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2010年03月28日 (日) | Edit |
1968年イタリア/フランス作品。
300万ドルの金塊を巡って争奪戦が繰り広げられるコメディタッチのマカロニウエスタン。

久しぶりに婚約者ドロレスのいるメキシコの町に帰ってきたクチーヨ。クチーヨはナイフ投げの名人で、気ままな自由人です。その為、超気の強い婚約者ドロレスからは、早く結婚して安定感のある生活を!と強く求められています。
クチーヨが、フラフラと町をうろついていると、あまりにも小汚く怪しい外見のため、保安官に有無を言わさず監獄にぶち込まれてしまいます
監獄には、ラミレスという男がおり、クチーヨに対し、脱獄の手伝いとテキサスまで逃走させてくれたら100ドルの謝礼を払うと持ちかけてきます。クチーヨは、文無しで自分も脱獄しようと思っていたため、取引に応じ、一緒に脱獄し町から逃走します。
しかしラミレスには、裏の顔がありました。ラミレスは、ファレス大統領の元側近で、革命の原資となる300万ドルの金塊の隠し場所を知る唯一の人物だったのです
テキサスへと向かうラミレスとクチーヨでしたが、途中の町で、金塊を狙う山賊のリーザ一味に襲撃され、ラミレスが殺されてしまいます。クチーヨは、瀕死のラミレスに渡された謎の新聞紙テキサスのバートン・シティへ走れという遺言を受け、メキシコからテキサスへと走り出します。
しかし、金塊を狙っているのは山賊だけではありませんでした政府側が雇ったフランス人の殺し屋コンビや、かつてメキシコ革命で戦ったアメリカ人凄腕ガンマンのキャシディメキシコ革命軍キリスト救世軍の美人軍曹ペニーなど、多くの勢力の思惑をはらみながら、敵味方入り乱れての、金塊争奪戦が繰り広げられます。そしてクチーヨの婚約者ドロレスもそこに参戦し……

予告編動画リンク

製作、アルド・ボミリア
監督、脚本、セルジオ・ソリーマ
脚本、ポンペオ・デ・アンジェリス
撮影、グリエルモ・マンコーリ
音楽、ブルーノ・ニコライ
出演、トーマス・ミリアンドナルド・オブライエン、チェロ・アロンゾ、ジョン・アイアランド、ネロ・パッツァフィーニ、リンダ・ヴェラス、ホセ・トーレス、ジャンニ・リッツォ

セルジオ・ソリーマは、元映画評論家で、アクション作品に定評のあるイタリアの映画監督です。
トーマス・ミリアンは、マカロニウエスタンのスターで、主な出演作に、「情無用のジャンゴ」「ガンクレイジー」「血斗のジャンゴ」「J&S/さすらいの逃亡者」などがあります。
ドナルド・オブライエンは、「猟奇変態地獄(アマゾンの腹裂き族)」「人間解剖島/ドクター・ブッチャー」などに出演していたのが、個人的には印象深いです。
ジョン・アイアランドは、ハリウッドの名脇役で、「荒野の決闘」「赤い河」「オール・ザ・キングスメン」などの出演作があります。

トーマス・ミリアンが自ら歌う主題歌がクールで、劇中音楽もとても出来がいいです。
出演する女優陣が(といっても2人ですが)、とても野生的な顔をしていて、ハッキリクッキリな派手顔も、たまにはいいもんだと思いました。
DVDの解説にも書かれていましたが、とにかく主人公の服装がボロボロです。冷静に見ると、薄汚れた手癖の悪いルンペンそのものです。ナイフ投げが得意なルンペンが主演のウエスタンというのは非常に珍しいので、その意味では画期的な作品かもしれません
関係ないですが、この作品には、よく主人公がパンを食べる(盗み食い)シーンがあり、裸の大将シリーズのおにぎりを思い出しました。やっぱりルンペンつながり?


