対角線上には、拳銃を握り、自ら頭を撃ちぬいたらしい真新しい死体。そして、2人を監禁した、ジグソウという謎の殺人者からのメッセージ。それは、6時までに脱出できなければ2人とも死ぬというものです。さらに医者のゴードンには別のメッセージも残されていました。アダムを殺せば助けるが、殺さなければ家族を殺すというものです。
そして2人に与えられているアイテムは、ノコギリ2本、受信専用の携帯電話、血に反応する毒の入った2本のタバコ、一発の弾丸です。
アイテムはどのように使うのか、2人は脱出できるのか、それとも死んでしまうのか、片方を殺して自分だけ生き残るのか、ジグソウを倒すのか、極限状態での生死をかけた駆け引きが始まります……

予告編動画リンク

製作、グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
監督、原案、ジェームズ・ワン
原案、脚本、リー・ワネル
撮影、デヴィッド・A・アームストロング
音楽、チャーリー・クロウザー
出演、ケアリー・エルウェズダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル、マイケル・エマーソン、トービン・ベル

音楽の、チャーリー・クロウザーは元ナイン・インチ・ネイルズのサポートメンバーで、キーボードやシンセサイザーを担当していました。
「プレデター2」「リーサル・ウエポン」シリーズでおなじみの黒人俳優、ダニー・グローヴァーが刑事役で出演しています。

映画オタクの若者2人(ジェームズ・ワンとリー・ワネル)が作った映画だけあって、色々な映画からの引用や影響が散りばめられており、長編デビュー作とは思えないほど技巧的な作品です。低予算で18日間で撮影を完了させたにも関わらず、娯楽的に良く出来た映画で、多少無理があるストーリーと設定ながらも、良くまとめられていると思います。アイデア勝ちといってもいいでしょう。
この映画は観客の好評を得て、世界中で大ヒットしました。そして、雨後のタケノコのように、似たようなローバジェットの映画が量産されたほど、世の中に影響を与えました。まぁ真似して作りやすいシチュエーションですし、密室なのでセットもそれほど作らなくてもいいし、登場人物も少ないし、似たような映画が出てくる要素は揃ってますからね。
厳密にはホラーではないですが、アイデア一本勝負の若さ溢れる勢いのあるスリラーとして評価していいと思います。グロ要素は意外と少ないです。
テレビゲームみたいな映画が好きな人には、オススメですね。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2011年06月17日 (金) | Edit |
2006年製作アメリカ映画。
魔女を呼び出すおまじないで起こる悲劇と惨劇を描いたホラー。

大学卒業以来の仲間内での同窓会。湖のたもとにある田舎風の別荘に集まることに。
そこは山中で田舎なので、携帯電話がつながりません。
7人の同級生とそのなか男の若い恋人、総勢8人で別荘に泊まり、久しぶりに酒とハッパでのパーティーを開きます。
しかし30を越え仕事を持ち家庭を持っている7人は、昔のように無邪気にはしゃげません。場がなんとなく盛り下がってきたところで、デッド・メアリーの話が始まりました。それは、ロウソクを持って真っ暗な洗面所の鏡の前で、「デッド・メアリー」と3回唱えると、死の魔女がでてくるという、他愛のない都市伝説です。
場も持たない感じなので、とりあえずみんなでやってみることに。
バカバカしいと思いながらも、一人づつ順番にやって行き、3番目に行った女と4番目に行った男が、少し時間がかかった以外は、何も起こらず、バカバカしくなった全員は、各部屋に行き眠りにつきます。
しかし、すでに、8人の中の1人がデッド・メアリーに憑依され、別荘にいる人間達を死の世界へ引きこもうとしていたのです……

