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2008年12月29日 (月) | Edit |
1990年アメリカ作品。
アメリカで大ヒットした原作を映画化した法廷サスペンス。

主席検事補のラスティは、職務に忠実で、正義感と押しが強い有能な男。
ラスティの直属の上司の現職検事レイモンドと対立候補ニコの地方検事選挙の真っ最中に、同僚の女性検察官キャロリンがレイプされたうえ鈍器で殺害されるという事件が起こります。殺されたキャロリンは計算高く野心家で、出世のためなら男と寝るのも厭わない女でした。そして、ラスティの元愛人でもありました。
キャロリンとラスティの関係を知らない上司の検事レイモンドは、面子と自らの支持率アップのため、ラスティに事件を担当させ、早期の事件解決を命じます。
しかし、対立候補のニコも捜査しており、現場の遺留物からラスティの指紋やラスティと同じ型の体液が検出され、キャロリン殺しの容疑者として、ラスティは逮捕起訴されることになってしまいます・・・

予告編動画リンク

製作、シドニー・ポラック、マーク・ローゼンバーグ
監督、脚本、アラン・J・パクラ
脚本、フランク・ピアソン
原作、スコット・トゥロー
撮影、ゴードン・ウィリス
音楽、ジョン・ウィリアムズ
出演、ハリソン・フォードブライアン・デネヒーラウル・ジュリアボニー・ベデリア、ポール・ウィンフィールド、グレタ・スカッキ

「泳ぐ人」「ひとりぼっちの青春」の監督シドニー・ポラックが製作に名を連ねています。
「大統領の陰謀」「パララックス・ビュー」アラン・J・パクラが監督しています。
ジョン・ウィリアムズ「ジョーズ」「スター・ウォーズ」など数多くの映画音楽を手がけている名作曲家です。

抑制的でリアリティを重視した演出が、とてもいいです。こういう題材はセンセーショナルに傾きがちですが、節度と上品さを保っているので好感がもてます。自分の能力を誇示するような雄弁で大げさな弁護士や検事が出てこないので、嫌味がなく観ることが出来ます。司法制度と内なる正義のギャップやアメリカの司法制度の問題点なんかも描かれていて、ラストのどんでん返しも、ある意味絶望的で面白いです。
この映画、僕は評価していい作品だと思います。


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2008年12月28日 (日) | Edit |
1969年イギリス映画。
第二次世界大戦のドイツ空軍とイギリス空軍の制空権をめぐる戦い“バトル・オブ・ブリテン”を描いた戦争映画。

1940年。
ドイツ軍は、イギリス本土上陸作戦のため、イギリス上空の制空権を狙い、イギリス空軍基地を爆撃。
ドイツ空軍に比べ、パイロットの数も戦闘機の数も圧倒的に少ないイギリス空軍でしたが、名機スピットファイアとレーダー網を効果的に運用することで、その不利をカバー。
攻めるドイツ軍と迎撃するイギリス軍の戦いは、熾烈を極めたものに・・・

予告編動画リンク

製作、ハリー・サルツマン、ベンジャミン・フィッツ
監督、ガイ・ハミルトン
脚本、ジェームズ・ケナウェイ、ウィルフレッド・グレートレックス
撮影、フレディ・ヤング
音楽、ロン・グッドウィン
出演、ローレンス・オリヴィエマイケル・ケインクリストファー・プラマークルト・ユルゲンス、ハリー・アンドリューズ、トレバー・ハワード、ロバート・ショウマイケル・レッドグレーヴ

ガイ・ハミルトンは、007シリーズの「ゴールドフィンガー」「ダイヤモンドは永遠に」「死ぬのは奴らだ」「黄金銃を持つ男」を監督している、イギリスに縁の深い監督です。
フレディ・ヤングは、「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」などの撮影を担当しています。
ローレンス・オリヴィエマイケル・レッドグレーヴなど、イギリスの俳優を中心に、豪華オールスターキャストで作られています。

この映画、軍用機マニアには、たまらない映画だと思われます。スピットファイアメッサーシュミットストゥーカハインケル爆撃機などが、実際に空を飛んで、空中戦を見せてくれるからです。
僕はマニアではないので、どっちがイギリス軍の飛行機でどっちがドイツ軍の飛行機なのかさっぱりわかりませんでした。でも、編隊を組んで飛ぶ戦闘機は、単純に格好良く、空中戦は大迫力で、素直にスゲーと思いました。


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2008年12月26日 (金) | Edit |
2004年アメリカ作品。
あの世につながった屋敷で起こる怪異を描いたホラー。