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テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2010年03月24日 (水) | Edit |
2006年オランダ/ベルギー/ドイツ/イギリス作品。
第二次世界大戦中のナチ占領下のオランダで展開される諜報戦をサスペンスフルに描いたドラマ。

1944年9月オランダ。
元歌手ユダヤ人美しい娘ラヘル。ナチスのホロコーストから逃れる為、仲間と共に隠れ家でひっそりと暮らしていました。
潜伏生活の息苦しさから、ラヘルが外で少し息抜きをしていると、突然、爆撃機が飛来し、隠れ家を爆撃。間髪をいれず取締りの追っ手の軍人もやって来ました。川べりにいたラヘルは、その時ちょうど船遊びをしていた青年ロブに助けられ、追っ手から逃れます。
しかし身元が当局にばれており、オランダのレジスタンス組織のファン・ハインという男の手配で、ロブと共に船でオランダから逃げる事に。
ラヘルは、別のところに潜伏していた父や母親や弟などとも偶然再会し、レジスタンスの用意した船で、多勢のユダヤ人たちと共に、闇に乗じてオランダ脱出をはかります。
ライトを消し静かに進む船。しかし、突然、まぶしいサーチライトが船を照らし出します。船は、なぜかナチス当局に待ち伏せされており、一斉に機銃掃射を受けた乗客は、無残にも皆殺しに。しかしラヘルは、辛くも河に飛び込み、なんとか命を取り留めます。ただ独り助かったラヘルは、そのままオランダに残り、復讐の為レジスタンス組織のメンバーに加えてもらいます
5ヵ月後。
ラヘルは、レジスタンス組織のリーダーのヘルベンの元に身を寄せ、髪を金髪に染め、オランダ人風にエリスという名前に改名して、潜伏生活を送っていました。そして、ある日、武器密輸任務中の列車の中で、偶然、オランダ駐留のナチス諜報部のトップであるムンツェ大尉と知り合いになります。
そして、その事実を知ったレジスタンス首脳部は、エリス(ラヘル)に命がけの過酷な任務を頼みます。それは、ムンツェの愛人になり、ナチスの組織に潜入するというものでした。無理強いはしないとリーダーのヘルベンは言いましたが、エリス(ラヘル)は、命を捨てる覚悟で任務を承知します。
そうして、エリス(ラヘル)は、持ち前の美貌と聡明さで、ムンツェを虜にし組織の潜入に成功しますが、ムンツェの礼儀正しい人柄や優しい性格に触れ、段々と本当に愛するようになっていき……

予告編動画リンク

製作、サン・フー・マルサ
監督、脚本、ポール・バーホーベン
原作、脚本、ジェラルド・ソエトマン
撮影、カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽、アン・ダッドリー
出演、カリス・ファン・ハウテンセバスチャン・コッホ、トム・ホフマン、ハリナ・ライン、ウォルデマール・コブス、デレク・デ・リント、ミヒル・ホルスマン

エロスとバイオレンスの巨匠ポール・バーホーベンは、オランダ出身の監督で、代表作に「ロボコップ」「トータル・リコール」「氷の微笑」などがあります。
ジェラルド・ソエトマンは、ポール・バーホーベン監督のオランダ時代の盟友で、「ルドガー・ハウアー/危険な愛」「女王陛下の戦士」「4番目の男」「スペッターズ」で脚本を担当しています。

この映画は、事実にインスピレーションを得て作られたフィクションで、題名のブラックブックというのは、ドイツ軍当局とオランダ抵抗運動との仲介をしていた実在の人物デ・ブール弁護士の日記帳の事です。その中身には、オランダでのナチス協力者やレジスタンス内の裏切り者などが書かれていたといいます。しかし、今現在をもってしても、その日記は発見されておらず謎のままとなっています。なおデ・ブール弁護士は戦後、処刑されました。
内容の方は、バーホーベン監督らしく、人間の暗部に踏み込んだ、過激で挑発的な描写がたっぷりの、サスペンスフルな娯楽大作となっています。この監督の凄いところは、時に露悪的とさえ感じられる程の性描写や暴力描写が存在しているにも関わらず作品がもの凄く面白いという点にあります。誰が味方で敵なのか、何が真実で嘘なのか、黒幕の裏切り者は誰なのか、意外な展開で、ラストまで興味深く楽しめます。
きれいごとだけではない醜い現実や真実の人間の姿が、あからさまに提示された、誠実で正直でスキャンダラスな傑作です。これを観て、人間の持つ業の深さを思い知りましょう。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2010年03月17日 (水) | Edit |
1961年イタリア製作/アメリカ作品。
巨大な謎の隕石が地球に襲来するSF。

