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2009年09月27日 (日) | Edit |
1989年製作アメリカ作品。
死者の町ヘルゲイトに迷い込んだ若者が恐ろしくも不思議な体験をするホラー。

1950年代のこと。
無法者バイカー集団ストレンジャーズが、ヘルゲイト町の有力者ルーカス美しい娘ジョージー誘拐。バイカー集団の町での横暴に、業を煮やしたルーカスは、バイカーめがけて、手斧を投げつけます。すると、それがバイカーの頭にジャストミート主を失ったバイクは真っ直ぐに娘ジョージーの元へ。哀れジョージーは、バイクと共に壁に激突し死んでしまいます
悲しみにくれるルーカス。そんな時、使用人の爺さんが、偶然、廃坑で奇妙なクリスタルを見つけ、ルーカスに持ってきます。そのクリスタルは、青い光線を放ち、死んだものを生き返らせたり光線を浴びたものを爆発させたりする摩訶不思議な代物でした。ルーカスは、町の人間で色々実験するうちに、クリスタルを自由自在に操れるようになり娘のジョージーを生き返らせます。そして、娘を使い、近くに来た旅人などを、ヘルゲイトに誘い込ませて、殺すように。
時は経ち、現代。
廃墟になった町ヘルゲイトに、死んだはずの美しい娘ジョージーが、近くに訪れた人間を誘い込み、その人間は行方不明になるという、都市伝説的な恐い噂が、近隣の村や町で、まことしやかに、ささやかれています。
その土地の近くのコテージで休日を過ごそうとしていた2組の若いカップル。その中の1人の男、大学生のマットは、道に迷ってしまい、目的地のコテージにたどり着けません。すると突然、車の目の前に、忽然と美しい娘が現れ、マットは驚いて急ブレーキをかけます。その美しい娘は、ヘルゲイトという町の自宅まで、マットに送って欲しいと言い、車に乗り込みます。しょうがなく家まで送ってあげたマット。
お礼に家に招待され、部屋に通されますが、待っていたのは美しい娘の誘惑でした。娘の容姿と色気に魅了されたマットは、たまらず娘と抱き合いますが……

予告編動画リンク

製作総指揮、スディール・プラグジー
製作、アナント・シン
監督、ウィリアム・A・レヴィ
脚本、マイケル・オローク
撮影、ピーター・パルマー
音楽、バリー・ファスマン、ダナ・ウォルデン
出演、ロン・パリロ、アビゲイル・ウォルコット、カレル・トゥリチャード、ペトレア・キュラン、エヴァン・クライサー、ジョアンヌ・ウォード、フランク・ノタード

スタッフ・キャストに特記する事はありません。

一応、途中までストーリーを紹介しましたが、編集脚本、共に粗雑で、正直、何がなんだかよく分かりません。ストーリーも、ほとんど崩壊しかけています。シーンのつながりもたどたどしく、コメディタッチで作られていますが、全く笑えません。心底下らない映画だと思いますが、部分的に面白いところがあるので紹介します。例えば、斧がバイカーの頭にさくっと刺さるところ、剥製から生き返った亀にオッサンが噛まれ、そして、すぐにその亀が爆発するところ、金魚がギョー(楳図先生の)そっくりになって爆発するところ、看板で首を切断された胴体が、どこかへ勝手に走っていくところ、ゾンビが出てくるが、あまり意味がないところ、などなど・・
低予算で突っ込みどころ満載の映画ですが、ワンコインDVDなので、その安さからいうと、合格点をあげれると思います。個人的には、まぁまぁ楽しめました。なぜかというと、製作側の適当さと偶然が生んだ、シュールな味があり、何も考えず観る事ができ(何も考えない方がよい)リラックス(脱力)する事が出来たからです。


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2009年09月21日 (月) | Edit |
1988年アメリカ作品。
ロスのストリート・ギャング達とそれを取り締まるロス市警CRASH(ギャング対策班)の警官を中心に描いたドラマ。

ロス市警ストリート・ギャング対策課CRASHに配属された新米警官のマクガバン定年間近のベテラン警官ホッジスとコンビを組むことになり、ロスの貧困地域のギャングを取り締まります。ホッジスは長年の経験で、ストリート・ギャングと土地を知り尽くしており、取締りのやり方の術も心得ています。一方、新米警官のマクガバンは、自分に自信を持つ正義感にあふれた熱血漢ですが、行き過ぎた捜査もしばしばで、その容疑者に対する暴力的な手法に、穏健なホッジスに注意される事も。
苛烈な取締りを続けるマクガバンは、次第に地域の人間やストリート・ギャングから、忌み嫌われる存在となります。そんなある日、家宅捜索で、誤射して無実の黒人を殺してしまった同僚の行為が、マクガバンの仕業として噂が広まってしまい、マクガバンは、ストリート・ギャング団から、命を狙われることになってしまいます……