1863年アラバマ州
南北戦争のどさくさにまぎれ、銀行強盗を働いた6人組のならずもの(男5人女1人)老人であろうが子供であろうが容赦なく撃ち殺し大量の金貨を手に入れます。
ならずもの達は、追っ手から身を隠す為、人里離れた農場に逃げ込みます。その農場には住む人を失い、使われなくなった大きな屋敷がありました。ちょうど嵐もやってきて、一夜を明かすには、おあつらえむきだと思われましたが、そこは不気味な生物と死者の支配する、地獄への入り口だったのです・・・

予告編動画リンク

製作総指揮、サンディップ・シャー、バリー・ブルッカー
製作、アッシュ・シャー、デイヴィッド・ヒラリー、ティモシー・ピーターネル
監督、アレックス・ターナー
脚本、サイモン・バレット
撮影、スティーブ・イェドリン
音楽、ピーター・ロペス
出演、ヘンリー・トーマス、パトリック・フュジット、ニッキー・エイコックス、マイケル・シャノン、ミューズ・ワトソン、マーク・ブーン、イザイア・ワシントン

「E.T.」の主人公の少年役のだったヘンリー・トーマスが、この作品では冷酷な強盗団のリーダーを演じています。

この映画、なかなか面白いです。
銃撃戦で頭部が爆裂したり、生の手羽先みたいなクリーチャーが襲い掛かってきたり、腹部が裂けて内臓がゆっくりとせり出してきたりと、悪趣味なビジュアルがとてもいいです。200万ドルに満たない低予算ながら、チープさも目立ちません。紋切り型だけどホラー的なお約束もちゃんと踏まえているので、安心して楽しめますし、ラストもひねりがきいています。
現実と幻覚、生と死の境目があいまいなストーリーが好きな人にはオススメです。


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2008年12月24日 (水) | Edit |
1963年アメリカ作品モノクロ。
アイルランドの古城を舞台にしたゴシック的雰囲気あふれるサイコホラー

アイルランドの古城に住む年老いた母親とその子供達は、7年前に幼くして亡くなった娘キャスリーン(溺死)葬式を毎年かかさず行っていました。その葬式は、まるで7年前で時が止まったかのように寸分違わず同じなのです。葬式だけでなく、城での生活も7年前で止まっているかのようです。
そんな生活に嫌気がさした長兄のリチャードは、母親に結婚の許しをもらう為、婚約者ケーンを城に連れてきます。次男のジョンは心臓発作で死んでしまいますが、その妻ルイーズは、ジョンの死体を処理しNYに出張したように偽装し、財産を狙ってアイルランドの城にやってきます。三男のビリーは、まだ若い青年で、城に住み、今でも変わらず妹の死を悲しんでいます
そして、いつもと同じように葬式が行われるのですが・・・

予告編動画リンク

製作、ロジャー・コーマン
監督、脚本、フランシス・フォード・コッポラ
撮影、チャールズ・アナウォルト
音楽、ロナルド・スタイン
出演、ウィリアム・キャンベル、ルアナ・アンダース、バート・パットン、メアリー・ミッチェル、パトリック・マギー、エスネ・ダン

「ゴッド・ファーザー」「地獄の黙示録」フランシス・フォード・コッポラ監督が、ロジャー・コーマンのもとで修行していた頃の作品です。
音楽のロナルド・スタイン「原始怪獣と裸女」「金星人地球を征服」「古城の亡霊」「雨の中の女」などの音楽をてがけています。

コッポラの習作的作品超低予算で撮られています。ちなみに、ディメンシャとは認知症という意味です。
ストーリー的にはたいしたことないのですが、怪奇的な雰囲気とシャープな白黒映像は一見の価値があると思います。アイルランドの陰鬱な空気感も、よく出ています。
若い頃のコッポラ監督の才能の片鱗が垣間見える秀作です。


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2008年12月23日 (火) | Edit |
2001年アメリカ作品。
謎の覆面が若者達を襲うホラー。

コネチカットにあるテニソン大学。そこで未解決の連続猟奇殺人が起こります。殺人現場には「DO YOU WANNA KNOW A SECRET」という謎のメッセージが残されていました。
1年後。
休暇でフロリダを訪れたテニソン大学の仲良し学生グループの6人。楽しい休暇のはずでしたが、身の回りで不可解な殺人が起こり始めます。そして1年前の殺人と同じように、殺人現場には必ず「DO YOU WANNA KNOW A SECRET」というメッセージが残されていたのでした・・・

製作総指揮、マーゴット・ハートマン・テニー
製作総指揮、脚本、デル・テニー
製作、エドワード・ロパティン
製作、脚本、カーミット・クリストマン
監督、トーマス・ブラッドフォード
撮影、D・アラン・ニューマン
音楽、スター・パロディ、ジェフ・エデン・フェアー
出演、ジョセフ・ローレンス、チャド・アレン、ドリー・バートン、ジャック・マクギー、ジェフ・コナウェイ

