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2012年02月20日 (月) | Edit |
1947年~1972年のケネス・アンガー監督のアートフィルムをまとめた作品集

「花火」
1947年モノクロ作品(15分)
監督・編集、ケネス・アンガー
音楽、オットリーノ・レスピーギ
出演、ケネス・アンガー、ゴードン・グレイ、ビル・セルツァー

水兵と男のホモセクシャルな関係を匂わせた作品で、ゲイを公言していたハリウッドスター、ウィリアム・ヘインズのハッテン場での水兵との事件を基にしていると思われます。
ゲイのセクシャルな関係を連想させる映像詩で、個人的には、おちんちん花火が印象に残りました。

「プース・モーメント」
1949年カラー作品(6分)
監督、撮影、編集、ケネス・アンガー
音楽、ジョナサン・ハルバー
出演、イヴォンヌ・マルキス

きらびやかなドレスが次々に写しだされ、色彩の洪水にあっているかのような作品。選ばれたドレスはプース色のドレスでした。

「ラビッツ・ムーン」
1950年モノクロ作品(16分)
監督、編集、ケネス・アンガー
撮影アレックス・トゥールジャンスキー
音楽、ザ・フラミンゴス、ザ・デルズ、ザ・カプリス、マリー・ウェルズ、ザ・エルドラドズ
出演、アンドレ・スーベイラン

月明かりの下、白い道化の恐れにも似た女性(月)への憧憬と、やり手の道化による女性との夜の遊戯。その対比はさながら、リア充と非リア充のようです(笑)。

「人造の水」
1953年カラー(13分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、ビバルディ(四季)
出演、カーミラ・サルバトレリ

続々と湧き出る噴水の山。石像の口からでる水。流れる水、噴水によって飛び散る水。身なりの良い貴族の女が公園を去ろうとしています。水は明るい光のように飛んでいます。

「快楽殿の創造」
1954年カラー(38分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、E.L.O
出演、サムソン・ド・ブリエ、カメレオン、ジョアン・ホイットニー、アナイス・ニン

アレイスター・クロウリーの魔術的世界を映像化した作品。豪華で妖しく神秘的な映像世界が展開されていきます。快楽の館に集う古代の神々たち。聖書や神話の人物たち。神秘主義を、幻想とドラッグでトリップしているかのような映像で、具現化しています。

「スコピオ・ライジング」
1964年カラー(29分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、リトル・ペギー・マーチ、他
出演、ブルース・バイロン、ジョニー・サビエンザ、フランク・カリーフィ

バイカーとバイクの性的な関係を暗喩した映像。ただしバイクを乗りこなすのは若い男なのです。

「K.K.K.Kustom Kar Kommandos」
1965年カラー(3分)
監督、編集、ケネス・アンガー
音楽、ザ・パリス・シスターズ
出演、サンディー・トレント

車の磨き上げられた内部構造。むき出しになった機械。車も外装をまとっているのです。

「我が悪魔の兄弟の呪文」
1969年カラー11分
監督撮影、編集、ケネス・アンガー
音楽、ミック・ジャガー
出演、スピード・ハッカー、レノール・キャンデル、ウィリアム・ボデル、ケネス・アンガー、ボビー・ボーソレイユ

ベトナム戦争の記録フィルム、悪魔の儀式、サイケデリックで単調な電子音楽を組み合わせたドラッグを彷彿とさせる映像。現代に魔術を復活させようとしているかのような試み。

「ラビッツ・ムーン」〈1979年バージョン〉
1979年モノクロ(8分)
監督、編集、ケネス・アンガー
撮影、アレックス・トゥールジャンスキー
音楽、レインコート
出演、アンドレ・スーベイラン

1950年バージョンの「ラビッツ・ムーン」を短く再編集したもの。その分神秘性は薄れていますが、テンポがよくなり頭にすっと入ってくるような映像になっています。

「ルシファー・ライジング」
1981年カラー(29分)
監督、編集、ケネス・アンガー
撮影、ミカエル・クーパー
音楽、ボビー・ボーソレイユ&フリーダム・オーケストラ
出演、ミリアム・ギブリル、ドナルド・キャメル、ヘイデン・クーツ、ケネス・アンガー、マリアンヌ・フェイスフル

エジプトを舞台に、マグマなどの地球の神秘、神々の儀式、そしてオレンジ色のなにかしらの物体・・
ルシファーがライジングするのも当然なのでしょう。

参考動画リンク

ケネス・アンガーは、無声映画からトーキーにかけてのハリウッド黄金期の、きらびやかなスター達のゴシップを、赤裸々に暴露した、『ハリウッド・バビロン』という本を著作しました。
アンガー自身は、ハリウッドの黄金期に子役として映画出演を経験しています。大人になってからのアンガーは、アレイスター・クロウリーの強い影響をうけ、神秘主義に傾倒していきます。その(ドラッグを含む)呪術的イメージとアンガーの嗜好であるマゾヒストでホモセクシャルな性的趣味が混ざり合い、他にはない独特の映像世界が創造されています。その実験的な映像表現は、数多くの影響を後のアーティストたちに与えました。既存の音楽と映像の絶妙な組み合わせなどは、今や当然の表現となっています。
アートフィルムなので当然、説明的ではありませんし解釈は難しいものになります。さっぱり分からないものも正直ありますが、さっぱり分からない中でも何かサムシングを感じることがあると思いますし、映像世界は神秘的で蠱惑的なものですので、普通の映画に飽きた方には是非おすすめします。
なお、日本版DVDの特典映像として、ビンテージのミッキー・マウスの人形をアンガー独自の視点で撮影した「マウス・ヘブン」、アレイスター・クロウリーの絵画展のドキュメンタリー映像「ザ・マン・ウィー・ウォント・トゥー・ハング」「ラビッツ・ムーン」のフッテージ集が、収録されています。


テーマ:DVDで見た映画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こんにちはv
私へのサービス記事ありがとうございますw
って
話は違うけど(^_^;)
最近娘が無声映画を見に行って面白かったと言っていました。
落研なんかに入っているといろいろな知り合いが出来るみたいで
そこでやっていた弁士さんも部員の知り合いだったとか
B級映画も皆で見て楽しんでいるそうで
その話を聞き、モクメさんの事を思い出していました(#^.^#)
2012/02/20(Mon) 11:02 | URL  | 桜 夢見 #fvuyely.[ 編集]
桜さん
無声映画はハリウッドの黄金期でもあるのです
笑いの源流がありますので
とても役に立つと思います
B級映画は奥深すぎますので娘さんには注意するようにおっしゃって下さい(笑)
2012/02/21(Tue) 00:58 | URL  | モクメ #Q2AT2zQA[ 編集]
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