予告編動画リンク

製作、パトリック・キャメロン、ハーヴェイ・グレイザー
製作、監督、ロバート・ウィルソン
脚本、ピーター・シェルドリック、クリストファー・ウォアー・スメッツ
撮影、デヴィッド・ミッチェル
音楽、アルフォンセ・ランツァ
出演、ドミニク・スウェイン、ジェファーソン・ブラウン、マギー・キャッスル、マリー・ホセ・コルバーン、マイケル・マジェスキー、スティーヴ・マッカーシー、リーガン・パスターナク

監督とキャストは、全て若手を使っています。

DVDの鮮血浴というサブタイトルは、ストーリーと全く関係ありません。発売する側としては、題名に何かインパクトが欲しかったのでしょう。個人的には、意味不明で扇情的なので、いいサブタイだと思いますけど。
ストーリーですが、簡単にいってしまうと、都市伝説+「遊星からの物体X」+「ボディ・スナッチャー」です。米国のこっくりさん遊びを題材にしてるので、オカルト的な映画だと思いましたが、そんな要素はほとんど無く、人間関係が中心のドロドロした殺し合い映画でした。
30代になり、もう俺達若くないんだよな、あの頃には戻れないんだよな・・という雰囲気が、妙にリアルで胸にきましたが、途中からは、普通の紋切り型のホラーになってしまい、普通のスラッシャー・ホラー的な展開になるのが残念でした。
この作品は、過去の映画の寄せ集めのような映画で、目新しさは皆無ですが、低予算なりには健闘しており、及第点はあげれると思います。
最近のホラーでは、かならず携帯電話が圏外になるという描写が入ってます。昔はそんな便利なものがなかったから描かなくても良かったのですが、今の映画は、携帯が使えなくなるというところからストーリーを始めないと、「警察呼んだら解決じゃん」みたいなことになってしまうので、いちいち携帯の描写を入れなきゃいけないのです。


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ジャンル:映画
2011年04月13日 (水) | Edit |
2006年アメリカ作品。
旅の途中で立ち寄った休憩所でカップルが悪夢のような出来事にさらされるホラー。

テキサスの田舎から、駆け落ち同然に家をでたカップル、ニコール(女)とジェス(男)
2人はハリウッドを目指し、オープンカーで旅にでます。
ニコールは女優を、ジェスはマネージャーとして、成功する事を夢見ています。
旅の途中、道に迷ったニコールとジェスは、偶然見かけた休憩所に、車を止め休む事にします。
ニコールがトイレに行って帰ってくると、ジェスと車の姿がありません。
辺りを探しますが、ジェスと車は忽然と姿を消していました
すると、そこに不気味な黄色いピックアップトラックが現れ、突然、ニコールに襲い掛かってきたのです……

予告編動画リンク

製作、トニー・クランツ、ダニエル・マイリック
製作、監督、脚本、ジョン・シャイバン
撮影、マーク・ヴァーゴ
音楽、ベアー・マックリアリー
出演、ジェイミー・アレクサンダー、ジョーイ・メンディシーノ、ジョーイ・ローレンス、ニック・オレフィス、ダイアン・サリンジャー、ディアンナ・ルッソ

スタッフ・キャストについては、特記すべき事はありません。

この作品は、アメリカのビデオムービーとして作られたものです。日本でいうところのVシネマみたいなものでしょうか。
映像に、作為的にザラザラとしたデジタル処理をして、「悪魔のいけにえ」的な70年代ホラーのテイストをだしています。狂ったフリークス一家がでてきたり、正体不明の拷問殺人鬼がでてきたりと、キャラクターも70年代ホラー的です。しかし、そういったアイコンを記号的に散りばめたとしても、70年代の傑作ホラー群には、とうてい敵うものではありません。過去の作品にオマージュを捧げているつもりなんでしょうが、いかんせんセンスが不足しているので、観ていて鼻白むばかりです。
映画の中で、行方不明になった少女の幻影(?)が、ローリング・ストーンズのコンサートに行けなかったと言っていたのですが、1969年のカリフォルニア州コンサートではないかと思われます。俗に言われているオルタモントの悲劇があったコンサートです。オルタモントの悲劇とは、会場警備にあたっていたバイカー組織ヘルズ・エンジェルスのメンバーが、観客の黒人青年といざこざを起こし、ついには殺してしまった事件の事です。
ビデオ作品だけあって、いまひとつ決め手に欠けますが、暇つぶしに観るのにはちょうどいい感じなので、低予算ホラー好きの人は、どうぞ。


