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2010年01月27日 (水) | Edit |
1981年アメリカ映画。
原始時代を舞台にモデル・アニメーションがふんだんに盛り込まれたコメディ。

はるか大昔、まだ人類が洞穴に暮らしていた頃の、おはなし。
ある小部族。リーダーの大男トンダ(強くて逞しい)恋人ラナ(セクシー)に恋をしたアトゥーク(ひ弱で気弱)
トンダの目を盗み、ラナに何度もアプローチするも、アトゥークは失敗してばかり。そのうち、トンダに見つかり、部族を追い出されてしまいます
あてもなく、辺りをさまようアトゥーク。すると、恐竜に襲われ行方不明になった親友ラーを、偶然にも発見、行動を共にすることにします。
アトゥークとラーは、旅を続け、はぐれた盲目の爺さんとその孫娘や手の不自由な男や小人や東洋人や黒人など、多種多様な原始人と知り合い、分け隔てなく仲良くなります。そして、火の使い方を発見したり、トンダの部族の嫌がらせを受けたり、恐竜に襲われたりしながらも、仲間との絆を深めていきます。
そして、そんな日々を過ごしながらも、どうしてもラナを諦めることが出来ないアトゥークは……

予告編動画リンク

製作、ローレンス・ターマン、デヴィッド・フォスター
監督、脚本、カール・ゴットリーブ
脚本、ルディ・デ・ルカ
撮影、アラン・ヒューム
特撮、デヴィッド・アレンランディ・クックピーター・クレイノウ
音楽、ラロ・シフリン
出演、リンゴ・スターバーバラ・バックデニス・クエイド、シェリー・ロング、ジョン・マツザック、ジャック・ギルフォード

ラロ・シフリンは、TVシリーズ「スパイ大作戦」や映画「ダーティーハリー」「燃えよドラゴン」などの音楽で有名な、アルゼンチン出身の偉大な作曲家です。
リンゴ・スターは、説明するまでもなく、ザ・ビートルズのドラムスとして有名なミュージシャンです。この作品で共演したバーバラ・バックと結婚しています。
デニス・クエイドは、「インナースペース」「ドラゴンハート」「デイ・アフター・トゥモロー」などの主演作があり、アメリカ人らしい明るい雰囲気を持つ役者です。
ジョン・マツザックは、元NFLの選手だった経歴を持つ役者です。心臓麻痺の為39歳の若さで亡くなりました。

作品的には、他愛ない原始人コメディですが、特撮を担当したデヴィッド・アレンらの、仕事振りが素晴らしく、カートゥーンアニメから抜け出してきたようなコミカルな恐竜達が、コマ撮りアニメ着ぐるみで見事に表現されています。オオトカゲの恐竜やティラノサウルスや翼竜が、かわいらしく動く姿を見るだけでも充分に価値があると思います。
映画中のセリフは全て、独自の原始人語のみで、英語は使われていません(東洋人の原始人以外は)。でも、観ていくうちに、だんだん何となく原始人の言葉が理解できるようになるので、自分が原始人の一員になったかのように思われて面白かったです。
ちなみにDVDに字幕はありますが、画面にはほとんどでません(原始人語オンリーなので)。英文のスーパーインポーズにでるだけです。


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テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2010年01月22日 (金) | Edit |
2002年アメリカ映画。
ロス市警の腐敗とロスで多発する犯罪を描いた社会派クライム・アクション。

1992年カリフォルニア州ロサンゼルス
上司であるジャックの命令で、コリアンタウンのスーパーマーケットで起こった強盗殺人事件の捜査を担当する事になったLAPD特捜部のペリー刑事と相棒のボビー。ペリーは、度を過ぎた荒っぽい捜査手法で突き進む直情的なベテラン刑事、一方、相棒のボビーは、色男で気弱なところのある新米刑事です。新米のボビーはジャックの甥で、将来の幹部として期待され、ペリーに教育されています。
2人は捜査を進め、スーパーマーケットの店主キムは、実は売春と高利貸しを裏で営むギャングで、犯人の狙いは、スーパーマーケットの金ではなく、裏の稼ぎを狙った計画的犯行だと突き止めます。ペリーとボビーは、街で情報を集め(手荒に)2人組みの凶悪犯(白人と黒人のコンビ)にたどり着きます。いざ逮捕しようと、上司のジャックに報告すると、なぜかジャックは、他の犯罪者に罪をかぶせるよう2人に命令します
戸惑うペリーとボビーですが、仕方なくジャックの命令に従い、どうしようもない凶悪な犯罪者をリストアップしSWATと共に射殺。事件の揉み消しをします。しかし、内部の腐敗を改革しようと立ち上がったLAPD副本部長ホーランド(黒人)が、ジャックやペリーの不正の内部調査を始め、さらに、『ロドニー・キング事件』の評決日(ロス暴動の日)も迫り……

