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2009年11月11日 (水) | Edit |
1961年イギリス映画モノクロ作品。
ヘンリー・ジェイムズの小説『ねじの回転』を映画化した心霊ホラーの傑作。

19世紀イギリス。
とある富豪から、郊外にある屋敷の責任者兼姪と甥の家庭教師として雇われたギデンス。ギデンスは牧師の娘で、裕福ではないものの家族に囲まれ幸せに育った常識的な女性です。富豪は、身寄りのない甥と姪を引き取ってはいますが、本人はロンドンに住み、旅行や趣味に忙しく、子供達のことで自分が煩わせられるのを極度に嫌っています。なので、問題が生じても自分には知らせず、独自に解決して欲しいというのが、雇用の条件でした
いざギデンスが赴任してみると、そこは美しい田園や自然に囲まれた優美な場所でした。そして、そこに作られた、広大な庭園と瀟洒な大邸宅は、ギデンスにとって理想ともいっていいものでした
その邸宅に住むのは、富豪の姪の少女フローラとハウスキーパーのグロース婆さん。あとは、メイド2人と料理人と庭師の夫婦だけです。
優しくて綺麗なギデンスは、フローラにすぐに慕われるようになり、順調に職務をこなしていましたが、ある日、寄宿学校に預けられていた富豪の甥の少年マイルスが、学校を退学になって帰ってくることになります。
最初は、マイルスが退学になるほどの悪い子供かと心配していたギデンスですが、全然、そんな事はなく、とても素直でいい子なので、学校側の何かの間違えだと思ったギデンスは、さらなる愛情を込めて2人の世話をします。
素直な2人の子に慕われ、充実した日々を送るギデンス。しかし、最初は気のせいかと思っていた、何者かの声人影が、次第に、はっきりとした存在として、ギデンスの心を支配していきます。ここには、何かがいる、それは、この世ならざるものなのか?ギデンスは、だんだん精神的に追い詰められていき……

参考動画リンク

製作、監督、ジャック・クレイトン
原作、ヘンリー・ジェイムズ
脚本、ウィリアム・アーチボルド、トルーマン・カポーティ
撮影、フレディ・フランシス
美術、ウィルフレッド・シングルトン
音楽、ジョルジュ・オーリック
出演、デボラ・カー、ピーター・ウィンガード、メグズ・ジェンキンズ、マイケル・レッドグレイヴ、パメラ・フランクリン、マーティン・スティーブンス

イギリスの映画監督ジャック・クレイトンの他の作品に、「年上の女」「何かが道をやって来る」などがあります。
トルーマン・カポーティは、アメリカの小説家で、代表作に『ティファニーで朝食を』『冷血』などがあります。
フレディ・フランシスは、ハマー・プロの映画など、多数のB級ホラーやSFの監督をつとめていますが、撮影監督としては、たいへん有能な人物で、アカデミー撮影賞を2度受賞しています。
ジョルジュ・オーリックは、フランスの作曲家で、「美女と野獣」「ローマの休日」などの音楽を担当しています。
デボラ・カーは、アカデミー主演女優賞に6度ノミネートされた名女優です。無冠でしたが、のちにアカデミー名誉賞を受賞しています。
この映画で、子役のフローラを演じているパメラ・フランクリンは、後に大人になり、「ヘルハウス」での、エロティックで可憐な霊媒師役で、多くのホラーファン(男性)を虜にしました

映画中、随所に見られる性的ほのめかしと、家庭教師を演じるデボラ・カー神経症ともとれる演技が、単なる幽霊話に留まらず、サイコホラー的雰囲気をも醸し出しています。一歩間違えると、単なる欲求不満のメンヘル女の妄想になってしまうところを、見事な陰影の格調高い映像美“亡霊がそこにいる!”という、そっけない恐さの演出で、現実とも幻覚ともつかない、怪奇なムード溢れる、芸術的なゴシックホラーに仕上げています。
中でも、湖にたたずむ黒い服を着た女の亡霊のシーンは、出色の出来で、本来、人が居るはずのない場所に、人間のようなものが、ただ、たたずんで、何をするでもなく、そこにいる、それだけなのに背筋が凍るほどに恐いという、まさに心霊ホラー的恐さの真髄を見せてくれます。
後世のホラーに、多大なる影響を与えた作品です。是非観ましょう。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こんにちはv
面白そうなお話ですねv
退学になってしまった一見素直な少年に
凄く興味が沸きます(^^ゞ
2009/11/13(Fri) 18:58 | URL  | 桜 夢見 #fvuyely.[ 編集]
桜さん
少年も少女も純真でかわいいですよ
でも
純真なものって
染まりやすくもあるんですよね
2009/11/13(Fri) 22:54 | URL  | モクメ #Q2AT2zQA[ 編集]
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