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2011年03月06日 (日) | Edit |
2008年アメリカ映画。
80年代のホラー「プロムナイト」のリメイク作品。

女子高生のドナは、高校の教師だったフェントンストーカー行為に悩まされていました。
警察にも相談し、接近禁止の裁判所の命令も出ていたのですが、逆にその事がフェントンの狂気に火をつけることになってしまいます。
フェントンは、ドナの家に忍び込み、ナイフで一家全員を惨殺。友達と遊んでいて帰りが遅れたドナは、家の異変に気付き、ベッドの下に隠れることで、奇跡的に難を逃れます
そして、警察に捕まったフェントンは終身刑に
3年後。
やさしい叔父と叔母に引き取られたドナは、幸せな生活を送っていました。しかし、一家を皆殺しにされた心の傷は癒えません。
ドナは大学進学も決まり、恋人と一緒に高校最後のプロムの日を迎えます。
友人たちと共に、派手で豪華なプロムパーティーに出席するドナ。
しかし、その3日前に、殺人鬼のフェントンが医療刑務所を脱走しており……

予告編動画リンク

製作、ニール・H・モリッツ、トビー・ジャッフェ
監督、ネルソン・マコーミック
脚本、J・S・カードーン
撮影、チェコ・ヴァレス
音楽、ポール・ハスリンガー
出演、ブリタニー・スノウ、スコット・ポーター、ジェシカ・ストロップ、ダナ・デイヴィス、コリンズ・ペニー、ケリー・ブラッツ、ジョナサン・シェック、イドリス・エルバ

監督のネルソン・マコーミックは、主にTVドラマの監督として活躍しています。

全米初登場ナンバー1ヒットを飛ばした作品で、典型的なティーンズ・スラッシャー・ホラーです。
典型的と書きましたが、本当に何のひねりもない、ど真ん中のストレートのような映画です。
殺人鬼が次々と人を殺してヒロインに迫っていくというだけのストーリー展開で、殺人鬼の正体もあらかじめ分かっています。80年代ホラー「プロムナイト」のリメイクと銘打っていますが、オリジナルのような誰が犯人か分からないというような面白さはありません。
ホラーとしては無難というか普通というか、本当に型どおりなので、大ヒットの理由がいまいち分からないのですが、推測するに公開の日が、話題作や大作のないエアポケットのような時期だったのではないかと思います。もちろんレーティングがPG-13っていうのも大きいでしょう。
しかし、面白くない訳ではないし、テンポもいいので、観やすい作品ではあると思います。
残念なのは、ヒロインに魅力がないところです。


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2011年02月17日 (木) | Edit |
2008年アメリカ作品。
1928年に起こった連続少年誘拐殺人事件の実話を基にしたヒューマン・ドラマ。

1928年ロサンゼルス。
電話交換手の主任をしているクリスティン。クリスティンはシングルマザーで、かわいい小学生の男の子ウォルターとともに、慎ましやかながらも幸せな生活を送っています。
1928年3月10日。
急な仕事が入り、ウォルターとの休日を過ごせなくなったクリスティン。ウォルターに留守番を頼み、仕事場へ。
クリスティンが、仕事を終え、家に帰ってみると、ウォルターの姿が全く見当たりません。近所を探しても、姿はありません。警察に電話し、捜索願を出そうとしたクリスティンですが、行方不明から24時間経過しないと捜査できないと断られてしまいます。
5ヵ月後。
忽然と姿を消していたウォルターが、イリノイ州で保護されたと、警察から連絡があったクリスティン。鉄道の駅まで息子を出迎えに行きます。しかし警察が連れて帰ってきた子供は、ウォルターとは別人でした
クリスティンは、警察にその事を訴えますが、辛い経験をし、ウォルターが変わったのだといい、警察は取り付く島もありません。
背丈も歯並びも違う子供であるにも関わらず、事実誤認を認めない警察に、業を煮やしたクリスティンは、かねてから警察の腐敗を糾弾していたグスタヴ牧師を頼ります
そして、警察に本物のウォルターを探すよう頼みますが、逆に、我が子の区別も出来なくなった精神病患者として、強制入院させられてしまいます……