スタッフ・キャストに特記すべき事はありません。

邦題に惹かれ買ったのですが、見事に騙されてしまいました「ビキニ・キラー 真夏のくいこみ殺人」なんて、邦題が素敵過ぎるじゃないですか。こんなの反則です。
個人的には、そんなに面白くなくても良かったんです。題名のイメージ通りに、サイコパスがビキニを無差別的に殺す場面があれば。だけど、肝心の殺しの場面でジャンプカットなんです。襲われる、場面が変わる、血がでてる(倒れてる)、の繰り返し。どうやって殺されたかは、観る側が想像しなきゃいけないわけです。ミステリー的な謎解きも見事に失敗(伏線が謎のまま、もしくは意味不明)していますし。
本当に久しぶりに●●(自主規制)な映画を観てしまいました。いい思い出になって良かったです。


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2008年12月21日 (日) | Edit |
1972年製作アメリカ作品。
私立探偵シャフトが大活躍する「黒いジャガー」の第2作目。

ニューヨークの黒人私立探偵シャフト。夜中に電話で、アスビーという会社経営の男から、依頼を受けて欲しいと言われます(その時、シャフトはそのアスビーの妹とアレの真っ最中)。すでに前金は振り込んであり、会ってから依頼内容を話すという事だったので、シャフトはアスビーの経営する会社へ。
シャフトが到着した時、すでに依頼者アスビーは、会社ごと爆殺されてしまっていました。
アスビーは共同経営者のケリーという男と、クイーンズで違法ナンバー賭博の胴元をしており、それで儲けたお金で、ハーレムに慈善の小児病院を開こうとしていた矢先に爆殺されたのでした。
ただならぬ陰謀を感じたシャフトは、独自の捜査を開始します・・・

予告編動画リンク

製作、ロジャー・ルイス
製作、脚本、アーネスト・タイディマン
監督、音楽、ゴードン・パークス
撮影、アース・ファーラー
出演、リチャード・ラウンドツリー、モーゼス・ガン、ドリュー・バンディーニ・ブラウン、ジョセフ・マスコロ、キャシー・イムリー、ウォーリー・テイラー、ジュリアス・ハリス

監督や脚本、撮影など、第1作目とほぼ同じメンバーで作られています。

1作目より派手になりアクションの数は増えましたが、1作目にあったシャフトのカリスマ性のようなものは薄まったように思います。男性の憧れや願望のアイコンであることには変わりありませんが。
女にモテモテで強くて警察やマフィアに一目置かれ背が高くてファッショナブルな黒人私立探偵シャフトは、大人の男(男性ホルモンが多い底辺系orひ弱なオタク系)のファンタジーです。


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2008年12月20日 (土) | Edit |
1998年アメリカ作品。
グッドガイ人形が人を襲うホラー「チャイルド・プレイ」の第4作目。

警察署の証拠品保管庫から、警察官を色仕掛けで操り、バラバラになったチャッキーを盗み出した、チャッキーの人間時代の恋人ティファニー。チャッキーを縫い合わせ復元し、ブードゥーの秘術で蘇えらせます。
蘇えったチャッキーですが、ティファニーと喧嘩してしまい、子供用のケージの中に閉じ込められてしまいます。閉じ込められ、屈辱を味合わされたチャッキーは、復讐を胸に脱出。そしてティファニーを殺害し、ブードゥーの秘術で、人形にティファニーのを閉じ込めます。
人形になってしまったティファニーは怒りますが、チャッキーとともに人間の体に戻る為、ニュージャージーにあるチャッキーの生前の体が眠る墓地へ行く事に。しかし人形の体では移動もままならない為、トレーラーハウスのご近所さんの爽やかな青年ジェシーに、手紙と共に500ドルを渡し、2体の人形(もちろん動かない振り)を墓地まで送って貰うことにします・・・

予告編動画リンク

製作総指揮、脚本、ドン・マンシーニ
製作、グレイス・ギルロイ、デヴィッド・カーシュナー
監督、ロニー・ユー
撮影、ピーター・パウ
音楽、グレーム・レヴェル
出演、ブラッド・ドゥーリフ(チャッキーの声)ジェニファー・ティリー、ニック・スタビル、キャサリン・ハイグル、アレクシス・アークエット、ゴードン・マイケル・ウールベット、ジョン・リッター