あと一日で忙しい宇宙局から念願の転属を果たすスチール博士。スチール博士には職場恋愛イヴという恋人がおり、イヴは宇宙研究の権威で気難しいが天才のベンソン教授の秘書をしています。
その日、謎の巨大隕石が地球に接近するのを発見したスチール博士は、上司のコーンフィールド博士に報告します。アウトサイダーと名付けられたその隕石は、このままだと地球に衝突するかもしれず、もしそうなれば人類の絶滅は必至です。そこで、コーンフィールド博士とスチール博士は、天才科学者ベンソン教授に相談することにします。同時に火星基地のコール司令官ロケットでの調査を依頼します。
スチール博士がベンソン教授に話を聞きにいくと、ベンソン教授は、計算上では地球には衝突しないと断言します。一方、火星基地から調査に飛び立ったロケットは、アウトサイダーの強力な引力によって、近寄る事さえ出来ずにミッションは失敗します
地球に近づいていくアウトサイダー。果たして、アウトサイダーは、教授の言うとおり、地球には衝突しませんでしたが、地球の軌道を回り始めます。それを聞いたベンソン教授は青ざめます。地球の軌道に乗る事はありえないというのです。そして、恐るべき結論を導きだします。それは、アウトサイダーは地球外生命体に内部から操作されているというのです。
それは火星基地に連絡され、急遽コール司令官が地球に呼び戻され、乗組員と共に再びロケットに乗って内部を調べに行きますが、今度はアウトサイダーの中から円盤の集団が襲来し……

参考動画リンク

製作、トンマーソ・サゴーネ
監督、アンソニー・ドウソン(アントニオ・マルゲリーティ)
脚本、ヴァシリー・ペトロフ
撮影、マルセロ・マシオッチ
音楽、マリオ・ミグリアルディ
出演、クロード・レインズ、ビル・カーター、ウンベルト・オルシーニ、メイヤ・ブレント、ジャクリーン・ダーヴァル、レンツォ・パルマー

アントニオ・マルゲリーティは、イタリアの映画量産監督の代表格とも言っていい人物で、多岐にわたるジャンルで多数の作品を残しています。
クロード・レインズはイギリスの名優で、ホラー作品では、「透明人間」「オペラの怪人」が有名です。
ちなみに、端役で、マカロニウエスタンで御馴染みのジュリアーノ・ジェンマが出演しています。

特撮がチャチ(すぎる)なのは、こういう60年代イタリア製B級映画では仕方がないので、脳内補完して観ますが、地球の危機だというのに、登場人物に全く危機感とか切迫感がないのは、さすがにどうかなと思います。ストーリーの流れがダラダラしてる割に、突如としてジャンプ・カットで省略されるので、展開が遅いのか速いのか分からず、何ともいえない気分になります。おそらく予算と撮影期間の関係で、適当にカットしたのだろうと思いますが、そういういびつなところが、低予算早撮りのイタリア映画の魅力でもあると思います。
カメラアングルや照明の当て方など、ストーリーに関係なく、ときおりホラー的になるところがあり、意図したものなのか適当なのか、真相はわかりませんが、少し気になったので記しておきます。
ところで、この映画もネット上で観る事が出来ます(2010年3月17日現在)。自分はDVDを持っておきたいタイプ(前にも書きましたが)なので、もちろん買いました。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2010年03月13日 (土) | Edit |
1981年アメリカ映画。
お化け屋敷に忍び込んだ若者が本当の恐怖と惨劇を味わうスラッシャー・ホラー。

