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2009年07月29日 (水) | Edit |
1971年製作アメリカ作品。
ひょんな事からカウボーイになることになった11人の少年達を描いた異色ウエスタン。

老年に差し掛かった牧場主のウィル(還暦)。近くの土地で、突如として金鉱が発見され、近隣にゴールドラッシュが沸き起こります。町の男達やウィルの経営するダブルオー牧場のカウボーイ達も、こぞって金鉱に向かい、牧場はウィルと長年連れ添った女房の2人だけになってしまいます。
ウィルは、冬になる前に1500頭の牛を、650キロ先のベル・フーシュまで届けなければなりません。しかし、ゴールドラッシュで、多少でも使える大人は、みなそこに行っています。
困り果てたウィルですが、親友に相談したところ、学校に行っている少年達を使ってみてはどうかといわれ、日曜学校に様子を見に行ってみます。しかし、そこに通っている少年達を見たウィルは、とうてい使い物にならないと思い断念します。
しかし、次の日の早朝、ウィルの牧場に少年達が押しかけて来ていました。仕方なくウィルは、暴れ馬にある程度乗れたら、雇ってやろうと少年達に言い渡します。どうせ出来ないだろうと高をくくっていたウィルでしたが、少年達は見事に乗りこなしてしまいます。そして、馬から落ちても頑張るそのひたむきな姿にほだされたウィルは、少年達全員を雇い入れ、使えるカウボーイにする為、特訓をします。
そうして、牧場主ウィルを筆頭に、いくらか使えるようになった11人の少年カウボーイズと偶然雇うことの出来たベテラン黒人コック長で、長く過酷で危険な旅に出発します……

予告編動画リンク

製作、監督、マーク・ライデル
脚本、アーヴィング・ラヴェッチハリエット・フランク・Jr、ウィリアム・デール・ジェニングス
撮影、ロバート・サーティース
音楽、ジョン・ウィリアムズ
出演、ジョン・ウェインロスコー・リー・ブラウンブルース・ダーン、コリーン・デューハースト、スリム・ピケンズ、ロニー・チャップマン、チャールズ・タイナー

マーク・ライデル監督は、他の作品に、「女狐」「華麗なる週末」「ローズ」「シンデレラリバティー/限りなき愛」「黄昏」などがあり、人間ドラマに力を発揮するタイプの監督です。
脚本家のアーヴィング・ラヴェッチハリエット・フランク・Jr、ですが、1974年に、リチャード・フライシャー監督作の「スパイクス・ギャング」で、子供が西部のギャングになるという脚本を手がけています。
ロバート・サーティースは、「キング・ソロモン」「ベン・ハー」「卒業」「ラスト・ショー」「スティング」など、幾多の名作で、撮影をつとめています。
映画音楽の代名詞的存在のジョン・ウィリアムズですが、この作品の音楽も素晴らしい出来です。他の作品に、「屋根の上のバイオリン弾き」「ポセイドン・アドベンチャー」「ジョーズ」「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「レイダース」など、挙げればきりがないほど名曲を量産しています。
西部劇の大スター、ジョン・ウェインは、ジョン・フォード監督と縁が深く、代表的なものでは、「駅馬車」「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」「捜索者」など、たくさんのコンビ作があります。

ジョン・ウェインが、卑劣な手段で殺されてしまう事で有名なこの作品ですが、西部劇においてジョン・ウェインという存在が殺されてしまうという事は、当時のアメリカでは、かなりショッキングな事でした。日本に置き換えて例えると、任侠映画の途中で高倉健が悪役にアッサリ殺されてしまうぐらいの衝撃だと言えば、分かりやすいかもしれません。
アメリカの大地と、強く誇り高い昔気質の頑固親父に、厳しく鍛えられ、自立し逞しく成長する子供達の姿には、素直に感動してしまいます。やはり男は、大人になる為、真の男になる為には、座学ではとうてい味わう事のできない事を経験し、厳しい通過儀礼をくぐり抜ける必要があるのかなと思いました
アメリカの大自然=昔気質の親父。どちらも、厳格で誇り高く懐が深く人を育みます。そういう、アメリカの人達が根底に抱いている魂の故郷のようなものが感じられ、強いシンパシーを感じました。