ジェニファー・ティリーの他の出演作には、「ブロードウェイと銃弾」「バウンド」などがあります。

この作品は、個人的に「チャイルド・プレイ」シリーズのベスト(今のところ)だと思います。ホラー映画に対する作り手の愛情が伝わる映画で、ティファニーが殺される場面で「フランケンシュタインの花嫁」を観ながら涙を流していたり、警察署長の殺されるシーンでの顔面釘刺しの姿が「ヘル・レイザー」のピンヘッド風だったりするので、ホラー好きとしては思わずニヤッとしてしまいます。
チャッキーもチャッキーの花嫁ティファニーも、どっちも邪悪だけど可愛くて残酷だけど笑えてしまうという絶妙な仕上がりになっています。
ジェニファー・ティリー容姿や声(ビッチ風)が、チャッキーの花嫁人形ティファニーにピッタリで、まさにはまり役といった感じでした。


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2008年12月19日 (金) | Edit |
2003年アメリカ作品。
空飛ぶ人喰い案山子が若者を襲うホラー。

23年ごとの春、23日間に渡り、奴は喰らい続ける・・・
22日目。
とうもろこし畑で案山子を作るお手伝いをしていた少年ビリー。何個か作っていた案山子の一つに何か違和感を感じます。その案山子が生きているような様子なのです。恐怖を感じたビリーは畑から逃げ出そうとしますが、怪物に姿を変えた案山子にどこかへ連れ去られ、それっきり姿を消してしまいます。ビリーを目の前でさらわれた、ビリーの父親と兄は、怪物を追うため武装します
23日目。
高校のバスケットボール部員とチアリーダー部員が乗るスクールバスのタイヤがバースト。トウモロコシ畑の続く片田舎の道路で立ち往生に。無線も携帯電話も通じず、来るかも分からない助けを待つのみです。引率の教師がバーストしたタイヤを調べてみると、人骨で作った手裏剣のようなものが。
助けを待つ教師と部員達でしたが、夜になり発炎筒を焚いて救助を求めようとした教師の一人が、忽然と姿を消し・・・

予告編動画

製作総指揮、フランシス・フォード・コッポラ、カーク・ダミコ、ルーカス・フォスター、ボビー・ロック
製作、トム・ルーズ
監督、脚本、ビクター・サルバ
撮影、ドン・E・ファンルロイ
音楽、ベネット・サルヴェイ
出演、レイ・ワイズ、ジョナサン・ブレック、ニッキー・アイコック、エリック・ネニンジャー、ショーン・フレミング、ジャスティン・ロング

「ゴッド・ファーザー」「地獄の黙示録」の監督フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮に名を連ねています。

邦題には「ヒューマン・キャッチャー」とありますが、正式には「ジーパーズ・クリーパーズ」の続編で、原題は「ジーパーズ・クリーパーズ2」です。
空を飛んだり、手製の骨手裏剣を使ったり、自分の頭が破壊されても人間の頭を取り込んで自分の頭を再生してしまったりと、不死身の案山子モンスターのキャラクターは、なかなか面白いと思います。ただ、ユニークな案山子モンスターのキャラクターを生かしきっているとは言えないので、そこは残念です。さらなる続編があるとしたら、そこらへんの掘り下げを期待します
個人的に面白かった場面は、首を失った胴体がしばらく手足をバタつかせてから倒れるところです。動きが面白いので爆笑してしまいました。


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2008年12月17日 (水) | Edit |
1938年アメリカ作品モノクロ。
ジェームズ・キャグニー主演のギャング映画の傑作。

貧民街の少年ロッキーとジェリー。2人は小遣い欲しさに、鉄道の貨物から万年筆を盗もうとしますが、巡回の鉄道員に見つかってしまい、ロッキーだけが警察に捕まってしまいます。しかしロッキーは、親友のジェリーの事を一切警察に自供せず一人で罪をかぶり少年院へ
それから15年後。
ロッキーはいっぱしのギャングになり、悪徳弁護士フレイザーに預けていた10万ドルを受け取る為、街に戻ってきます。一方ジェリーは神父になっており、貧民街の少年達が境遇ゆえに罪を犯すことのないよう力を尽くしていました。再会を喜ぶ2人でしたが、悪徳弁護士フレイザーは街の影の実力者キーファーと組み、10万ドルを横取りするため、ロッキーを殺そうと・・・

予告編動画

監督、マイケル・カーティス
脚本、ジョン・ウェクスリー、ウォーレン・ダフ、ローランド・ブラウン
撮影、ソル・ポリト
音楽、マックス・スタイナー、レオ・F・フォーブステイン
出演、ジェームズ・キャグニーパット・オブライエンハンフリー・ボガート、アン・シェリダン、ジョージ・バンクロフト