旅回りの移動カーニバル(遊園地)ダブルデートする事になった、エイミー(処女)ボーイフレンドのバズ(マッチョ)、エイミーの親友のリズ(非処女)リッチー(メガネ)の4人の若者。
遊び盛りの彼らは、マリファナを吸いながら、色々な見世物やアトラクションを楽しみます。そして、カーニバルも終わりかけた頃、リッチーが、ライド型のお化け屋敷ファンハウスの中に忍び込み、みんなで一夜を明かそうと提案します。
浮かれた気分も手伝って、ファンハウスのなかに忍び込んだ4人。
そして、思い思いの場所で、それぞれイチャイチャしていると、突然階下から物音が。4人で下を覗いてみると、ファンハウスの入り口でカートの管理をしていたフランケンのマスクを被った男が、占い師のババア口汚く罵られていました。2人は、どうやら、売春の交渉をしている様子。
なんとか交渉がまとまり、占い師のババアが、フランケンマスクの男のナニを手で・・以下自主規制
フランケンマスクの男は、溜まっていたのか、あっという間に発射。ババアは、体を許すこともなく手コキだけで大金をせしめます。不満気に本番をせがむフランケンマスクに、ババアは「はやくイクお前が悪いんだよ!」といって帰り支度、取り付く島もありません
それを覗いていた階上の4人は笑いをこらえるのに必死ですが、次の瞬間、侮蔑の笑いは恐怖に変わります。逆上したフランケンマスクの男が、力まかせにババアに襲い掛かり、暴行死させてしまったのです。
殺人を目撃してしまった4人は恐ろしくなり、ファンハウスから脱出しようとしますが、入り口や出口の全てに鍵が掛かっており、外に出ることは不可能でした
そうして、逃げ場の無い4人の恐怖の一夜が始まります……

予告編動画リンク

製作、デレク・パワー、スティーヴン・バーンハート
監督、トビー・フーパー
脚本、ローレンス・ブロック
撮影、アンドリュー・ラズロ
音楽、ジョン・ビール
特殊メイク、リック・ベイカー
出演、エリザベス・ベリッジ、クーパー・ハッカビー、マイルズ・チャピン、ラルゴ・ウッドラフ、ショーン・カーソン、ウィリアム・フィンレイ、シルヴィア・マイルズ、ケヴィン・コンウェイ

トビー・フーパー監督の代表作には、「悪魔のいけにえ」「悪魔の沼」「ポルターガイスト」があります。現在は目だった活躍も無く、過去の監督化しており、大変残念です。
リック・ベイカーは、特殊メイクの達人で、特にお猿さんを好んで作ることで有名です。総じて毛の生えた獣を作るのが得意だし好きなんだろうと思います。
「ファントム・オブ・パラダイス」などで有名な個性派俳優のウィリアム・フィンレイが、マジシャン役で少しだけ出演しています。