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2009年07月19日 (日) | Edit |
1984年アメリカ作品。
サンタクロースがクリスマス・イブを血に染めるスラッシャー・ホラー。

1971年クリスマス・イブ。
ユタ州の精神病院にいる、おじいちゃんを訪ねた6歳のビリーとその家族。おじいちゃんは植物状態身動きも喋る事もできません。しかし、ビリーを残し両親がいなくなると豹変。突然動き出し、ビリーに対し、クリスマス・イブにはサンタが悪い子をお仕置きにくる!お前が悪い子なら逃げる事だ!と叫び、ビリーを恐怖のどん底に
その病院からの帰り道、ビリー一家は、サンタクロースの変装をした強盗に襲われて、父親は射殺母親は喉を掻き切られ殺されてしまいます。ビリーは運よく逃れる事が出来ましたが、目の前での凶行に、幼心に深いトラウマを残す事に。
両親を失ったビリーは、キリスト教系の孤児院に引き取られます。そして、体罰も辞さない厳格な院長シスターのもと、躾と道徳を叩きこまれ、育っていきます。
1984年。
たくましい好青年に育ったビリー。おもちゃ屋さんに就職し、周りが感心するほど真面目によく働きます。しかし、クリスマスが近づくにつれ、ビリーの様子が少しずつおかしくなり始めます。そして、クリスマス・イブの日、サンタクロース役を任されたビリーは、とうとうトラウマの中の殺人サンタに同化してしまい……

予告編動画リンク

製作、アイラ・リチャード・バーマック
監督、チャールズ・E・セリアー・Jr
脚本、マイケル・ヒッキー
撮影、ヘニング・シェラアップ
音楽、ペリー・ボトキン
出演、リリアン・ショーバン、ロバート・ブライアン・ウィルソン、ギルマー・マコーミック、トニー・ネロ、ブリット・リーチ、リネア・クイグリー

「バタリアン」での、ストリップパンク娘一部で有名リネア・クイグリーですが、今作でもヌードを披露しており、置物の鹿の角に串刺しという、豪快な死にっぷりも見せてくれます。

この作品、個人的には、相当楽しめました。ストーリーも面白く、「パニーッシュ(お仕置きだ~)」と言いながら、クリスマス・イブに大殺戮を繰り広げるサンタクロース(ビリー)は、不謹慎だけど最高です。プロレスラー並みの怪力で、トンカチや斧で悪い子(といっても大人ですが)をお仕置き(殺害)していくビリーの姿には、爽快ささえ感じてしまいます。
日本的に例えるならば、なまはげに扮装し、罪のない子供を驚かし泣かしていくような、そんな後ろめたい痛快さとでも言いましょうか‥
低予算でほぼ無名のスタッフ・キャストながらも、良く出来ている、スラッシャー・ホラーの快作です。


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2009年07月16日 (木) | Edit |
2001年アメリカ作品。
砂漠に棲息する太古の怪物グラボイズが人間を襲うパニック・アクションのシリーズ第3弾。

11年ぶりに、ネバダ州の砂漠にある小さな町パーフェクションに、太古の怪物グラボイズが出現。グラボイズは、地中をものすごいスピードで進み、音を頼りに人間に襲い掛かりその肉を喰らいます
グラボイズ退治のスペシャリストで軍事マニアのバートは、ちんけな商売をしていた町の若者ジャック、MBA持ちの才女ジョディー、古くからの友人ミゲルと共に、グラボイズを倒そうとするのですが……

予告編動画リンク

製作総指揮、S・S・ウィルソン
製作、ナンシー・ロバーツ
監督、ブレント・マドック
脚本、ジョン・ウェルプレイ
撮影、バージル・ハーバー
音楽、ケビン・キナー
出演、マイケル・グロス、ショーン・クリスチャン、スーザン・チャン、アリアナ・リチャーズシャーロット・スチュワートトニー・ジェナロ