マイケル・カーティスはワーナーの職人監督で、他の作品に「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー」「カサブランカ」などがあります。多数の作品を残し多数の傑作を世にはなった監督です。
マックス・スタイナーは、「キング・コング」「風と共に去りぬ」といった作品で、映画史にも記憶にも残る音楽を創り出しています。
ジェームズ・キャグニー「彼奴は顔役だ」「白熱」などでもギャングを演じており、ギャング・スターとして一時代を築きました。

ジェームズ・キャグニー演じるギャングのロッキーが非常に魅力的です。魅力的すぎて対立軸(善と悪)となるパット・オブライエン演じる神父の存在感が、希薄になってしまっているほどです。ちなみにキャグニーもオブライエンもアイリッシュカトリックで、私生活でも仲が良かったそうです。
貧民街という底辺の環境や周りの影響で犯罪に走ってしまう様をきちんと描き、社会的な視点も持ち合わせている、ただのギャング映画とは一線を画した、娯楽的にも素晴らしい作品です。
関係ないですけど、貧民街の少年達(汚れた顔の天使達)の中に川谷拓三に似ている少年がいて、この少年が何かヘマをやらかしちゃうのでは?と思ってしまったのは、東映ヤクザ映画の観すぎですね。


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2008年12月14日 (日) | Edit |
1974年スウェーデン作品。
「キル・ビル」のアイパッチの殺し屋エル・ドライバーのモデル(外見)となったハード・アクションポルノ。

少女の頃、近所の汚いジジイにレイプされ、トラウマで口がきけなくなってしまったフリッガ。
心に大きな傷を負いながらも、両親の愛を一身に受け成長し、内気だけれど親孝行で美しい娘に
ある日、いつものように街行きのバスを待っていると、親切そうな男トニーが声をかけてきて、車で街まで送ってくれるといいます。言葉に甘え車に乗り込んだフリッガですが、親切そうに見えたトニーは、実は闇の売春組織の人間で、若い娘をさらっては薬漬けにし売春婦に仕立て上げる悪党でした。トニーの罠にはまったフリッガは、ヘロイン中毒にされてしまい、片目も潰されて(メスで突き刺される!)ワン・アイという名前の売春婦にさせられてしまいます。さらにトニーは、フリッガの両親に、二度と家には帰らないという偽の手紙を送り、それを信じたフリッガの両親は悲嘆にくれて自殺してしまいます
絶望したフリッガは復讐を胸に、客のチップをコツコツと貯め、空手や柔道、ドライブテクニック、射撃、軍隊式格闘術などを執念で習得していき、そして満を持したところで、トニーに壮絶な復讐を始めるのでした・・・

予告編動画

製作、監督、脚本、ボー・アルネ・ヴィベニウス
撮影、アンドリュー・ベリス
音楽、ラルフ・ランドステン
出演、クリスティーナ・リンドバーグ、ハインツ・ホフ、ソルヴェイ・アンデルセン、デスピナ・トマザーニ

クリスティーナ・リンドバーグは、ロリ顔のポルノスターで、日本でも人気があり(ロリ顔だから)、日本で製作されたポルノにも出演しています。

ポルノなんですけど、日本版のDVDはボカシが酷くて何をやってるか判別つきません。うっすら動いてるような感じが分かる(上下に)程度で、クイズ・ヒントでピントのオープニング問題のようです。
一応18禁なんですけど、そんなにいやらしい場面は多くないです。その部分は期待しない方が良いでしょう。
この映画の意義は、アイパッチで黒のロングコートの口のきけない処刑人を、ロリ顔のクリスティーナ・リンドバーグが演じているという事に尽きるのではないかと思われます。
ちなみに、片目をメスで潰されるシーンは、本物の死体を使い、その目玉を潰したそうです。


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2008年12月11日 (木) | Edit |
1950年アメリカ作品。
ロバート・A・ハインラインの原作の映画化で、後のSF映画に多大な影響を与えた作品です。

セイヤー将軍とカーグレイヴス博士が主導する政府の大規模宇宙開発プロジェクト。長期間にわたり研究を重ね、成功手前までいきますが、政治的圧力や妨害工作などがあり頓挫してしまいます
宇宙開発を続けられ成功されてしまうと、軍事的に打撃を受ける勢力のプロパガンダで、世論も宇宙開発に懐疑的になり、予算も削られてしまいます(どこかの極東の国でも同じ事があるような・・・)
そこでセイヤー将軍は、月までの有人ロケット計画を民間に委託する事にします。有能な企業家で技術者のジムにとりまとめを依頼し、国に頼らないシステムを構築します。
そうして着々と進む月ロケット計画でしたが、またもや政治的な妨害で、ロケットの打ち上げ許可がおりません。業を煮やしたジムは打ち上げを強行を提案。セイヤー将軍やカーグレイヴス博士も同調し、ジムとセイヤー将軍とカーグレイヴス博士と技師のジョーの4人をクルーにして、月に向かって出発します・・・