予告編動画リンク

製作総指揮、モリッツ・ボーマン、ガイ・イースト、ナイジェル・シンクレア
製作、カルデコ・チューブ、デヴィッド・ブロッカー、ジェームズ・ジャックス、シェーン・ダニエル
監督、ロン・シェルトン
原作、ジェームズ・エルロイ
脚本、デヴィッド・アイアー
撮影、バリー・ピーターソン
音楽、テレンス・ブランチャード
出演、カート・ラッセルブレンダン・グリーソン、スコット・スピードマン、マイケル・ミシェル、ロリータ・ダヴィドヴィッチヴィング・レイムス

ロン・シェルトンの他の作品に、「さよならゲーム」「タイ・カップ」などがあります。地味秀作が多い監督です。
ジェームズ・エルロイは、アメリカの犯罪小説家で、「L.A.コンフィデンシャル」「ブラック・ダリア」などの原作者です。
カート・ラッセルは、個人的に大好きな役者で、特に、ジョン・カーペンター監督の「ニューヨーク1997」「エスケープ・フロム・L.A.」での、スネーク役が印象的です。誰にも屈せず絶対に諦めない、最高のアンチヒーローです。僕は、このキャラクターが大好きで、そのメンタリティをお手本にこれまで生きてきたといっても過言ではありません(スネークのように強くはないですが・・)

ロス暴動を背景に、警察の腐敗やアフリカ系アメリカ人の人種差別など、社会的に重いテーマを扱っていますが、決して押し付けがましくなく、登場人物の個人の葛藤を軸にサスペンスフルにストーリーが展開していく、面白い作品に仕上がっています。
ひとつ難をあげるとすれば、人間関係が複雑で、さらにそこに深刻な社会問題や実在の事件も絡めているので、内容が薄味になっているところでしょうか。盛り込みすぎて逆に薄味になってしまい、結果、地味という事になってしまっているような・・この作品は、映画よりTVドラマ向きの題材だったかもしれません。
個人的な評価は、地味な秀作ということで。


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ジャンル:映画
2010年01月15日 (金) | Edit |
1992年アメリカ映画。
スティーヴン・キングが脚本を書き下ろした変り種のヴァンパイア・ホラー。

人間と猫の血を引き、普段は真の姿を隠して生きている流浪の民スリープウォーカー。スリープウォーカーは、処女の精気を吸い取る事で力を得、永遠に生き続ける事ができる半獣半人の怪物です。しかし、唯一の弱点があります。それはなのです。
インディアナ州のトラビス。
どこからか引っ越してきた、美しい母親メアリー高校生の息子チャールズの謎めいた母子。
ハンサムで爽やかな青年のチャールズは、高校の国語のクラスメートである、美しい処女の娘タニアに恋をします。
チャールズは、タニアをデートに誘い、ホームランド墓地という美しい景色のデートスポットまでドライブする事に。墓地に着き、いい雰囲気になった2人。しかし、そんな雰囲気をぶち壊しにするように、突如チャールズが豹変獣の姿をあらわにし、タニアの精気を吸い取ろうと襲いかかってきます。いつもは、用意周到に準備をし、冷静に獲物を仕留めるチャールズですが、母親のメアリーが飢えに苦しんでいた事もあり、焦っていたのです。結果、隙を突かれ、タニアに道路に逃げ出されてしまいます。
そして、ちょうどその時、猫ちゃん(クロビス君)を車に乗せ、パトロールしていた警官が、2人を発見し……

予告編動画リンク

製作総指揮、ディミトリ・ロゴセティス、ジョセフ・メダウォー
製作、マーク・ビクター、マイケル・グレイス、ナビール・ザヒド
監督、ミック・ギャリス
脚本、スティーヴン・キング
撮影、ロドニー・チャーターズ
音楽、ニコラス・パイク
出演、ブライアン・クラウス、メッチェン・アミック、アリス・クリーシャ、ジム・ヘイニー、シンディ・ピケット、ロン・パールマン

ミック・ギャリスは、スティーヴン・キングが認める映画監督で、キング作品の映画化(TV)を手がけることの多い監督です。
ロン・パールマンは、「ヘルボーイ」で有名な個性派俳優です。
マーク・ハミルが警部補役、クライヴ・バーカートビー・フーパーが科学捜査官役、ジョン・ランディスジョー・ダンテが研究所技術者役、スティーヴン・キングが墓守役でカメオ出演しています。スティーヴン・キングクライヴ・バーカーが同じシーンで絡むという、大物ホラー小説家の豪華共演を観る事が出来ます。

