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2011年08月21日 (日) | Edit |
1986年アメリカ映画。
宇宙の刑務所から脱走した宇宙人クリッターが地球の長閑な田舎町を恐怖に落としいれるモンスターSFコメディ。

銀河の果ての宇宙刑務所に収容されていた危険生物クリッターが、看守を皆殺しにして脱走。
そのまま宇宙船を強奪し、逃走します。
クリッターは何でも喰らう超危険生物。このまま逃しては、全惑星を喰らい尽くしかねません。
そこで宇宙警察(そんなものがあるのか?)は、2人の腕利きの賞金稼ぎを派遣します。2人の賞金稼ぎは、クリッター退治用の重火器を装備し、クリッターを追います。
クリッターが逃げ込んだのは、地球。それもアメリカの超ド田舎です。
クリッターの乗った宇宙船を目撃した、近くに住む4人家族のブラウン一家(父母と姉弟)。何事かと思い、一家のイタズラ小僧のブラッド(爆弾作りが得意)と父親のジェイが様子を見に行きます。しかし、すでにクリッターは上陸しており、辺りの牛を喰らい尽くしていました。
そしてクリッターのターゲットは、近くに住むブラウン一家へと……

予告編動画リンク

製作、ルパート・ハーベイ、ロバートシェイ
監督、脚本、スティーヴン・ヘレク
脚本、ドミニク・ミュアー
撮影、ティム・サーステッド
音楽、デヴィッド・ニューマン
出演、ディー・ウォレス・ストーンM・エメット・ウォルシュ、テレンス・マン、スコット・グライムズ、ビリー・グリーン・ブッシュ、ビリー・ゼイン、ドン・キース・オッパー

スティーヴン・ヘレク監督の他の監督作に、「ビルとテッドの大冒険」「陽の当たる教室」「101」などがあります。
映画「E.T.」に出演していた、ディー・ウォーレス・ストーンと、「ブレード・ランナー」に出演していた、M・エメット・ウォルシュが、この作品に出演しています。
ニューシネマの傑作「ファイブ・イージー・ピーセス」「グライド・イン・ブルー」で印象的な役を演じていたビリー・グリーン・ブッシュが父親役で出演しています。

「グレムリン」「ゴーストバスターズ」「スター・ウォーズ」「E.T.」など80年代にヒットしたSFやモンスター映画を意識して制作されたコメディです。あわよくば何匹目かの泥鰌を狙おうとしている映画なのですが、意外と味のある場面や面白い場面がたくさんある作品です。緑色の風船みたいな頭をした宇宙の賞金稼ぎが、地球人に変身するとき、特殊効果がレイダース的な顔の溶け方をしたり、なんでも食べるクリッターがE.T.人形を食べてしまったり、クリッター同士がグレムリンのように会話をしたりするなど、他の映画のコメディやオマージュが散りばめられていて楽しいです。
クリッターは、丸っこくて毛むくじゃらで、体は小さいけれど口は大きく鋭利な牙を持っている凶暴凶悪なモンスターで、なんだか憎めない可愛さがあります。移動するときは丸い毛玉になって転がるのもカワイイです。
B級映画ですが、特撮や派手な爆破シーンなどもありスカッとする快作です。


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2011年08月15日 (月) | Edit |
2006年アメリカ/ポーランド/フランス映画。
幻想と虚構と現実が交錯する実験的でアートなミステリー。

ポーランドの豪邸に住む女優のニッキーのもとに、ハリウッドから映画出演の依頼がきます。ニッキーは大喜びでそのオファーを受けハリウッドに渡ります。
撮影が進むうちに、共演の男優デヴォンとお互いに心が惹かれあっていくニッキー。
しかし、この映画は、呪われた映画でした。過去にも同じ映画が作られましたが、主演女優と主演男優が本当の恋愛に落ちてしまい、揃って殺されたらしいのです。そして、映画は未完成のまま闇に葬られました。
ニッキーは、それでも映画に出演を続け、完成を目指しますが、過去の主演女優と自分が同化し始め、やがて迷宮のような多重な世界に導かれるように入り込み・・一方ポーランドで犯罪組織に拉致されているLostgirlはストーリーにどう関わってくるのか・・うざぎ人間の会話に意味はあるのか?ニッキーは現実を取り戻せるのか?映画はたくさんの謎を残したまま進んでいきます……

予告編動画リンク

製作、メアリー・スイーニー
製作、監督、脚本、撮影、音楽、デイヴィッド・リンチ
出演、ローラ・ダーンジェレミー・アイアンズ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントンウィリアム・H・メイシー、ジュリア・オーモンド、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー声の出演、ナオミ・ワッツ

独自の映像表現に一部に熱狂的なファンを持つデイヴィッド・リンチの他作品に、「イレイザー・ヘッド」「エレファント・マン」「ブルー・ベルベット」などがあります。
ローラ・ダーンは、リンチ監督作品の常連で、「ブルー・ベルベット」「ワイルド・アット・ハート」などに出演しています。
ジェレミー・アイアンズは、英国の名優で、「ミッション」「戦慄の絆」「運命の逆転」などの作品の演技で高い評価を得ました。
ウォーレン・オーツピーター・フォンダと同時代に活躍し、サム・ペキンパー監督の作品やモンテ・ヘルマン監督作に出演し、性格俳優としても知られているハリー・ディーン・スタントンが老助監督役で出演しています。老いてなお達者な演技を見せてくれます。
端役ですが、裕木奈江が出演しており、こんなに可愛かったっけと思うぐらい、神々しいほどの可愛さを見せてくれます。
ナスターシャ・キンスキーはラストに少しだけ出演しています。はっきりいって注意して見ないと気付きません。
ナオミ・ワッツが、ウサギの声で出演しています。