予告編動画リンク

製作、ロバート・H・ソロ
監督、デニス・ホッパー
原作、脚本、マイケル・シファー
原作、リチャード・ディレロ
撮影、ハスケル・ウェクスラー
音楽、ハービー・ハンコック
出演、ショーン・ペンロバート・デュバル、マリア・コンチータ・アロンゾ、ドン・チードル、トリニダード・シルヴァ、ランディ・ブルックス、グランド・ブッシュ

デニス・ホッパーは、専ら俳優として有名ですが、「イージー・ライダー」「ラストムービー」など、アメリカンニューシネマの傑作も監督しています。
撮影のハスケル・ウェクスラーは、「バージニア・ウルフなんかこわくない」「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」「カッコーの巣の上で」「天国の日々」などの撮影を担当しており、オスカーも2度受賞している名カメラマンです。
ハービー・ハンコックは、有名なジャズピアニストです。
ショーン・ペンは、初期の頃は、マドンナの暴力的な元旦那というイメージでしたが、今やハリウッドでも押しも押されぬ名俳優になっています。最近では「ミルク」で、2度目のオスカーの主演男優賞を獲得しています
ロバート・デュバルは、昔からあまり変わらない風貌で、ずっと名脇役として活躍しています。「ゴッドファーザー」のトム役や「地獄の黙示録」でのキルゴア中佐役などで、際だった存在感をみせています。
個性的な顔つきで、今や黒人演技派俳優の地位を確立したドン・チードルが、ストリート・ギャングのロケット役で出演しています。

この映画のヒットに影響され、アメリカのストリート・ギャングを真似て日本の若者(低学歴からお坊ちゃんまで)も、カラーギャングなどを作りました。それは、ある程度裕福な家庭に育った甘ちゃんが、ヒップ・ホップやラップのアーティストを表面的に真似ただけのものだったり、ヤンキーやチーマーと呼ばれていた層がシフトしてきただけの、外人から猿真似と馬鹿にされても仕方のないような、貧相で情けない代物でした。今現在はそれも定着してしまい、格好だけは普通にストリート・ギャング的な不良少年(青年)が、街にあふれるようになっています。個人的には、そういうは、そのまんまの格好でロスに行って、警察に手荒く捕まるか、本場のギャングに是非とも半殺しにされてきて欲しいのですけどね。
背景に人種問題や貧困問題があるとはいえ、殺人や薬物など犯罪を繰り返すストリート・ギャングは、やはり、最低の存在です。今のところ治安はいいとはいえ、格差が広がった今の日本では、本物のストリート・ギャングが大量に生まれないとは言い切れません。そういう兆候は、都市部を中心に確実に広がっていると思います。
貧困層の固定化人種差別移民政策が生んだ負の遺産。やまぬ暴力の連鎖と憎悪現場の努力だけでは決して解決できない問題を、この映画は描いています。


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2009年09月15日 (火) | Edit |
1965年製作イタリア/スペイン映画。
一匹狼のガンマンが復讐の為に悪党の組織に潜入するマカロニ・ウエスタン。

お尋ね者の極悪人ルーペ率いる強盗団に、残忍に女房を殺され、復讐を誓ったジョー
ジョーは、テキサス・ジョーという変名を使い、悪党のふりをし、ルーペ率いる強盗団に近づきます。しかし、ルーペの仲間になる条件は、弾丸2発のみで、ルーペの部下を倒すことでした。もちろん、ルーペの部下には有利な条件が与えられていて、弾丸は11発銃は2丁です。
圧倒的に不利な闘いでしたが、ジョーは持ち前の機転とガンの腕で、見事に勝利し、無事に入団を果たします
しばらくルーペの仲間になって、女房を殺した男を探っていたジョー。しかし、なかなか情報を得る事が出来ません。そのうち、ジョーの旧知の親友ウィルソンの牧場を、ルーペ一味が、襲撃し強盗に入る計画を企てているのを知り、困ったジョーは、そのことをウィルソンに知らせに行くのですが……