マイケル・グロスアリアナ・リチャーズシャーロット・スチュワートトニー・ジェナロは、第一作目の「トレマーズ」にも、同じ役で出演していました。

地中を走るユニークな怪物グラボイズがおなじみのシリーズ第3弾ですが、今作は映画ではなくOV(オリジナル・ビデオ)です。もともと低予算の映画だったので、OVでもほとんど違和感はありません。キャストはグレードダウンしていますが、やってることは相変わらずのDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)モンスター退治なので、このシリーズのファンは安心してもいいと思います。しかし、シリーズの最大の魅力でもある、奇想天外なトンチで奇妙な怪物をやっつけるという面白さが、1や2に比べると落ちているのは気になりました。
前回までは、グラボイズ(地中を音を頼りに襲ってくる)シュリーカー(地上で熱感知センサーを頼りに襲ってくる)と変異していましたが、今回はシュリーカーからアスブラスター(オナラで空を飛ぶ!)へと、三段階も変異します。シュリーカーから、さらにパワーアップした、アスブラスターの姿は見ものですよ。


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2009年07月11日 (土) | Edit |
1972年イギリス/アメリカ作品。
ヒッチコック監督の晩年に作られたサスペンス・スリラーの傑作。

英国のロンドンで連続絞殺魔が出没。巷を震撼させます。犯人の手口は、女性をレイプした後、ネクタイで絞殺するというもの。
青果市場コヴェント・ガーデンに店を構えるパブに、住み込みで働いていたリチャードは、つまらぬ事で店長と大喧嘩をしてしまい、職場を首になってしまいます。リチャードは、元空軍パイロットですが、短気でカッとなりやすく、酒を飲むと自制心を失うタイプでした。住む所と職を同時に失ってしまったリチャードもちろん手持ちのお金もそれほどありません。パブの隣で青果商を経営している、仲のいい友人ラスクは、リチャードを心配し、力になると言ってくれますが、リチャードは、つい、つまらぬ見栄を張ってしまい、せっかくの好意をふいにしてしまいます。結果、行き場のあてもお金もなくなったリチャードは、唯一頼れそうな、離婚した元妻ブレンダの事務所を訪ねる事に。
離婚した元妻は、結婚相談所を経営し、順調に事業展開しており、裕福な生活をしていました。文無しのリチャードは、ブレンダに食事をご馳走してもらい一晩家に泊めてもらいます
翌日、ブレンダが気を利かせて、ポケットにお金をこっそり入れてくれていたのに気付いたリチャードは、ブレンダに会いに事務所を訪ねますが、ブレンダは事務所の中で絞殺魔に殺害されていました。留守だと思い、事務所をあとにしたリチャードでしたが、殺害時刻直後だった事もあり、警察に容疑者として追われることになってしまいます……

予告編動画リンク

製作、監督、アルフレッド・ヒッチコック
原作、アーサー・ラ・バーン
脚色、アンソニー・シェイファー
撮影、ギル・テイラー
音楽、ロン・グッドウィン
出演、ジョン・フィンチ、アレック・マッコーウェン、バリー・フォスター、バーバラ・リー・ハント、アンナ・マッセイ

アルフレッド・ヒッチコックは、スリラーの帝王にして、最も後世の映画人に影響を与えた映画監督と言っても過言ではないと思います。代表作に(たくさんありすぎますが・・)「裏窓」「めまい」「サイコ」「鳥」などがあります。
アンソニー・シェイファーは、舞台劇の傑作「スルース」の原作脚本者として知られています。
ギル・テイラーは、イギリスの名カメラマンで、「戦慄の七日間」「反撥」「博士の異常な愛情」「袋小路」「マクベス」など、数多くの名作の撮影を担当しています。
ロン・グッドウィンの他の音楽担当作品に、「素晴らしきヒコーキ野郎」「荒鷲の要塞」「空軍大戦略」「ナバロンの嵐」などがあります。勇壮でドラマチックでカッコイイ曲が多いです。
絞殺魔を演じたバリー・フォスターは、役作りの参考として、サディストの殺人鬼ネヴィル・ヒースについての本を、製作側から渡されたそうです。

