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2010年08月22日 (日) | Edit |
1951年アメリカ作品モノクロ。
太平洋の孤島にて失われた太古の恐竜が棲息していたという特撮SF。

冷戦下のアメリカ。
最高軍事機密原子力ロケット飛行実験中に謎のトラブルが発生。原子力ロケットは太平洋上で墜落し消息を絶ってしまいます。原子力研究の権威ロストフ博士ブリグス博士は、計算とは違う異常な事態の原因究明と他国への技術流出を防ぐ為、アメリカ空軍にロケット回収を依頼します。
そこで緊急招集されたのは、腕利きパイロットのノーラン少佐。ノーラン少佐は、旧知のウィルソン大尉とメカニックのタトロー軍曹を選抜し、ロストフ博士ら専門科学者(ブリグス博士とフィリップス博士)とロケット捜索任務に赴きます。
太平洋上に墜落したロケットを飛行機にて捜索していると、ちょうどロケットが消息を絶った地点に、島があるのを発見します。するとその瞬間、飛行機の計器類が全て止まってしまい、一行はあわや海の藻屑に
ノーラン少佐とウィルソン大尉の飛行技術で、なんとか島に不時着する事ができた一行は、辺りを偵察することにします。すると原住民の若い娘と男の子がいたので、話を聞いてみると、神の山の頂上に火を放つ何かが飛んでいったので、村人達は神の怒りだと恐れをなし全員逃げ出してしまったと言うのです。その話を聞き、飛んでいったのはロケットだと気がついた一行は、嫌がる原住民神の山のふもとまで案内してもらい、頂上を目指し登山を開始します。道なき道を進み、時にはロッククライミングしながら、危険な山道を登る一行。
途中、ブリグス博士が転落死しながらも、なんとか登頂に成功した一行ですが、そこで目にした光景は信じられないものでした。そこには、中生代の植物が生い茂り絶滅したはずの恐竜が闊歩していたのです……

予告編動画リンク

製作総指揮、ロバート・L・リッパード
製作、シグマンド・ニューフェルド
監督、サム・ニューフェルド
原案、キャロル・ヤング
脚本、リチャード・ランドー
撮影、ジャック・グリーンハル
特殊効果、レイ・マーサー
アニメーター、エドワード・ナッソー
音楽、ポール・ダンラップ
出演、シーザー・ロメロ、ジョン・ホイト、チック・チャンドラー、ホイット・ビッセル、ヒラリー・ブルック、シド・メルトン

エドワード・ナッソーは、「原子怪獣ドラゴドン」の監督として知られて(?)います。

こういう作品を観る目的は、ほとんどの人が、「恐竜のコマ撮りアニメを観たい」という一点にあると思うので、その点から述べていきます。
端的にいうと、恐竜が出てくるまでがとにかく長い!という事です。延々とロッククライミングが続いた後、一時間弱ほど経って、ようやく恐竜が現れます。
まずは、実写のイグアナ(?)が出現します。その後ストップモーションアニメで、ブロントサウルストリケラトプス翼竜の3種類が出現します。
アニメーションの出来は割りと良く、2匹のトリケラトプスの喧嘩シーン観る価値ありだと思います。個人的な感想をいえば、トリケラトプスが、お互いにハムハムしてるのは、可愛くて微笑ましいと思いました(殺し合いなんですけどね・・)
ブロントサウルスもトリケラトプスも草食なのにもかかわらず、肉食獣のように調査隊に襲い掛かかるのは少し違和感がありますけど、放射能で凶暴化しているんだと思えば、そんなに気にはならないと思い・・ます。


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テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
2010年08月12日 (木) | Edit |
1954年製作アメリカ作品モノクロ。
犯罪組織のボスとそれを追う警部補が対決するフィルム・ノワールの隠れた傑作。

NY。
組織犯罪を撲滅すべく、並々ならぬ執念を燃やす、レナード・ダイアモンド警部補犯罪組織の親玉ブラウン氏の尻尾をつかむべく、予算人員をかけ、長期間に渡って調査しています。
しかし、一向にあがらぬ成果に、警察署内からの風当たりも強くなり、捜査の打ち切りを示唆されます
ブラウン氏は、会計係から、人一倍の度胸と根性でボスの座にまで成り上がり、「人を憎悪し、大金をつかむ、女はそれを嗅ぎつけ、寄ってくる。」と豪語するような男。
ブラウン氏には、スーザンという情婦がおり、ブラウン氏にはとても似つかわしくない、育ちの良い、根が善良な娘です。ダイアモンド警部補は、リタという踊り子と付き合っていながらも、心の底ではスーザンに強く魅かれ執着しています
ブラウン氏逮捕にも、異常なほどの執着をみせるダイアモンド警部補は、ある日アリシアという謎の女の存在がブラウン氏逮捕のきっかけになると気付きます。しかしブラウン氏も黙って逮捕されるのを待つような人間ではなく……

参考動画リンク

製作、シドニー・ハーモン
監督、ジョーゼフ・H・ルイス
脚本、フィリップ・ヨーダン
撮影、ジョン・オルトン
音楽、デイヴィッド・ラクシン
出演、コーネル・ワイルド、リチャード・コンティブライアン・ドンレヴィ、ジーン・ウォレス、ロバート・ミドルトン、リー・ヴァン・クリーフ、アール・ホリマン、ヘレン・ウォーカー

ジョーゼフ・H・ルイス監督のもう1つの傑作フィルム・ノワールに「拳銃魔」という作品があります。
脚本のフィリップ・ヨーダンは、赤狩りによってハリウッドのブラックリストに載った脚本家のフロント(名義貸し)をしていた人物で、本人が脚本を手がけていない事が多々あるので、この作品でも本当に脚本を手がけたのかは分かりません。
撮影のジョン・オルトンは、早撮りと照明の達人で、「巴里のアメリカ人」アルフレッド・ギルクスと共にアカデミー撮影賞を獲得しています。
デイビッド・ラクシンは、「ローラ殺人事件」の主題曲やTVドラマ『ベン・ケーシー』のタイトル音楽などを手がけています。
ブライアン・ドンレヴィの出演作に、フリッツ・ラング監督の傑作「死刑執行人もまた死す」やSF映画の傑作「原子人間」があります。
リチャード・コンティは、「ゴッド・ファーザー」でドン・バルジーニを演じていました。
マカロニウエスタンでお馴染みのリー・ヴァン・クリーフが、ブラウンの手下ファンティ役で出演しています。

スピーディーなストーリー展開とクールな白黒の映像美、これぞフィルム・ノワールといった感じの作品です。しかし、フィルム・ノワールの宿命である低予算ゆえに、組織の構成員が極端に少ないので、犯罪組織ではなく、中小企業のワンマン社長とDQN部下みたいな、チンケなグループに見えてしまうのが玉に瑕です。さらには作品内でイタリア系の組織だとほのめかしてはいますが、ボスの名前がブラウンというイタリア系でもなんでもない名前で、またイタリア的な日常描写もないので、マフィアものという感じは全くしません。
劇中に、主人公が、犯罪組織の連中に、椅子に縛られ拷問されるシーンがあるのですが、「レザボア・ドッグス」での椅子に座らせた警官を拷問するシーンにそっくりです。そういえば「レザボア・ドッグス」の中でのタランティーノは、ミスター・ブラウンという役どころだったなぁと思い、実は密かに影響を与えているのでは?と思いました。お互いを色で呼び合うのは、「サブウェイ・パニック」からというのは分かっていますが、この映画の影響も少しはあったのかもしれないと思うと面白いものです。


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