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2011年09月17日 (土) | Edit |
1916年アメリカ映画サイレント作品。
人類の偽善と不寛容を露にする4つの時代の物語を平行して描いた映画史上に残る超大作。

〈すべての時代〉
ゆりかごで眠る赤ちゃんには天からの光が差し込んでいます。
〈ユダヤ篇〉
馬小屋でキリストが生誕し、磔刑に処されるまでを描いています。
〈中世フランス篇〉
1572年に、フランスのカトリック教徒が、対立するプロテスタント(ユグノー)を虐殺した聖バルテルミの虐殺を描いています。
〈バビロン篇〉
古代バビロニアベルシャザール王と架空の人物山の娘を中心に、ペルシアのキロス王によって、古代都市バビロンが灰燼と化すまでをダイナミックかつスペクタクルに描いています。
〈現代篇〉
慈善事業の為のお金を、労働者の首切りやコストカットでまかなう企業経営者の偽善と、福祉委員会の、貧しいという理由だけでスラムに住む母親から子供を取り上げる偽善を描いています。

参考動画

制作、監督、脚本、デイヴィッド・ウォーク・グリフィス
撮影、G・W・ビッツァー
美術、ラルフ・ダイアー
舞台装置、ウォルター・L・ホール、フランク・ハック・ウォートマン
音楽、ジョゼフ・カール・ブレイル
特殊効果、ハル・サリヴァン
出演
〈すべての時代を通じて〉
リリアン・ギッシュ
〈ユダヤ篇〉
ハワード・ゲイ、リリアン・ラングドン、オルガ・グレイ、グンター・フォン・リッツォー、ウィリアム・コートライト、ジョゼフ・ヘナベリー、ベッシー・ラブ、ジョージ・ウォルシュ、ウィリアム・W・ブラウン、W・S・ヴァン・ダイク
〈中世フランス篇〉
マージェリー・ウィルソン、ユージン・パレット、スポティスウッド・エイトケン、ルス・ハンドフォース、A・D・シアーズ、フランク・ベネット、マックスフィールド・スタンリー、ジョゼフィン・クロウェル、ジョージア・ピアス、W・E・ローレンス、ジョゼフ・ヘナベリー、ルイ・ロメン、モリス・レヴィー、ハワード・ゲイ、レイモンド・ウェルズ、ジョージ・ジェイムズ、ルイ・リツ、ジョン・ブラグドンチャンドラー・ハウス
〈バビロン篇〉
コンスタンス・タルマジ、エルマー・クリフトン、アルフレッド・パジェ、シーナ・オウエン、カール・ストックデール、タリー・マーシャル、ジョージ・シーグマン、エルモ・リンカーン、グレース・ウィルソン、ロッタ・クリフトン、ジョージ・ベランジェ、アー・シン、ランジ・シン、ケイト・ブルース、ロヨラ・オコナー、ジェイムズ・カーリー、エド・バーンズ、ジェイムズ・バーンズ、ハワード・スコット、マーティン・ランドリー、アーサー・マイヤー、チャールズ・イーグル・アイ、ウィリアム・ダーク・クラウド、チャールズ・ヴァン・コートランド、ジャック・コスグローブ、アルバ・ルーベンス、ルス・ダーリング、マーガレット・ムーディー、ミルドレッド・ハリス、ポーリン・スターク、デイジー・ロビンソン、エセル・グレイ・テリー、カーメル・マイヤース、ジュゥエル・カーメン、イヴ・サザン、ナタリー・タルマジ、キャロル・デンプスター、アンナ・メエ・ウォルソル、ウォレス・リード、テッド・ダンカン、オウエン・ムーア、ウィルフレッド・ルーカス、ダグラス・フェアバンクス、フランク・カンポー、ドナルド・クリスプ
〈現代篇〉
メエ・マーシュ、フレッド・ターナー、ロバート・ハーロン、サム・ド・グラス、ヴェラ・ルイス、ミリアム・クーパー、ウォルター・ロング、トム・ウィルソン、ラルフ・ルイス、ロイド・イングラム、バーニー・バーナード、A・W・マックルア師、マックス・デイヴィッドソン、アルバータ・リー、フランク・ブラウンリー、マーグリート・マーシュ、トッド・ブラウニング、エドワード・ディロン、クライド・ホプキンス、ウィリアム・ブラウン、メアリー・オルデン、エレノア・ワシントン、パール・エルモア、ルシル・ブラウン、ルレイ・ハントレー、アーサー・マックレー、モンティ・ブルー、ビリー・カーク

デイヴィッド・ウォーク・グリフィスの他の作品に、「國民の創生」「嵐の孤児」などがあります。日本での評価はなぜか決して高くはありません。しかし、映画の父と呼ばれたグリフィスが偉大な監督であることに変わりはありません。グリフィスは、ユナイテッド・アーティスツ社(ユナイト社)の設立メンバーの一人でもあります(他には、メアリ・ピックフォードダグラス・フェアバンクスチャールズ・チャップリンがいる)。
リリアン・ギッシュは、サイレント期から1980年代まで活躍を続けた名女優です。
なおこの映画の助監督には、トッド・ブラウニングヴィクター・フレミングエリッヒ・フォン・シュトロハイムなどが名を連ねています。

この映画の日本での封切りは、1919年大正8年です。場所は帝国劇場です。労働者の権利や女性の権利が拡大していた(制限付きながらも)大正デモクラシーの時代ですね。
当時の日本の知識人は、少なくともこの時代に欧米の映画を見ていたということ(見れる環境にあった)。そして、欧米がどのような思想でどのような文化や歴史だったかをよく知っていた。アジアの国でこのような国が当時あったでしょうか。その点では日本はうまく欧米文化を取り入れる、柔軟(寛容)な国であったといえるでしょう。
それはともかく、題名の「イントレランス」は、不寛容という意味の英語です。
寛容ではない世界が、戦争や争いを生み出している、不寛容がもたらす不幸は厭くことなく歴史的に繰り返され現代にまで至っているということがわかります。
この映画で最も注目すべきなのは、バビロン篇です。巨額の費用がかけられた古代都市バビロンを再現した巨大なセットと豪華な衣装、バビロンを攻める投石機や城壁を登るため牛皮に覆われた巨大櫓、バビロニアの新兵器である火炎放射器!などが、実物大に作られ、空前絶後のスケールで画面いっぱい迫ってきます。素晴らしくスペクタクルで信じられないほどのスケールです。ついでに首チョンパシーンもあります。
4つの物語が怒涛のごとくクライマックスに向かって進んでいく演出は、現代でも通じるほどドラマチックです。
映画史の中でも重要な位置を占める作品です。興味のある方は是非観ましょう。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こんにちはv

面白そうな映画ですね。
時代は変わっても、人間の残酷さと優しさは
隣り合わせって事なのでしょうかね・・・

まだまだ暑いね><
2011/09/18(Sun) 10:41 | URL  | 桜 夢見 #fvuyely.[ 編集]
桜さん
サイレントの時代に映画は隆盛を極めたことがわかります
面白い作品だと思います
人間は時代が変わっても本質はあまり変わらないですね

こちらも残暑が厳しいし雨が多いです~
2011/09/18(Sun) 17:20 | URL  | モクメ #Q2AT2zQA[ 編集]
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