先天的に奇形精薄として生まれた息子に対し、愛情憎しみが入り混じった複雑な感情を持つ父親との、歪んではいますが親子愛的側面のある味わい深いホラーです。主人公エイミーの家族が、エイミーに対しやや放任的無関心であるのに対し、エクストリームなフェイスの殺人鬼の息子を持った親父の、親子間の関わり合いの方が、歪んではいますが、はるかに深く真摯に見えます。なぜならば、2人は一蓮托生であるばかりでなく、お互いを必要としているのが分かるからです。親子でドサ廻りの移動カーニバルファンハウス(お化け屋敷)を営業し、さらには息子が犯した殺人の後始末を、必ず親父がしている事でも、それは見てとれます。
醜い姿(フリークス)に生まれてきたせいで、恋愛はおろか、まともに日の目を見ることもなく、フランケンシュタインの怪物の仮面をかぶって顔を隠し、カーニバルで父親と共に働き、ひっそりと生きていかざるをえないという怪物の悲哀。そして、歪んだ生い立ちのため、コミュニケーションの仕方や加減が分からず、我を失い人を殺してしまうという、不器用でがさつな人間味のようなものが、ダメ人間的シンパシーを感じさせ切なくなります。
ユニバーサル映画の「フランケンシュタインの花嫁」のテイストを源流とした、突然変異的でフリーキー(殺人鬼も舞台もストーリーも)な作品です。ストリップ小屋があったり、口蓋裂の牛(本物)顔が2つある牛(本物)などのフリークスを展示していたりと、一昔前の見世物小屋的いかがわしさや、カーニバルの喧騒が無くなり静かになったときの、何ともいえぬ寂寥感が良く表現されていて、なんだか子供の頃に感じた恐怖が思い出されるような、懐かしい感じのする良作です。


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ジャンル:映画
2010年03月06日 (土) | Edit |
1961年スウエーデン/アメリカ作品モノクロ。
地獄の悪魔が人間の死の運命を皮肉に操る本編含む3話のオムニバス・ホラー。

自殺したメンヘラ娘サターニャは、冥府の入り口で、悪魔に取引を持ちかけられます。その内容とは、このまま地獄に落ちたくなければ、地上に使いとして、指定されたものを指定された人物に届ける事、そして、その任務をこなせば地上に帰すというものです。
地獄に落ちるのが恐いサターニャは、悪魔と契約し、死をいざなう悪魔の使者となります。
一つ目は、カメラを名カメラマンのパウエルに(第一話)
二つ目は、つるはしを科学者のシーストロムに(第二話)
三つ目は、水晶玉をサターニャの元恋人ジョンに(第三話)
それぞれに恐ろしい悪魔の姦計が張り巡らされ、悪魔のギフトを送られたものには、悲劇的な末路が待っており‥
そして、最後の最後に、悪魔が用意した恐るべきものとは……

参考動画リンク

製作、ケネス・ハーツ
監督、ハーバート・L・ストロック
脚本、レオ・ギルド
撮影、ウィリアム・トロイアノ
音楽、アルフレッド・グウィン
出演、ロン・チェイニー・Jr、カレン・カドラー、マイケル・ヒン、ラルフ・ブラウン、ジョン・クロウフォード、バート・ジョンソン、チャルマース・グッドリン、ガンネル・ブロストロム

ロン・チェイニー・Jrは、変装の達人で怪奇俳優のロン・チェイニーの息子で、ユニバーサルの「狼男」でのローレンス・タルボット役で有名です。巨躯が印象的な役者です。

もともとスウエーデンで作られていたTVシリーズのパイロット版を、米国で編集し直し劇場公開した作品だそうです。TV向きに作られていたとはいえ、なかなか怪奇的な雰囲気がある侮れない映画だと思います。
パターンといえばパターンなんですが、悪魔的な結末が印象深いです。TVシリーズの「ミステリー・ゾーン」のような短編の連作映画というのが、的確な例えなのかなと思います。
ホラー映画ファンからいうと、この映画の最大の売りは、ロン・チェイニー・Jr悪魔役をやっているというところと、ラスト近くで、m9(^Д^)プギャー している、ロン・チェイニー・Jrが観れるというところでしょう。
あと、1つ言うなら、実は・・買わずとも無料でネット上で観れちゃいます(2010年3月6日現在)。自分は実物を持っていたいタイプなのでDVDを買いましたけど。


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2010年03月01日 (月) | Edit |
1988年アメリカ映画。
生き別れた自閉症の兄と金に困った弟が車で旅をするうちに心を通わせていく感動作。