スーパーネコちゃんクロビス君が大活躍の、猫好きには堪えられない映画です。飼い猫、野良猫、関わらず、たくさん集まったネコちゃんが、悪の吸精鬼スリープウォーカーを勇敢に倒します。しかし、なぜスリープウォーカーの周りに猫が大量に集まってくるのか、映画の中では説明されていないので、全くの謎です
超能力を使え怪力で凶暴な吸精鬼スリープウォーカーが、猫に飛び掛られただけで、あたふたしているのは、正直、恐いというより、コントっぽくて笑えます
映画中の残酷描写としては、耳エンピツが印象に残りました。倒れた拍子に耳の穴の中に、先のとがった長いエンピツ垂直にズズズと入っていくのですが、それはもう見るだけで痛々しかったです。
色々とストーリーなどに齟齬がありますが、観てて楽しい少し官能的なB級娯楽ホラーです。理屈なんか無視して、映画内で起こる出来事を楽しみましょう。個人的には大いに楽しめました。


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ジャンル:映画
2010年01月12日 (火) | Edit |
2006年アメリカ作品。
スラッシャー・ホラーを焦点に関係者のインタビューや映像でまとめたドキュメンタリー。

「サイコ」「血を吸うカメラ」で萌芽し、「ハロウィン」で花開いた、スラッシャー・ホラーというジャンル。
「13日の金曜日」「プロムナイト」「血のバレンタイン」「誕生日はもう来ない」
そして、「マニアック」「バーニング」「ローズマリー」
衰退期から、「エルム街の悪夢」
そして、「スクリーム」を経て、現在の、「マーダー・ライド・ショー」「ホステル」「ソウ」などの、新世代によるスラッシャー・ホラーに至るまでの記録……

予告編動画リンク

製作総指揮、マイケル・ルッジェロ
製作、レーチェル・ベロフスキー、ルディ・スキャリース
監督、ジェフ・マックイーン
原作、アダム・ロックオフ
音楽、ハリー・マンフレディーニ
出演、ジョン・カーペンターウェス・クレイヴンショーン・S・カニンガムトム・サヴィーニ、ロバート・シェイ、ジョセフ・ジトーロブ・ゾンビベッツィ・パルマー、グレッグ・ニコテロ、スタン・ウィンストン、ポール・リンチ

主に紹介された人物と作品。
ジョン・カーペンター「ハロウィン」ウェス・クレイヴン「鮮血の美学」「エルム街の悪夢」「スクリーム」ショーン・S・カニンガム「13日の金曜日」トム・サヴィーニ「マニアック」「13日の金曜日」「13日の金曜日・完結編」「バーニング」「ローズマリー」ジョセフ・ジトー「ローズマリー」「13日の金曜日・完結編」ロブ・ゾンビ「マーダー・ライド・ショー」ベッツィ・パルマー「13日の金曜日」ポール・リンチ「プロム・ナイト」

インタビューを中心に、世間の非難を浴びがちなスラッシャー・ムービーを、分かりやすくまとめた作品で、凶悪事件などが起こると、安易にホラー映画をスケープゴートにすることの愚かさや、1本のヒットから、柳の下のドジョウを狙い粗製乱造され廃れていってしまうジャンル映画の宿命にも言及されています。
人間には闇の本能があり、それを直視するのも芸術や表現者の仕事なんだ、という作り手の気概が、インタビューから伝わってきて、なんだか嬉しくなりました。このジャンルは、それがある限りは不滅だなと思います。
スラッシャー映画作りの内情や、時代の移り変わりと共に表現方法が変化し、栄枯盛衰を繰り返す、スラッシャーホラーの映画史的流れがよく分かる入門的ドキュメンタリーです。先にあげた作品以外にも、たくさんの映画が紹介されていますし、他の関係者のインタビューも収録されています。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2010年01月07日 (木) | Edit |
2001年アメリカ作品。
ホラーアドベンチャーゲームのクリーチャーが現実に出現し襲ってくるホラー。

ゲーム制作会社の女社長フェイに、4週間でゲームを完成させろと厳命された、ゲームプロジェクトリーダーのピーター。元からいたプログラマー達をにし、凄腕だけれど利己的でオタクな、3人のプログラマーを雇い入れます。武器に詳しいマッチョな大男ハードコア、AIの専門家ソル、音響のプロで小男のバグです。3人は協調性がなく忠誠心もありません
そこでフェイ社長は、ゲームを完成させる事が出来たら、100万ドルの報酬を支払うと約束します。
リーダーのピーター見習い女プログラマーのローラ、そして凄腕プログラマー、ソルバグハードコアは、早速ゲーム作りを開始。魔界覇王(Evilution)という3Dホラーアドベンチャーゲームを開発していきます。
3週間後。
完成に近づいたゲームですが、無理な開発の為、コンピューターシステムがダウン。AIの専門家ソルが徹夜で修復し、自ら思考できる高性能AIを組み込みますが、そこに不意に落雷が・・すると、落雷により異常をきたしたAIが暴走。モンスター化したモーション・キャプチャー・スーツが、ゲームのように、5人の社員を襲い始めます……