予告編動画

製作、ジョージ・パル
監督、アーヴィング・ピシェル
原作、脚本、ロバート・A・ハインライン
脚本、リップ・ヴァン・ロンケル、ジェームズ・オハンロン
撮影、ライオネル・リンドン
音楽、リース・スティーヴンス
美術、チェスリー・ボーンステル
特殊効果、リー・ザヴィッツ
出演、ジョン・アーチャー、ワーナー・アンダーソン、トム・パワーズ、ディック・ウェッソン、エリン・オブライエン=ムーア

ジョージ・パルの製作したSF映画には「宇宙戦争」「宇宙征服」などがあり、アメリカの一時期のSF映画をリードした人物です。
撮影のライオネル・リンドンは、「80日間世界一周」でアカデミー撮影賞を受賞しており、他の作品に「私は死にたくない」「グラン・プリ」などがあります。
特殊効果のリー・ザヴィッツは、この映画でアカデミー特殊効果賞を受賞しています。

この映画、かなりカワイイです。アニメを使った宇宙ロケットの説明(ウッドペッカーがでてくる)とかパペットを使った特殊効果(人形がチマチマ動く)とかカラフルな宇宙服(ポップな色使い)だとか。
もちろん映画としても面白くて、特に開拓者精神と愛国心でもって、損得度外視で宇宙開発に協力するアメリカ人達の姿なんかは、作り事だとしても爽快感があります
SF映画の入門的作品なので是非。


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2008年12月10日 (水) | Edit |
1961年アメリカ作品モノクロ。
カリブ海を舞台にしたコメディタッチのモンスター映画。

キューバ革命により国を追われた前政府軍高官トスタード将軍は、金塊を持ち逃げする為、アメリカのギャングのレンゾに、アメリカまでの逃亡の手引きを依頼。
レンゾ達は、革命軍の追っ手にあいながらも、なんとか振り切ることに成功し、キューバを脱出。船で一路アメリカへ。
順調に思われた持ち逃げですが、船にはアメリカのエージェント(コードネームはXK150)が変装し乗り込んでいました。さらにはレンゾも手下のジャック(知恵遅れ)動物モノマネ芸人ピーター(脳に障害)と情婦のマリーベルと共に金塊の横取りを画策していました。
レンゾ達は、船の行き先をアメリカではなくコスタリカに変更させる為、トスタード将軍の護衛を殺害。カリブ海の怪物伝説に便乗して、殺したのは怪物の仕業に違いない、このままの航路は危険だと将軍に直談判し、まんまと行き先の変更に成功します
レンゾ達の思惑通りに事が運んでいるかに思われましたが、本当に怪物が現れ・・・

予告編動画

製作、監督、ロジャー・コーマン
脚本、チャールズ・B・グリフィス
撮影、ジャック・マークエット
音楽、フレッド・カッツ
出演、アンソニー・カーボン、ベティー・ジョーン=モーランド、ロバート・タウン、ビーチ・ディッカーソン、ロバート・ビーン

B級映画の帝王ロジャー・コーマンの他のモンスター作品に「原子怪獣と裸女」「金星人地球を征服」などがあります。

この映画は、たった6日間で作ったというだけあって、そりゃもうチープでヒドイ出来です。ただ一つ、見どころがあるとすれば、見た目がポンキ●キのム●クにソックリなモンスターの着ぐるみ(本物より100倍はチープですが・・・)でしょうか。
出来損ないのムッ●(もしくは●ックの親戚)が人を襲うというシュールな光景は、見ておいて損はないかもしれないこともないかもしれないこともないような・・・。


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2008年12月09日 (火) | Edit |
2001年アメリカ作品。
人魚が次々と人を喰らうホラー。

1905年アイルランド。口八丁手八丁の興行師アンガスとその一座は、にせものゾンビやにせもの人魚を見世物に、ドサ回りで小銭を稼ぐ日々。そんなある日、ひょんなことからアンガスと恋人で一座の女優のリリーは、年老いたウォーリッチという元船長を家まで送り届ける事に。
家に招き入れられ、そこで目にしたのは、驚く事に本物の人魚(トップレス)
アンガスは譲ってくれるように頼みますが、ウォーリッチは頑として聞き入れてくれません。人魚は人を喰らい危険だから譲れない、実際にウォーリッチの妻は人魚に喰われてしまったと言うのです。
どうしても諦められないアンガスは、一座の人間と共に人魚を盗み出し、一獲千金を夢見てアメリカ行きの船に乗り込みます。そして船倉に人魚を隠し、見張りを立てるのですが・・・