ロス外国高級車の仲買会社を営んでいるチャーリー。しかし、チャーリーの会社は破産寸前で、自転車操業状態です。
そんな中、父親が死んだ事を知らされたチャーリーは、恋人のスザンナと共に、ひさしぶりに故郷シンシナティに帰ることにします。チャーリーは、幼い頃に母親を亡くし、父子家庭で育ったのですが、父親とはそりが合わず、16歳で家を飛び出したきり、絶縁状態だったのです。
帰郷し葬式に出席したチャーリー。実家で弁護士から遺産の配分について聞かされ愕然とします。その内容とは、チャーリーの相続分は、父親の愛車1949年型ビュイック・ロードマスター・コンバーチブル(ヴィンテージものの高級車)趣味で陪食していたバラのみで、遺産の大半の300万ドルは、匿名の人物に渡すというものだったのです。
納得できないチャーリーは、何とか手をつくし、遺産の受贈者を調べてみると、なんとそれは実の兄でした。しかしチャーリーは、兄がいることなんて知りませんでした。関係者に話を聞いてみると、チャーリーがまだ幼い頃、母親の死をきっかけに療養施設に入院した兄がいるという事でした。
そこでチャーリーは、兄が入院している施設に行き、医師の話を聞いてみると、兄のレイモンド自閉症で生活力が全くなくこのまま療養所で生活するのが一番だということでした。
金に困っているうえに遺産配分に納得できないチャーリーは、そのまま怒りに任せて、自閉症の兄レイモンドを、医師の許可なく、勝手に施設から連れ出します。そして、唯一の肉親兼保護者として、遺産のお金の管理権を狙って、ロスに連れ帰ろうとするのですが……

予告編動画リンク

製作総指揮、ピーター・グーバー、ジョン・ピータース
製作、マーク・ジョンソン
監督、バリー・レヴィンソン
原作、脚本、バリー・モロー
脚本、ロナルド・バス
撮影、ジョン・シール
音楽、ハンス・ジマー
出演、ダスティン・ホフマントム・クルーズバレリア・ゴリノ、ジェリー・モレン、ジャック・マードック、マイケル・D・ロバーツ

バリー・レヴィンソンの他の作品に、「ダイナー」「わが心のボルチモア」などがあります。脚本や製作もこなすアメリカの名監督です。
撮影のジョン・シールは、「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー撮影賞を受賞しています。
ハンス・ジマーは、ドイツ出身の作曲家で、現在のハリウッドを代表する映画音楽の名匠です。「ライオン・キング」でアカデミー作曲賞を受賞しています。
ダスティン・ホフマントム・クルーズは、あまりにも有名なので説明の必要はないでしょう。この映画での、ダスティン・ホフマントム・クルーズの演技は、どちらも素晴らしく、お互いが好影響を与えてたと思います。

この作品は、アカデミー賞4部門(監督、作品、主演男優、脚本)を受賞し、ベルリン国際映画祭でも金熊賞を受賞している、大変、評価の高い映画です。
自閉症の兄と、兄の存在を知らぬまま大人になった弟の、旅を通じて芽生える心の葛藤と交流という物語は、ともすれば感傷的に描かれてしまいがちですが、バリー・レヴィンソン監督のさりげなく控えめな演出が、こういう映画にありがちな陳腐さを全く感じさせません。そのため、兄弟の心の交流の姿が、観る側の心に素直に響き、爽やかな感動をもたらしてくれます
これが、最近の邦画やナンチャラ流映画だと、きっと、メロドラマで泣かせる事を意識した、偽善的で鼻持ちならない代物に作られてしまい、物語が台無しになってしまうところでしょう(そんなのが好きという人を否定はしませんが・・)
それはさておき、この映画のおかげで、障害を持ちながらも天才的な能力を持つ(この映画では計算と記憶能力)サヴァン症候群が世間に広く認知されたという事は、大いに社会的な意義があったと思います。
観た人は多いと思いますが、もう一度観直してみるのも、最初に観た時とは違った感想や印象を持ったり、新たな発見があったりして、面白いものですよ。
80年代を代表するロード・ムービーで、ユーモラスで心温まるストーリーの名作です。未見の人は是非観ましょう。


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