予告編動画リンク

製作、ルイージ・モンデッロ
監督、マリオ・カイアーノ
脚本、デヴィッド・モレノ、ジェームズ・リード
撮影、フリオ・オルタス
音楽、フランチェスコ・デ・マージ
主題歌、ピーター・テヴィス
出演、アンソニー・ステファン、エドゥアルド・ファヤルド、アルマンド・カルヴォ、フルビア・フランコ、ルチアーナ・ギリ、アーサー・ケント、ジョージ・リゴー

音楽のフランチェスコ・デ・マージの他の音楽担当作品に、「地獄のバスターズ」「テキサスSWAT」「サンダー」などがあります。
アンソニー・ステファンは、多数のマカロニ・ウエスタンに主演していますが、いまいちパッとしなかったのは、作品に恵まれなかった事と強烈な個性に欠けていたせいでしょう。

マカロニ・ウエスタンとしては、水準作だと思います。目新しいところは、あまりないですが、娯楽的にテンポよくストーリーが進むので、観ていて退屈はしません。傑作ではありませんが、駄作でもないといった感じです。
復讐をする一匹狼的主人公が、何もしていないのに女達にモテモテで、重要なところでは女に助けられてばかりというのが、なんだか面白かったです。復讐も色男だと有利なんですね。
主題歌の「Alone And Angry Man」は、いい曲です。詩もマカロニっぽくて、カッコイイですよ。


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2009年09月12日 (土) | Edit |
1980年製作イタリア映画。
レイプ魔修理工をホームパーティーに招いた若者が恐怖の一夜を体験するバイオレンス・スリラー。

自動車修理工のアレックスは、サディストで強姦魔の殺人鬼ディスコ好きで、今夜も相棒のリッキー(知恵遅れ)と共に、夜遊びに行こうとしていた矢先、高級車に乗ったカップルがエンジンの修理を依頼しにやって来ます。そのカップルは、ホームパーティーがあるらしく、大変急いでおり、大金を払うから修理をしてくれと頼みます。アレックスは、早く遊びに行きたいので、修理を断りますが、大金に釣られたリッキーが車を修理してしまいます。
感謝したカップルは、アレックスとリッキーを、ホームパーティーに招きます。女がアレックスに色目を使った事もあり、しょうがないなぁ的な感じを装いながらも、内心はノリノリでカップルの車に乗り込んだアレックスとリッキー。
パーティーは、女3人、男4人(アレックスとリッキーを含め)で、見るからに金持ちのボンボンの道楽的なノリでした。最初は大人しくしていたアレックスでしたが、時が経つにつれ、だんだんと本性をあらわにし始め、好みの女に馬鹿にされた事から、遂にアレックスの怒りが爆発。そこから、金持ちの若者達の恐怖の一夜が始まるのでした……

予告編動画リンク

製作、フランコ・パラッギ、フランコ・ディ・ナンツィオ
監督、ルッジェロ・デオダート
脚本、ジャン・フランコ・クレリチ、ヴィンセンツォ・マンニーノ
撮影、セルジオ・ドフィッツィ
音楽、リズ・オルトラーニ
出演、アニー・ベル、デヴィッド・A・ヘスジョン・モーゲン、ロレーヌ・ド・セル、クリスチャン・ボロメオ、ブリジット・ペトロニオ

ルッジェロ・デオダート監督は、「食人族」の大ヒットで一躍名を馳せました。他にも「カニバル/世界最後の人喰い族」などを監督しています。
リズ・オルトラーニは、駄作から名作まで幅広い作品に数多くの曲を提供しているイタリアの巨匠です。
デヴィッド・A・ヘスは、「鮮血の美学」「ヒッチハイク」などの、暴力的なカルト作品印象的(鬼畜)な役を好演しています。
ジョン・モーゲンは、「地獄の門」「地獄の謝肉祭」、そしてこの作品と、1980年に非常に奇跡的な活躍をしています。その活躍具合は、この年の3作品全てを観た(変)人にはわかるでしょう。

それほど期待して観ていなかったのですが、クライマックスにどんでん返しがあり、少し驚きましたイタリアで量産されるエクスプロイテーションフィルムの一つで、どうせバイオレンスエロシーンでお茶を濁して、平凡な展開で物語が終わるんだろうなと思っていたからです。
後から考えると、別に意外なラストでもないのですが、油断して観ていたため、おっ!と一瞬思ってしまいました。我ながら残念ですが、仕方ありません。製作者の技あり(誤審の疑いも・・)です
監督とキャストを見て予断しておりました。お詫びと反省を込めて、観る価値ありのジャッロと認定させていただきます。
なお残酷シーンの血糊の量は少ないです。カミソリで肌を切り裂くシーンもリアル感はありませんエロは多いですデヴィッド・A・ヘスの叫びのスローモーションは、結構名シーンだと思いました。
あと、ジョン・モーゲンは、今回も知恵遅れを演じています。インタビューなんかを見ると、インテリっぽいんですけどね。