この作品は、「間違えられた男」「見知らぬ乗客」との類似が指摘されていますが、自分も確かにそう思います。マイナスの意味ではなく、正に、この題材は、ヒッチコックの得意分野だということです。恐怖とブラックユーモアが見事に同居し、ヒッチコックの映像テクニックと素晴らしい音楽が合わさって、本当に恐くて笑えて、最後まで目の離せない傑作となっています。中でも、絞殺シーンは、見ていて、嫌悪感をもよおすほど生々しく舌をデローンと垂らした犠牲者のアップ寒気がするほどです。他にも、失ったタイピンを探す犯人が、犠牲者の手に握られたタイピンを発見し、死後硬直を始めた犠牲者の指をボキボキと音をたてて折るところなども、かなり生々しく恐いです。そんな恐いシーンにも、忘れずにブラックな笑いを盛り込むヒッチコックは、本当に映画の鬼だと思います。
ちなみに、恒例のヒッチコックの出演場面ですが、冒頭の、テムズ川に浮かんだ全裸の女の絞殺死体を見ている野次馬の中にいる、黒い帽子をかぶっている男がヒッチコックです。


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2009年07月03日 (金) | Edit |
1968年イギリス作品。
英国貴族がアパッチ族に追いかけられる異色西部劇。

アメリカに狩りにやって来た、英国貴族のフレデリック男爵一行。アメリカの議員や仲間の貴族を連れ、優雅に狩りを楽しんでいました男勝りで美しい貴族のイリナは、単独で獲物を捕らえようと、狩りのパーティーを離れます。
しかしそこは、アパッチ族の居留地でした。イリナは、アパッチの小集団に襲撃され、絶体絶命に。そこに偶然通りかかった、シャラコ(元軍人でアパッチにもアメリカ軍にも名前が知れ渡るほどの歴戦の勇者)は、アパッチ達を蹴散らし、イリナを助けます。
シャラコは、イリナを送り届けようとしますが、大量のアパッチ族に囲まれてしまいます。アパッチ族は、貴族達に縄張りを荒らされたと怒っており、シャラコとイリナに、貴族達にすぐさま立ち去るように伝えるように言い、夜明けまでの猶予をくれます
フレデリック男爵が滞在する野営地にたどり着いた2人は、早速、アパッチ族の警告を伝え、立ち去るように強く勧めますが、貴族達はアパッチ族など蹴散らしてくれると言い、聞き入れる様子がありません。
仕方なく襲撃に備え、アメリカ軍の援軍を頼みに行くシャラコでしたが、夜明けと共に大量のアパッチ族が野営地に襲い掛かり……

参考動画リンク

製作、ユアン・ロイド
監督、エドワード・ドミトリク
脚本、J・J・グリフィス、ハル・ホッパー、スコット・フィンチ
撮影、テッド・ムーア
音楽、ロバート・ファーノン
出演、ショーン・コネリーブリジット・バルドースティーブン・ボイドジャック・ホーキンス、ピーター・ヴァン・アイク、ウッディ・ストロードオナー・ブラックマン

スリラー的描写に定評のある、エドワード・ドミトリク監督の他の作品に、「ブロンドの殺人者」「影を追う男」「十字砲火」「ケイン号の叛乱」などがあります。ハリウッド・テンに名を連ね、後に転向した為、不当に評価が下がっているように感じますが、個人的には、もっと評価されていい監督だと思います。
ショーン・コネリーオナー・ブラックマンは、「007/ゴールドフィンガー」でも共演しています。もちろん、ショーン・コネリージェームズ・ボンド役オナー・ブラックマンプッシー・ガロア役です。
ブリジット・バルドーは、フランスのセクシー女優で、BBの愛称で、日本でも大人気でした。個人的に大好きな女優です。かわいくてオシャレでセクシーという、ある意味完璧な女性だったと思います。

この作品は、英国貴族がアパッチ族に襲われるという設定もそうですが、貴族達よりはアパッチ族の方に大義があったり、主人公達がロッククライミングで逃走するなど、西部劇としては一風変わっています60年代後半という時代のせいもあるでしょうが、全体的に悲劇的な描写残酷な描写が多いように感じます。例えば、縛られた男の腹に槍が貫通したり、ガードドッグがナイフで首を裂かれたり死んだふりをしているオナー・ブラックマンの口にアパッチの男が砂を目一杯詰め込んだりする、などです。
幕切れも、一応はハッピーエンドなんですが、よく考えるとハッピーエンドとはいえない寂しいものです。
個人的には、変わった映画が好きなので、この映画は興味深く観れました。
残念なのは、ブリジット・バルドーセクシーなシーンがほとんどない事です


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