予告編動画

製作、スタン・ウィンストン、ルー・アーコフ、コリーン・キャンプ
監督、脚本、セバスチャン・グティエレス
撮影、トム・キャラウェイ
音楽、デイビッド・レイノルズ
出演、カーラ・グギーノ、ルーファス・シーウェル、ジム・ピドック、レノ・ウィルソン、マーク・アイケン、リア・キルステッド

セバスチャン・グティエレス監督は、「ゴシカ」「スネークフライト」の脚本を手がけています。
特殊効果はスタン・ウィンストン・スタジオが手がけているので総じて出来が良いです。

この映画は、サミュエル・Z・アーコフAIP作品をリメイクする企画として、5本作られたTVムービーの内の一本で、1956年のAIP作品「海獣の霊を呼ぶ女」のリメイクです。しかし元の話とは全く内容の違う別作品になっています
参考までに→「海獣の霊を呼ぶ女」予告編
昔と同じように、短期間かつ低予算で作る事をテーマに、若手の監督を起用して製作しており、18日間で一本350万ドルを予算として作ったそうです(昔のAIP作品はもっと予算は少なかったでしょうけど・・・)
中身はというと、低予算にも関わらず、人魚の造形がよく出来ているし、セットも全然安っぽくなく、演出もそつなくまとめられているので、説得力があり、昔のAIP作品をコンセプトにしたとは思えない出来のよさです。
まぁ何よりも、今どき人喰い人魚の映画を作ろうっていう、製作者の心意気がいいですね。


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2008年12月07日 (日) | Edit |
1934年アメリカ作品モノクロ。
ポー原作の黒猫を脚色したホラー。

元役者の冴えない男マックスウェル。野垂れ死にしそうなほどに落ちぶれていたところを、マイヤーショルツ博士に拾われ、住み込みで助手として働いています。
マイヤーショルツ博士は、医者でもありますが、実は人体蘇生を研究しているマッドサイエンティストでもありました。
人体実験のためフレッシュな死体が必要になった博士は、助手のマックスウェルに命じ、検視官の変装をさせ、モルグ(死体置き場)に死体を盗みにいかせます。そこで若い娘の死体を見つけた(なぜか博士もついて来ている)2人は、若い娘の死体に蘇生のクスリを注射し、その場で死体の肢体をもみほぐし・・・

予告編動画

製作、ルイス・ソニー
製作、監督、ドゥエイン・エスパー
原作、エドガー・アラン・ポー
脚本、ヒルデガルド・スタディ
撮影、ウィリアム・トンプソン
出演、ビル・ウッズ、ホレイス・B・カーペンター、テッド・エドワーズ、フィリス・ディラー、テオ・ラムジー、ジェニー・ダーク

スタッフ・キャストと特記する事はありません。

この映画の見方というのは、おそらくギャグとして観るというスタンスだろうと思います。あまり真面目に観るもんじゃないです。
大仰な演技に爆笑してもいいし、何だか取り散らかったストーリーに呆れてもいいです。
なかでも個人的に面白かったのは、スーパーアドレナリンを注射されて、獣のようになってどこかへ消えていった中年男(以降出演せず)と猫の目玉を繰り抜き、ブドウのようだと言いながら食べてしまう主人公のシーン(自分自身の目玉を食べた夏侯惇のよう)でした。
あと合間合間に精神病の説明の字幕が挿入されるのですが、おそらく、俗悪だという批判をかわすためでしょう。


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2008年12月06日 (土) | Edit |
2006年アメリカ/カナダ作品。
アメリカの片田舎の村人達が恐いサスペンスホラー。

アメリカの片田舎にある人口436人の農村ロックウェル・フォールズ。そこはのどかで豊かでとても平和です
そんな村に、はるばるシカゴからやってきたケイディ。ケイディは国勢調査官で人口などを調べる為にやってきたのでした。村人に歓迎されるケイディでしたが、何か違和感がありました。村人全員が何かを隠しているような、同時に村人に見張られているような・・・。そしてケイディが過去の国勢調査の記録を調べてみると、何と記録の全てが436人だったのです。まるでそれは村人の数が436人でなければならないようでした・・・

製作、ギャビン・ポローン
監督、マイケル・マックスウェル・マクラーレン
脚本、マイケル・キングストン
撮影、トーマス・バースティン
音楽、グレン・バー
出演、ジェレミー・シスト、フレッド・ダースト、シャーロット・サリヴァン、スーザン・ケルソ、デヴィッド・フォックス

