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2010年03月24日 (水) | Edit |
2006年オランダ/ベルギー/ドイツ/イギリス作品。
第二次世界大戦中のナチ占領下のオランダで展開される諜報戦をサスペンスフルに描いたドラマ。

1944年9月オランダ。
元歌手ユダヤ人美しい娘ラヘル。ナチスのホロコーストから逃れる為、仲間と共に隠れ家でひっそりと暮らしていました。
潜伏生活の息苦しさから、ラヘルが外で少し息抜きをしていると、突然、爆撃機が飛来し、隠れ家を爆撃。間髪をいれず取締りの追っ手の軍人もやって来ました。川べりにいたラヘルは、その時ちょうど船遊びをしていた青年ロブに助けられ、追っ手から逃れます。
しかし身元が当局にばれており、オランダのレジスタンス組織のファン・ハインという男の手配で、ロブと共に船でオランダから逃げる事に。
ラヘルは、別のところに潜伏していた父や母親や弟などとも偶然再会し、レジスタンスの用意した船で、多勢のユダヤ人たちと共に、闇に乗じてオランダ脱出をはかります。
ライトを消し静かに進む船。しかし、突然、まぶしいサーチライトが船を照らし出します。船は、なぜかナチス当局に待ち伏せされており、一斉に機銃掃射を受けた乗客は、無残にも皆殺しに。しかしラヘルは、辛くも河に飛び込み、なんとか命を取り留めます。ただ独り助かったラヘルは、そのままオランダに残り、復讐の為レジスタンス組織のメンバーに加えてもらいます
5ヵ月後。
ラヘルは、レジスタンス組織のリーダーのヘルベンの元に身を寄せ、髪を金髪に染め、オランダ人風にエリスという名前に改名して、潜伏生活を送っていました。そして、ある日、武器密輸任務中の列車の中で、偶然、オランダ駐留のナチス諜報部のトップであるムンツェ大尉と知り合いになります。
そして、その事実を知ったレジスタンス首脳部は、エリス(ラヘル)に命がけの過酷な任務を頼みます。それは、ムンツェの愛人になり、ナチスの組織に潜入するというものでした。無理強いはしないとリーダーのヘルベンは言いましたが、エリス(ラヘル)は、命を捨てる覚悟で任務を承知します。
そうして、エリス(ラヘル)は、持ち前の美貌と聡明さで、ムンツェを虜にし組織の潜入に成功しますが、ムンツェの礼儀正しい人柄や優しい性格に触れ、段々と本当に愛するようになっていき……

予告編動画リンク

製作、サン・フー・マルサ
監督、脚本、ポール・バーホーベン
原作、脚本、ジェラルド・ソエトマン
撮影、カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽、アン・ダッドリー
出演、カリス・ファン・ハウテンセバスチャン・コッホ、トム・ホフマン、ハリナ・ライン、ウォルデマール・コブス、デレク・デ・リント、ミヒル・ホルスマン

エロスとバイオレンスの巨匠ポール・バーホーベンは、オランダ出身の監督で、代表作に「ロボコップ」「トータル・リコール」「氷の微笑」などがあります。
ジェラルド・ソエトマンは、ポール・バーホーベン監督のオランダ時代の盟友で、「ルドガー・ハウアー/危険な愛」「女王陛下の戦士」「4番目の男」「スペッターズ」で脚本を担当しています。

この映画は、事実にインスピレーションを得て作られたフィクションで、題名のブラックブックというのは、ドイツ軍当局とオランダ抵抗運動との仲介をしていた実在の人物デ・ブール弁護士の日記帳の事です。その中身には、オランダでのナチス協力者やレジスタンス内の裏切り者などが書かれていたといいます。しかし、今現在をもってしても、その日記は発見されておらず謎のままとなっています。なおデ・ブール弁護士は戦後、処刑されました。
内容の方は、バーホーベン監督らしく、人間の暗部に踏み込んだ、過激で挑発的な描写がたっぷりの、サスペンスフルな娯楽大作となっています。この監督の凄いところは、時に露悪的とさえ感じられる程の性描写や暴力描写が存在しているにも関わらず作品がもの凄く面白いという点にあります。誰が味方で敵なのか、何が真実で嘘なのか、黒幕の裏切り者は誰なのか、意外な展開で、ラストまで興味深く楽しめます。
きれいごとだけではない醜い現実や真実の人間の姿が、あからさまに提示された、誠実で正直でスキャンダラスな傑作です。これを観て、人間の持つ業の深さを思い知りましょう。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こんにちはv

民族、国、人種
そういう大きなまとまりの争いは
個人には関係ないところで始まり
相手がどんな人かもわからず、お互いを敵と見なしますが
相手を知った場合、本当に敵と思えるかどうか・・・
そこが人という感じがします。
2010/03/24(Wed) 09:57 | URL  | 桜 夢見 #fvuyely.[ 編集]
桜さん
桜さんのおっしゃる通りだと思います
僕も同感です
争いの中で人間性を保つのは大変ですよね

憎しみが積み重なり
報復の連鎖になり
そこには悪も善もなくなっていくんですよね
2010/03/24(Wed) 15:54 | URL  | モクメ #Q2AT2zQA[ 編集]
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