予告編動画リンク

製作、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ロバート・ロレンツ
製作、監督、音楽、クリント・イーストウッド
脚本、J・マイケル・ストラジンスキー
撮影、トム・スターン
出演、アンジェリーナ・ジョリージョン・マルコヴィッチジェフリー・ドノヴァン、コルム・フィオール、ジェイソン・バトラー・ハーナー、マイケル・ケリー

製作に、元子役で映画監督の、ロン・ハワードが名を連ねています。
今や世界の巨匠となったクリント・イーストウッド。でも個人的には、イーストウッドの本質は職人監督である事にあると思います。老年になり、芸術性に富んだ深い哲学性をも感じさせる映画を、次々と奇跡のように作り出しているのは、長年イーストウッドが培ってきた職人的映画作りの積み重ねが、ものをいってるのだと思います。
アンジェリーナ・ジョリーは、説明するまでもなく日本でも有名な大スターですね。ブラッド・ピットと結婚しています。
ジョン・マルコヴィッチは、なんの役でもこなす名脇役で、同業者の多数の俳優から、リスペクトを受けています。
ジェフリー・ドノヴァンは、TVシリーズ『バーン・ノーティス』の主役マイケル(元凄腕スパイ)で有名です。個人的に『バーン・ノーティス』を楽しく観ているので、とても馴染みがあります。余談ですが、同じドラマに、マイケルの仲間役でブルース・キャンベルが出演しています。

この映画、色々な見方が出来ると思います。
自分はこの映画は、責任についての映画だと思います。責任を果たすこと、使命と言い換えてもいいかもしれませんが、それを果たすことの意義が、この作品の根底のテーマにあると思います。
以前から、イーストウッドの作品には、愚直なまでに自らの使命や責任を果たすことに拘る人物が多いのですが、この作品でも、父、母の責任を愚直なまでに果たそうとする主人公の姿がみてとれます。
そして、責任、使命を果たすとき、生じる悲劇。もしくは悲劇が生じても果たさなければいけない使命。使命を果たそうという意志を持つこと。信じること。そういったことを控えめに表現しています。
是非はともかくとして、観る側に色んな事を考えさせてくれるいい映画です。


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2010年12月04日 (土) | Edit |
2003年アメリカ作品。
150年前の怨みが現代に降りかかるホラー。