スタッフ、キャストに特記すべき事はありません。ただシャーロット・サリヴァンは美しかったです。

この作品は目立ったスターが出演していないのが未公開になった主原因だろうと思います。なかなか面白かっただけに、未公開作にしておくのはもったいないと感じました。
DVDには特典として、もう一つのエンディングがありましたが、僕としては後味の悪いオリジナルのエンディングの方が良かったです。
拾い物の良作です。是非・・・(しかしアメリカの片田舎の村人が恐いホラーにハズレはあまりないよなぁ・・・)


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2008年12月05日 (金) | Edit |
2006年アメリカ/カナダ作品。
湿地帯の沼地のほとりで起こる怪奇現象とその秘密をめぐるホラー。

ひどい悪夢に悩まされているベストセラー絵本作家クレア。精神科に通いますが悪夢は酷くなるばかり。そんなある日、ネットで、悪夢に出てくる風景とそっくりな貸家を見つけます。さっそくその屋敷が建っている田舎町を訪れ契約し、屋敷に滞在することに。
そこはクレアが悪夢で見た場所そのもので、見覚えがあるものばかりでした。何かを感じるクレアでしたが、身の回りで悪夢以上の超常現象が起こり始め・・・

予告編動画

製作、ジョージ・フラック、ピーター・R・シンプソン
監督、ジョーダン・バーカー
脚本、マイケル・ストークス
撮影、デヴィッド・ペラウルト
音楽、エリック・カデスキー、ニック・ダイアー
出演、ガブリエル・アンウォーフォレスト・ウィテカー、ジャスティン・ルイス、ピーター・マクニール、ニアム・ウィルソン

主演のガブリエル・アンウォーですが「ボディスナッチャーズ」の頃からすると歳をとったなぁと思ってしまいました。今でも綺麗でしたけど。
フォレスト・ウィテカー「ラストキング・オブ・スコットランド」でアミン大統領を演じアカデミー主演男優賞を受賞しています。大柄で眠たそうな顔が印象的な黒人役者です。そういえばウィテカーも「ボディスナッチャーズ」に出ていましたっけ。

雰囲気もいいし及第点だとは思うのですが、ちょっと見せすぎのような気がします。序盤の見せすぎない演出が良かっただけに残念です。あとは謎解き要素が薄っぺらなのと霊の暴れる動機が弱いのも気になります。
邦題はレイクサイドとなっていますが、原題はTHE MARSHで低湿地や沼地といった意味です。邦題のレイクサイド(湖畔)と原題のマーシュ(沼地)とでは全然違うと思うのですが・・・。

テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2008年12月03日 (水) | Edit |
1950年アメリカ作品モノクロ。
ハリウッド内幕ものでありフィルムノワール屈指の傑作。

売れないB級脚本家のジョー。
車のローンを焦げ付かせてしまったジョーは、取立て屋に追われ、ハリウッドのサンセット通りにある寂れた大邸宅へ逃げ込みます。空き家だと思われたそこは、サイレント時代の大女優ノーマ・デズモンドの邸宅でした。ちょうどノーマの飼っていた猿の葬儀中で、ジョーは葬儀屋と間違われ、邸内に招き入れられます。
そこからジョーの数奇な運命の歯車が動き始めるのでした・・・

予告編

製作、脚本、チャールズ・ブラケット
監督、脚本、ビリー・ワイルダー
脚本、D・M・マーシュマン・Jr
撮影、ジョン・F・セイツ
音楽、フランツ・ワックスマン
出演、ウィリアム・ホールデングロリア・スワンソンエリッヒ・フォン・シュトロハイム、ナンシー・オルソン、フレッド・クラーク、ジャック・ウェッブ

ビリー・ワイルダー監督の他のフィルムノワールには「深夜の告白」「失われた週末」があります。どちらも傑作です。
バスター・キートンH・B・ワーナーといったサイレント時代の名役者(ウィリアム・ホールデン演じるジョーにロウ人形呼ばわりされてしまいますが・・・)やスペクタクル映画で名をはせたセシル・B・デミルがカメオ出演しており、ハリウッド内幕モノとしてのリアリティーを高めています。主演のグロリア・スワンソンもサイレント時代に活躍した役者で、執事役のエリッヒ・フォン・シュトロハイムは、サイレント映画の偉大な監督でした。

死んだ主人公のモノローグで物語が始まるという、ひとつ間違うとただの悪い冗談になってしまいそうな映画なのですが(死体安置所で死体達が語り始めるというオープニングはカット)、その主人公のシニカルな語り口とサスペンスフルな演出で、死に至る顛末を絶妙なバランスで描いています
ブラックジョークのような人生を、輝くスクリーンを、僕たち映画ファンは、暗闇で眺める。ただそれだけでいいと思わせてくれる。ビリー・ワイルダー監督の、映画に対する愛が伝わってくる、映画ファン必見の名作です。


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