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2010年07月30日 (金) | Edit |
1961年イタリア映画モノクロ。
ローマの貧民街とそこで生活するアッカトーネとあだ名される男の人生を描くドラマ。

ローマの貧民街。アッカトーネ(乞食)とあだ名される若者は、売春婦のヒモとして生活しています。
アッカトーネは、いつも、同じ無職の仲間たちと、ストリートで馬鹿げた冗談を言い合い、時を限りなく無駄に過ごしています。アッカトーネは、全く働く意志がなく生活力も皆無で、得技といったら、泣き落としナンパぐらいのもの。大それた事もできず、体力もなく、社会にも馴染めません
ひょんなことから、ヒモ相手の売春婦が警察に捕まり、アッカトーネはたちまち生活に困り始めます。腕時計やネックレスなど自分の身の回りのものを売って糊口を凌いでいましたが、それにも限界が。そこでアッカトーネは、別れた前の女房に金をたかりにいきますが、その道行の途中で偶然、天使のように純真な娘ステラ(処女)と知り合います
ステラは、地道に重労働し、稼いだお金は全て実家に入れているようないい娘です
ステラに一目惚れしたアッカトーネは、元女房との間にもうけた、幼い息子のネックレスを盗みそれを売ってお金を作ります。そしてそのお金で、ステラに服やアクセサリーをプレゼントします。そうして、ステラのハートを射止めたアッカトーネはステラと同棲を始めます。
しかし、金がないのは変わらずで、アッカトーネは、暗にステラに客をとるように仕向け……

予告編動画リンク

製作、アルフレード・ビーニ
監督、原案、脚本、ピエル・パオロ・パゾリーニ
撮影、トニーノ・デッリ・コッリ
音楽、ヨハン・サバスチィアン・バッハ『マタイ受難曲』ウィリアム・プリムローズ『セント・ジェームス病院ブルース』
出演、フランコ・チッティ、フランカ・パスット、シルヴァーナ・コルシーニ、パオラ・グイーディ、アドリアーナ・アスティ

ピエル・パオロ・パゾリーニは、文学者でもありコミュニストでもあり映画監督でもあり、なおかつホモ・セクシャルでもあるという人物です。「ソドムの市」を撮ったあと、映画に出ていたエキストラの少年に撲殺されてしまいました。殺された理由には諸説ありますが、未だにはっきりとした事は分かっていません。
トニーノ・デッリ・コッリは、イタリアの有能な撮影監督です。代表的なものに「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「薔薇の名前」「ライフ・イズ・ビューティフル」などの作品があります。
フランコ・チッティは、パゾリーニの作品の大半に出演している役者です。もちろん代表作もパゾリーニの出演した作品群です。

まさに社会の最底辺を舞台にした映画ですが、そのテーマは、社会的と言うよりは宗教的です。
最下層で貧困と猥雑さの中で暮らすアッカトーネ。その生活に社会的な救いは欠片もありません。貧困から抜け出すことは、ほぼ不可能で、最後に待つのは刑務所か野垂れ死にだけです
アッカトーネは、劇中、常に教会や神父を避けています。その様は、まるで神を恐れているかのようです。そしてアッカトーネの虚ろなまなざしは、目の前にあるものではなく、どこかこの世とは違う風景を見ているようです
アッカトーネとは、イタリア語で乞食という意味です。乞食とあだ名される男の生き様は、善良なる人々から見たら、唾棄すべきものに写ると思います。生活力の全く無い最低なダメ男の最下層での人生
アッカトーネの魂は救われるに値しないかもしれません。本当に惨めで虫けらのような男ですから
しかし、この作品は、決してアッカトーネを否定的に描いたりはしていません。むしろ彼を宗教的なイコンのように描いています。そしてラストには……
この先は、実際に映画を観て下さい。
自分がダメ人間だと思っている人にオススメの一本です


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こんにちはv
モクメさん、夏休みに入った?
入っていたら、ゆっくり身体を休めてくださいね。
映画ですが
ストーリーを読む限り、本当に駄目駄目人間という感じがしますが、ラストをどう締めくくるのか気になりますね。
それと個人的には
>ピエル・パオロ・パゾリーニは、文学者でもありコミュニストでもあり映画監督でもあり、なおかつホモ・セクシャルでもあるという人物です。「ソドムの市」を撮ったあと、映画に出ていたエキストラの少年に撲殺されてしまいました。殺された理由には諸説ありますが、未だにはっきりとした事は分かっていません。
ここが凄く気になります、すみません(^_^;)
2010/07/31(Sat) 10:02 | URL  | 桜 夢見 #fvuyely.[ 編集]
桜さん
あと少しで夏休み(=^ω^=)

17歳少年との性的関係のもつれとの説が有力ですが、当時の少年が成人になり、殺したのは反共主義者だと言っているので、どうなんでしょう?
個人的は前者が真相だと思っています
少年愛的傾向もあったのでしょうね
真相は闇の中ですが・・
2010/07/31(Sat) 12:16 | URL  | モクメ #Q2AT2zQA[ 編集]
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2010/08/06(Fri) 10:56 |   |  #[ 編集]
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