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2009年09月06日 (日) | Edit |
1972年製作アメリカ作品。
伝説的山男ジェレマイア・ジョンソンの数奇な人生を描いた異色西部劇。

若きジェレマイア・ジョンソンは、ロッキー山脈で暮らす事にした。どこからきたのか素性はわからない。ただ、ジョンソンには、自信があった。山で暮らしていける自信が。
ホーキンガン30口径を手に入れ、山での生活を送る為の物資を買い、いよいよ山に分け入ったジョンソン。しかし、山はそんなに甘いものではなく、進むだけでも四苦八苦。
道行の途中、偶然、凍死体を見つけたジョンソン。凍死体はハチェット・ジャックという男で、遺書に「自分は死ぬだろう、遺体を発見した者に、ホーキンガン50口径を与える」と書いてあり、ジョンソンは、凍死体からライフルを引っぺがし、ありがたく頂くことに
ジョンソンが狩りをしながら、山奥に進んでいた時、グリズリー狩りを生業とする1人の老山男ベア・クローと出会う。ベア・クローに、山での生き方やノウハウを仕込んでもらい、1人前になったジョンソンは、ベア・クローと別れ、狩りをしながら奥地へ。
その後、原住民に襲われ子供を失い、精神が崩壊し狂った女から、聾唖の少年キャレブを押し付けられたり、インディアンに生き埋めにされた男ベル・ギューを助け、その復讐を手伝った事から、成り行きでフラットヘッド族の酋長の美しい娘スワンと結婚させられたりしながらも、順調に山での暮らしを送るジョンソン。
そして、聾唖の少年キャレブと妻のインディアンの娘スワンと共に、頃合いの土地に家を建て、穏やかな生活を送るうち、3人の間には家族的な絆が生まれ、まるで本物の家族のように幸せに暮らしていたのだが……

予告編動画リンク

製作、ジョー・ワイザン
監督、シドニー・ポラック
原作、レイモンド・ソープ、ロバート・バンカー、バーディス・フィッシャー
脚本、ジョン・ミリアスエドワード・アンハルト
撮影、デューク・キャラガン
音楽、ジョン・ルビンスタイン、ティム・マッキンタイア
出演、ロバート・レッドフォード、ウィル・ギア、アリーン・アン・マクレリィ、ステファン・ギラシュ、ジョシュ・アルビー、ホアキン・マルチネス、ポール・ベネディクト、マット・クラーク、リチャード・アンガローラ、ジャック・コルビン

役者としても評価の高いシドニー・ポラックの他の監督作に、「ひとりぼっちの青春」「コンドル」「トッツィー」「愛と哀しみの果て」などがあります。
男臭い作品に定評のある脚本家のジョン・ミリアスは、「デリンジャー」「ビッグ・ウェンズデー」「コナン・ザ・グレート」などの監督作があります。
永遠の2枚目俳優と言ってもいいロバート・レッドフォードですが、数多くの映画に出演し、時には監督や製作もし、様々な映画賞も受賞しています。他にも、サンダンス・インスティテュートを設立し、若手の映画人を育成したり、サンダンス映画祭を開催するなど、その活動は多岐にわたっています。

アメリカのユタ州で撮影されたという大自然の映像が素晴らしく、雄大で厳しく美しい景観が、深く心に残ります。
物語の中で、ジェレマイア・ジョンソンは、聾唖の少年先住民の娘と暮らしますが、少年は口がきけず、先住民の娘は英語が喋れません。しかし、大自然に接するのと同じように、ジョンソンは、真摯な態度で2人と向かい合います。実は2人の存在は、ジョンソンにとって大自然と同質なのです。だから理解しあえることが出来たのです。
文明との接触山の掟を破ってからは、ジョンソンの運命は過酷になっていきますが、頑なに山にとどまるのは、山の中での尊厳ある死を望んでいるからに他なりません。
大自然に生きる山男達先住民の姿に、人間本来のプリミティブな本能と生命力、生き抜くための知恵と経験、勇敢さ、誇り、自然に対する愛着と畏怖、分け隔てのない態度、人の良さ、厳しさ、など、様々な事を感じると共に教えてもらい、自分自身のぬる~い生き方について自省してしまいました。


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