素晴らしい映像(フリーク的な)の素晴らしい映画だと思います、しかし、個人的な感想は、ローラ・ダーンのアップはキツイってことです。好みの顔ではない女優のアップの連続はとても嫌なものです。この映画は理屈やストーリーを越えたアートな映像に価値があると思うので、そこは感性の違いでしょうか。
正直、よくわからない映画なのですが、1ついえるのは、女性の映画であるということです。これは監督自身が、この映画は、ウーマン・イン・トラブルの映画だ、と述べているので確かでしょう。
予算を出してくれる映画会社や投資家がおらず、ほとんどリンチ監督の自費で撮影されています。最終的には、フランスの会社スタジオ・カナルが出資し劇場公開されました。監督が自主映画のごとく、チマチマと撮りだめしていた映像を、モザイク画のように集合させ1つの作品にしたものですから、難解でシュールなものになっています。しかし、それは監督の意図したもの(しょうがなく?)でしょうし、分かりやすいストーリーでの完結した映画というものを最初から意識してないでしょうから、デイビッド・リンチの映像世界を3時間堪能するという姿勢が、観客の映画の観かたになると思います。
狂気と非現実の融合した中毒性のある芸術的傑作です。解釈は自由だと思うのでイマジネーションとインスピレーション溢れる世界に浸ってください。
なお、インランド・エンパイアという題名は、リンチ監督がハリウッド近郊の実在の地名からヒントを得たということです。
ところで、映画の中でローラ・ダーンの手に書かれているLとBというのは、ひょっとして、2005年に結婚したローラ・ダーンベン・ハーパーの頭文字なのかなと思ったのですが、真相はどうなんでしょう。ピアニスト役でベン・ハーパーは出演していますし可能性は無きにしもあらずだと思うのですが。


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2011年08月09日 (火) | Edit |
2004年アメリカ/オーストラリア映画。
監禁された2人の男が向かい合う恐怖の罠を描いたスリラー。

男が目を覚ますと、そこは真っ暗闇の世界。そして、近くから声がします。
突然、電灯がつき、声をだしていた男が姿を現します。男はゴードンと名乗る医者で、鎖で足首をつながれています。目を覚ました男は、アダムという名の若い男。アダムも足首を鎖でつながれ、ほとんど身動きが出来ません。部屋の角と角にそれぞれつながれ、お互い協力することは不可能です。
状況が把握できない2人ですが、徐々に自らが置かれた危機的状況を理解します。
地下の誰も人がこないバス・ルーム。2人の間の対角線上には、拳銃を握り、自ら頭を撃ちぬいたらしい真新しい死体。そして、2人を監禁した、ジグソウという謎の殺人者からのメッセージ。それは、6時までに脱出できなければ2人とも死ぬというものです。さらに医者のゴードンには別のメッセージも残されていました。アダムを殺せば助けるが、殺さなければ家族を殺すというものです。
そして2人に与えられているアイテムは、ノコギリ2本、受信専用の携帯電話、血に反応する毒の入った2本のタバコ、一発の弾丸です。
アイテムはどのように使うのか、2人は脱出できるのか、それとも死んでしまうのか、片方を殺して自分だけ生き残るのか、ジグソウを倒すのか、極限状態での生死をかけた駆け引きが始まります……

予告編動画リンク

製作、グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ、マーク・バーグ
監督、原案、ジェームズ・ワン
原案、脚本、リー・ワネル
撮影、デヴィッド・A・アームストロング
音楽、チャーリー・クロウザー
出演、ケアリー・エルウェズダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、リー・ワネル、マイケル・エマーソン、トービン・ベル

音楽の、チャーリー・クロウザーは元ナイン・インチ・ネイルズのサポートメンバーで、キーボードやシンセサイザーを担当していました。
「プレデター2」「リーサル・ウエポン」シリーズでおなじみの黒人俳優、ダニー・グローヴァーが刑事役で出演しています。

映画オタクの若者2人(ジェームズ・ワンとリー・ワネル)が作った映画だけあって、色々な映画からの引用や影響が散りばめられており、長編デビュー作とは思えないほど技巧的な作品です。低予算で18日間で撮影を完了させたにも関わらず、娯楽的に良く出来た映画で、多少無理があるストーリーと設定ながらも、良くまとめられていると思います。アイデア勝ちといってもいいでしょう。
この映画は観客の好評を得て、世界中で大ヒットしました。そして、雨後のタケノコのように、似たようなローバジェットの映画が量産されたほど、世の中に影響を与えました。まぁ真似して作りやすいシチュエーションですし、密室なのでセットもそれほど作らなくてもいいし、登場人物も少ないし、似たような映画が出てくる要素は揃ってますからね。
厳密にはホラーではないですが、アイデア一本勝負の若さ溢れる勢いのあるスリラーとして評価していいと思います。グロ要素は意外と少ないです。
テレビゲームみたいな映画が好きな人には、オススメですね。


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