150年以上前から伝わる話。
ダークネス・フォールズという小さな港町に、マチルダ・ディクソンという、気のいいおばあさんが住んでいました。彼女は、子供が好きで、乳歯がぬけた子供に、お祝いとして金貨を与えていました。ある日、灯台の近くの彼女の屋敷が火事になり、マチルダの顔は、不幸にも醜く焼け爛れてしまいます
それからのマチルダは、日光と人を避けるように暮らし、不気味な陶磁器のマスクを付け外出するように。
そんなある日、マチルダの家に行くといって子供が2人行方不明になります。マチルダを犯人と決めつけた港町の住人達は、マチルダを吊るし首にして処刑。しかし、その後すぐ2人の子供は発見され、住人達は、無実のマチルダを処刑してしまった事に気付きます。しかしこうなっては後の祭り、このことは自然と住人達の公然の秘密となり、時が経つにつれ、子供の最後の乳歯が抜けた夜、歯の妖精となったマチルダが、乳歯を取りにやって来て、顔を見てしまった子供を殺してしまうという言い伝えに変化します。
現代。
ダークネス・フォールズに住むカイル少年は、最後の乳歯が抜け、枕の下に乳歯を置き眠りにつきます。しかし、言い伝えが恐く、なかなか眠れません。その時、妙な音がし、カイル少年はついつい音のする方向を見てしまいます。するとなんとそこには、伝説のマチルダの禍々しい姿が
パニックになったカイル少年は、明かりの方に逃げ出しなんとか助かりますが、騒ぎを聞きつけ駆けつけた母親が、マチルダによって、瞬殺されてしまいます
翌朝、なんとか生き残ったカイル少年ですが、母親殺しの汚名を着せられ、精神病の施設へ送られる事に。
12年後。
すっかり大人になったカイル少年。ですが、カイルは、マチルダの幻影におびえ、暗闇を避け、精神病薬懐中電灯が手放せない、病的な日々を送る孤独な男になっていました。
そんなある日、ダークネス・フォールズに住んでいた頃の幼馴染み初恋の女性ケイトリンから、カイルに電話がかかってきます。ケイトリンの幼い弟が、暗闇を極端に恐れ、妖精を恐がっていると言うのです。ケイトリンは、同じような体験をしたカイルに、アドバイスを求めてきたのです。
ケイトリンの幼い弟が、自分と同じ様にマチルダに狙われている、そう直感したカイルは、自分の過去を克服し、さらにはケイトリンの幼い弟を救う為決死の覚悟でダークネス・フォールズへと向かいます……

予告編動画リンク

製作総指揮、デレク・ドーチー、ルー・アーコフ
製作、ジョン・ヘイゲマン、ウィリアム・シラック、ジェイソン・シューマン
監督、ジョナサン・リーベスマン
製作、脚本、ジョン・ファサーノ
脚本、ジェームズ・ヴァンデルビルト
撮影、ダン・ローストセン
音楽、ブライアン・タイラー
出演、チェイニー・クレイ、エマ・コールフィールド、リー・コーミー、グラント・パイロ、サリヴァン・ステイプルトン

撮影のダン・ローストセンの他の作品に、「ミミック」「ジェヴォーダンの獣」などがあり、暗闇の撮影を得意とするカメラマンです。
音楽のブライアン・タイラーは、近頃、手がける映画音楽の量が増えてきた、若手作曲家の有望株です。

無名の若手監督に、若手のキャストで、予算を抑えながら、最大の収益を上げるという、ホラーというジャンル映画の、昔からのビジネスモデルにのっとった作品です。撮影の大半は、コストのかかるアメリカ本国ではなく、オーストラリアにて行っています。この作品はヒットし、若手のキャストやスタッフに道を開くと同時に、製作側に多額のマネーをもたらしました。製作者の目論見通りといったところでしょうか。
オーストラリアの港町ポートフェアリーに住んでいたマチルダ・ディクソン伝説を元にして、歯の妖精が実は、怪物になったマチルダの怨霊だったというアイデアと、妖精を見たら最後死ぬまで狙われるという事、妖精は暗闇にいる時だけ襲ってくるという、2つの決まりごとが、この作品をユニークでゲーム的な面白さがある娯楽作にしています。なお、歯の妖精のマチルダの怪物のイフェクツを手がけたのは、スタン・ウィンストン・スタジオです。
演出もそれほど過度ではなく、残酷シーンも直接描写を避けているので、家族でも観ることが出来ると思います。コアなホラーファンには、物足りないかもしれませんが、ライトな層にはちょうどいい映画です。
参考として、歯の妖精の風習を説明すると、子供が枕の下に乳歯を置き、眠りにつくと、その夜、歯の妖精が乳歯をコインと取り替えてくれるというものです。もちろん、親がそっとコインと取り替えてあげるのは言うまでもありません。日本にも、乳歯を後ろ向きに屋根に投げるとかなんとか、場所によって乳歯の風習が色々ありますよね。


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