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2010年08月12日 (木) | Edit |
1954年製作アメリカ作品モノクロ。
犯罪組織のボスとそれを追う警部補が対決するフィルム・ノワールの隠れた傑作。

NY。
組織犯罪を撲滅すべく、並々ならぬ執念を燃やす、レナード・ダイアモンド警部補犯罪組織の親玉ブラウン氏の尻尾をつかむべく、予算人員をかけ、長期間に渡って調査しています。
しかし、一向にあがらぬ成果に、警察署内からの風当たりも強くなり、捜査の打ち切りを示唆されます
ブラウン氏は、会計係から、人一倍の度胸と根性でボスの座にまで成り上がり、「人を憎悪し、大金をつかむ、女はそれを嗅ぎつけ、寄ってくる。」と豪語するような男。
ブラウン氏には、スーザンという情婦がおり、ブラウン氏にはとても似つかわしくない、育ちの良い、根が善良な娘です。ダイアモンド警部補は、リタという踊り子と付き合っていながらも、心の底ではスーザンに強く魅かれ執着しています
ブラウン氏逮捕にも、異常なほどの執着をみせるダイアモンド警部補は、ある日アリシアという謎の女の存在がブラウン氏逮捕のきっかけになると気付きます。しかしブラウン氏も黙って逮捕されるのを待つような人間ではなく……

参考動画リンク

製作、シドニー・ハーモン
監督、ジョーゼフ・H・ルイス
脚本、フィリップ・ヨーダン
撮影、ジョン・オルトン
音楽、デイヴィッド・ラクシン
出演、コーネル・ワイルド、リチャード・コンティブライアン・ドンレヴィ、ジーン・ウォレス、ロバート・ミドルトン、リー・ヴァン・クリーフ、アール・ホリマン、ヘレン・ウォーカー

ジョーゼフ・H・ルイス監督のもう1つの傑作フィルム・ノワールに「拳銃魔」という作品があります。
脚本のフィリップ・ヨーダンは、赤狩りによってハリウッドのブラックリストに載った脚本家のフロント(名義貸し)をしていた人物で、本人が脚本を手がけていない事が多々あるので、この作品でも本当に脚本を手がけたのかは分かりません。
撮影のジョン・オルトンは、早撮りと照明の達人で、「巴里のアメリカ人」アルフレッド・ギルクスと共にアカデミー撮影賞を獲得しています。
デイビッド・ラクシンは、「ローラ殺人事件」の主題曲やTVドラマ『ベン・ケーシー』のタイトル音楽などを手がけています。
ブライアン・ドンレヴィの出演作に、フリッツ・ラング監督の傑作「死刑執行人もまた死す」やSF映画の傑作「原子人間」があります。
リチャード・コンティは、「ゴッド・ファーザー」でドン・バルジーニを演じていました。
マカロニウエスタンでお馴染みのリー・ヴァン・クリーフが、ブラウンの手下ファンティ役で出演しています。

スピーディーなストーリー展開とクールな白黒の映像美、これぞフィルム・ノワールといった感じの作品です。しかし、フィルム・ノワールの宿命である低予算ゆえに、組織の構成員が極端に少ないので、犯罪組織ではなく、中小企業のワンマン社長とDQN部下みたいな、チンケなグループに見えてしまうのが玉に瑕です。さらには作品内でイタリア系の組織だとほのめかしてはいますが、ボスの名前がブラウンというイタリア系でもなんでもない名前で、またイタリア的な日常描写もないので、マフィアものという感じは全くしません。
劇中に、主人公が、犯罪組織の連中に、椅子に縛られ拷問されるシーンがあるのですが、「レザボア・ドッグス」での椅子に座らせた警官を拷問するシーンにそっくりです。そういえば「レザボア・ドッグス」の中でのタランティーノは、ミスター・ブラウンという役どころだったなぁと思い、実は密かに影響を与えているのでは?と思いました。お互いを色で呼び合うのは、「サブウェイ・パニック」からというのは分かっていますが、この映画の影響も少しはあったのかもしれないと思うと面白いものです。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こんにちはv

昔はイタリア系マフィアといっても
イタリア人の日常を知る人がそれ程いなかったので
気にしなかったのかもしれませんね。
でもイタリア人が見たら笑えたのかな^^;
2010/08/13(Fri) 10:50 | URL  | 桜 夢見 #fvuyely.[ 編集]
桜さん
おそらく何らかの配慮があったのでしょう
圧力を恐れたのかもしれません

おそらく当時は
はっきり描くとヤバかったというのが真相でしょう
2010/08/14(Sat) 06:02 | URL  | モクメ #Q2AT2zQA[ 編集]
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