予告編動画リンク

製作、視覚効果、スタン・ウィンストン
製作、ルー・アーコフ、コリーン・キャンプ
監督、脚本、ジョージ・ホアン
撮影、スティーヴン・ファインストーン
音楽、デヴィッド・レイノルズ
出演、スティーヴン・カルプ、クレア・デュバルタイラー・メイン、ジェイソン・マースデン、カリム・プリンス、ジュリー・ストレイン

スタン・ウィンストンは、イフェクツマンとして有名で、「ターミネーター」「エイリアン2」などを手がけています。自身が作ったスタジオ、スタン・ウィンストン・スタジオには、優秀な人材が集まり、彼の名を高めていきました。彼は「共同制作者やスタッフに恵まれて、運が良かっただけなんだよ。」と言っていますが、そんな人柄が、優秀な人材を惹きつけているのでしょう。
タイラー・メインは、元プロレスラーの役者で、全日本プロレスのリングにも上がったことがあります。ビッグ・スカイのリングネームでWCWに所属していました。

この作品は、AIP「怪物を造る男」(1958)のリメイクですが、ストーリーは全く違うものになっています。
スタン・ウィンストン・スタジオでつくられただけあって、襲ってくるモーション・キャプチャー・スーツの造形が、ターミネーターの骨組み状態にそっくりなのが、マニア心をくすぐり面白かったです。
ジャンプカットが多く、ストーリーのつながりに少し難があるのが惜しいですが、娯楽的には、テンポがよく残酷描写も満足できる水準ですので、及第点はあげれるのではないかと思います。
スタン・ウィンストン・スタジオの良い仕事ぶりで、面白さが増している作品です。転がった生首にきちんと千切れた短い脊髄がつながっているところなんかは、さすがの仕事振りだと感心しました。


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2010年01月02日 (土) | Edit |
1960年アメリカ映画モノクロ作品。
若返りにとり憑かれた女社長が蜂女に変化してしまうモンスター・ホラー。

ローヤルゼリーの研究をしていたジントロップ博士研究費の使いすぎ成果のなさによって、所属していた養蜂会社を首になってしまいます。博士は、ローヤルゼリーの研究などは全くせずスズメバチ女王蜂を使い、強力な若返りの秘薬の研究をしていたのです。
そこでジントロップ博士は、化粧品製造販売の会社ジャニス・スターリン・エンタープライズに、自らの研究を売り込みます。
会社を率いるやり手の女社長ジャニス・スターリンは、近頃、会社の売り上げが落ちてきている事もあり、起死回生策として、博士に研究所と研究費を与え、若返りの薬の研究を一任します。
研究は順調に進んでいき、最終段階として人体実験をしなければいけなくなります。そこで、ジャニス社長自らが実験体となり、若返りの秘薬の服用を始めます。これといった副作用もなく、みるみる若くなったジャニス社長ですが、決められた用法用量では、我慢できなくなりこっそり研究室に忍び込み、秘薬を盗み飲みするように。
そうして、さらに若く美しくなったジャニス社長ですが、若返りの秘薬には、実は重大な副作用があったのです……

予告編動画リンク

製作、監督、ロジャー・コーマン
原案、キンタ・ゼルタッチェ
脚本、レオ・ゴードン
撮影、ハリー・C・ニューマン
音楽、フレッド・カッツ
出演、スーザン・キャボット、フレッド・アイズリー、バルボーラ・モリス、マイケル・マーク、ウィリアム・ロエリック、フランク・ガーストル、ロイ・ゴードン

ロジャー・コーマンは、スタンフォード大学で工学を、オックスフォード大学で文学を学び、その後、脚本を書き、自らプロダクションを立ち上げ、映画作りの世界に入ります。作る映画は、B級のホラーやSFばかりですが、低予算早撮りという手法で、ビジネスとしての合理的な映画作りに徹し、数多くの作品を発表しています。

この作品は、「蝿男の恐怖」の亜流といえますが、蜂女の姿や動きには味があります。お面と手袋をつけただけの粗末な出で立ちなのですが、その分、蜂女の動きが機敏で、細身の体で素早く男達を襲う姿は、女王蜂の化け物らしくていいなと思いました。モンスターの動きが機敏だと意表を突かれた感じで、少し恐いですよね。例えばゾンビとか・・
その点では、時代に先んじている作品なのかもしれません(苦しいかな・・)


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